「Hearts of Iron IV」開発日記#57――ポーランド

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発売日まであと2週間とちょっととなった「Hearts of Iron IV」ですが、開発日記#57が公開されていましたので、その内容をご紹介。

前回:開発日記#56――細々としたこと

2016/5/28 #58へのリンクを追加。

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概要

開発日記#57は、ポーランドのDLCについて。

  • HoI4のリリースが延期されたとき、スクリプターやアーティストは暇をしているけどプログラマーがバグ取りするのに時間がかかっているのか、という質問がほとんどだった。私たちはこの期間にさらなるフレーバーやちょっとした面白さを追加しようと思った。ポーランドには多くのプレイヤーがいるので、ポーランドにフォーカスするのはいいアイディアだった。間に合うように完成させられるかはわからなかったが、この種のコンテンツパックを見てみたかったので、ベースとなるゲームとは別のDLCとしてはこれが一番いいアイディアだと思ったのだ。うまく動くものができて準備が間に合ったため、私たちはこれを全員に無料(これは予約特典ではない。この先いつHoI4を買っても得ることができる)で配布することにした。これが人気になれば、この先のDLCもこんな感じになる。
  • では、なにが含まれているか?
    • 国家目標(National Focus)ツリー
    • 戦車と航空機の2Dアートとフレーバーの名称(?)
    • 大臣・将軍・国家の指導者の2Dアート
    • 歩兵と有名な戦車・航空機の3Dアート
    • アチーブメントとイベント

ポーランドの国家目標

  • デザインするときに、私たちは2つのルールを設けた。第一は、ポーランドのツリーを汎用のものより悪くしないこと。第二は、他者のツリーに依存しないことだ。
  • 汎用ツリーから得られる利益のすべてはそのままで、それに加えて多くのポーランド的フレーバーをツリーに入れた。最終的に、ポーランドを素晴らしいものにすることができた。
  • ポーランドの工業化は四カ年計画という短期の国家政策を元にしている。この計画には、インフラへの巨額の投資、古いポーランドの工業地帯の活性化、中央の工業地帯の開発を含む。私たちはこの計画からインスピレーションを得て、ポーランドの国家目標ツリーの枝を作っていった。
  • また、ポーランドはドイツのエニグマ暗号機の解読で群を抜いていたことにも注目した。これを反映して、ポーランドには計算と暗号解読にボーナスをもたらす特別な国家目標がある。
  • 外交については、脅威に囲まれたポーランドのプレイヤーのために多くの選択肢を用意したかった。ポーランドを分割しようとするドイツやソ連(そういう国家目標がある)を止めることはできないが、ポーランドがどちらかとの協力を模索できるようにした。正しいカードを切れば、彼らと同盟を締結する(そして分割しようとする国家目標をとらせない)ことも可能だ。
  • これはあまり興味のない経路かもしれないが、歴史を掘り返していると、「海の間」コンセプトという野心的なポーランドの計画に偶然出くわすこともある。これはバルト海・黒海・地中海の間の国々(イタリアも含む)と同盟関係を結ぶというものだ。このアイディアは、ここに書くには多すぎるくらいの非常に多くの理由により失敗した。
  • だが、これは面白いアイディアだ。もしポーランドが「海の間」コンセプトを選んでいたら、ポーランドは自分たちの勢力を立ち上げることになる。バルカン諸国は確実だが、バルト諸国は選択次第だ。特に、ポーランドがリトアニアと、ヴィルノ(またはヴィリニュス。どちらの立場に立つかによる)の地位についての不幸な仲違いから関係を回復できるかが問題だ。そのため、ポーランドは中央ヨーロッパで小さな勢力を立ち上げる選択もできる。うまいポーランドプレイヤーは、そこから同盟を広げて東西どちらに対しても強い立場に立てるかもしれない。

装備と名称

  • ポーランドDLCでは、ポーランドに関することを思い切り充実させようと考えていた。これは装備の名称についてもそうで、1939年以降は研究部門がほとんど活動していなかった国についてはひとつの難題だ。したがって、歴史研究をする際の私たちのお気に入りのツール、すなわち作り話で解決しなければならなかった。
  • 艦船については、第二次大戦中のポーランド海軍はわずかな駆逐艦と潜水艦を持っているだけだった。だが、ここから着想を得て、より先進的な艦型の名称を同じような系統の名前にした。少しの違いは残されているが、これはすなわち別の艦型ということだ。(?)
  • 軽巡洋艦には、ポーランドの都市の名前をつけた。命名規則は1930年代の人口によって並べられ、ポーランドファンを喜ばせるディテールとなっている。重巡洋艦にはポーランド国内を流れる大きな川の名前をつけた。最初の艦型は1920年のソ連に対するネマン川での勝利から名前をとった(もちろん後で別の名前をつけられる(?))。この後の艦型はポーランドの他の川の名前からつけている。
  • ここまでは簡単だったが、この後が大変だった。巡洋戦艦のためにはふたつの名前が必要だったが、最終的にポーランドが正当性のある領土と考えている地域の名前に落ち着いた。戦艦には、ポーランド王家の名前をつけた。戦間期の最大の政治家の名前は、超重戦艦のためにとっておいた。最初の超重戦艦の名前はピウスツキ型だ。だが、もう一人の有名なポーランド元帥、ポニャトフスキ(バイアスがないと信ずる歴史学者によれば、ボロディノの戦いでナポレオンが近衛軍団を彼の側面攻撃の支援に派遣していれば勝利できたという人物)がいる。これは空母のためにとっておいてあり、また、ポーランド王にしてウィーンの救助者となったヤン・ソビエスキもいる。(?)

質疑応答

Q1:ポーランドは最初は国家精神を持ってないの?

A1:確かそうだったはず。でも国家目標ツリーで獲得できる。


来週は、チュートリアルについて。

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