「Hearts of Iron IV」開発日記2025年11月19日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は新機能のまとめについて。「No Compromise, No Surrender」リリース前の開発日記です。
開発日記2025年11月18日分はアートと実績についての内容となっており、記事にしていません。
開発日記
開発日記2025年11月19日分は、新機能のまとめについて。
今回の開発日記は動画も公開されています。
- 今回は11月20日に実装予定の新要素について。
陣営システム
- 前回の紹介時からビジュアル面は大きく変わった。一部はゲームシステムも大きく更新されている。
陣営の目標
- 陣営の目標システムではこれまでの静的な目標が廃止され、スロットに空きがあれば既存の目標を完了させることで次の目標を選べるようになった。何らかの理由で目標を達成できない場合は、陣営のイニシアティブを消費すれば新たなものを設定できる。
陣営のイニシアティブ
- 陣営のマニフェストの達成数と陣営の影響力に応じて、イニシアティブが貯まる。これによってポイントの制限を気にし過ぎずにさまざまな選択肢を活用できる。
陣営のルール
- イデオロギールールや加入ルールに代わって導入されたもので、より具体的で直感的に理解しやすい表現にかわった。一部のルールには補正がついていたり、ゲームプレイに影響をもたらしたりする。
陣営の研究
- 陣営内協力として陣営の研究が導入された。陣営の目標「共同研究体制の確立」完了でアンロックされ、通常の研究に加えてより実験的な研究も行われるが、詳細は後述する。
- ここでは陣営のイニシアティブポイントを消費して実験施設の1つを共同研究施設にし、これによって他の陣営構成国は自国の科学者を割り当てて研究を支援・実施でき、陣営研究ボーナスをもたらす。さらに、その施設で同時に進行中の特別計画の支援にもなる。
陣営の軍事作戦
- 陣営の研究と同様に、陣営の目標「統合司令部体制の確立」を完了すると使用でき、連合軍の連合参謀本部や連合国遠征軍最高司令部のような組織を想定している。プレイヤーは毎月の人的資源貢献を0%から15%までの4段階に設定でき、これは陣営の守備隊人的資源となる。すべての構成国がこのプールから人的資源を利用できる。
- 陣営イニシアティブを消費して1つのカテゴリー(陸海空)のドクトリンの共有もできる。ある国家が同じサブドクトリンを採用し、より高い戦闘能力を持っている場合、その国家はそのレベルに達していない国家にその進歩を共有する。
- 陣営の軍事作戦の新たなツールである陣営の戦域では、1つの陣営で最大4つ(変更される可能性がある)の戦域をアンロックでき、戦域ごとに陣営のイニシアティブを1必要とする。陣営の戦域には戦域司令官として提督か元帥を任命しなければならず、戦域には割り当てられた国家と1つ以上の戦略地域が含まれなければならない。割り当てられた国家の部隊がこうした地域で行動する場合は戦域司令官のステータスに基づいて補給ボーナスを得る。海軍部隊は提督の指揮下でより大きな恩恵を受け、陸軍部隊は元帥の指揮下でより効果的なボーナスを得られる。割り当てられた国家がAIの場合、AIは戦域の創設を認識し、その戦域の優先順位を引き上げてより多くの戦力を投入する。他の陣営構成国が陣営の戦域内で戦闘を行った場合、戦域司令官の所属国家は熟練度を獲得する。
陣営の諜報
- 陣営の諜報は同盟国間で情報を共有し、秘密裏に行われる作戦を調整する。スパイマスター地位に加えて、暗号・防諜・作戦それぞれのトップの地位があり、これに顧問を任命すると顧問の所属国と陣営構成国に恩恵がある。こうした地位をアンロックするには陣営のイニシアティブが必要となる。
陣営のマニフェスト

- これは一定の恩恵をもたらすようになっており、マニフェストの達成度に応じて強化される。達成率が一定水準を超えると、追加の恩恵が得られる。
海軍の変更
海軍任務の変更
- 船団護衛を中核任務から補助任務に移し、制海権に影響しないようにし、しかし制海権がある状態から恩恵を得られるようにした。具体的には船団護衛の任務部隊はポジショニング値が高まり、輸送船団の護衛をより効果的に行える。
海軍の標的オプション
- 任務部隊が交戦を希望する艦種を指定できるようになった。既に交戦中の場合は戦闘から撤退できる。これによって、例えば戦闘艦隊が輸送船団を襲撃する潜水艦と交戦するようにしたり、軽巡洋艦の哨戒部隊が相手に主力艦がいるときに即座に撤退するようにできる。
母港の自動選択
- 母港の変更で艦隊の行動範囲が過度に制限されている問題に対処するため、母港の自動選択機能を追加した。
新たな建造物
- 以下の海軍補給ハブと海軍司令部は島における海軍基地の収容数上限が増加させて戦略的重要性を高める。こうした建造物を建設するにはそのステートにレベル8の海軍基地が必要だ。
海軍補給ハブ
- 艦隊の作戦行動範囲は艦隊の母港を基準とする方式に変更された。海軍補給ハブは母港の範囲に加えてこれが存在する港の範囲内も作戦行動可能にする。
海軍司令部
- 海軍司令部には提督を任命でき、司令部から一定範囲内で活動するすべての任務部隊は任命された提督のスキルに応じて恩恵を受ける。また、この範囲内で任務を成功させた艦艇に応じて、提督は経験値を得る。
空母のスタンスと攻撃的/防御的発進
- 空母のスタンスは航空攻撃から任務部隊を防衛する予備機や航空作戦に参加する機数を決める。
特別計画
支援艦
- 特別計画「支援艦」は修理艦と支援艦をアンロックする。任務部隊に配属でき、艦艇を喪失しないで済むようにする艦艇復帰確率などの恩恵を任務部隊全体にもたらす。
護衛空母
- 護衛空母は低コストで生産でき、船団護衛などの艦隊空母を投入するには過剰になる補助任務に役立つ。
潜水空母
- 潜水空母から発進した航空機は航空作戦に参加するが、海戦時には戦闘に参加せず、潜水空母は通常の潜水艦と同様に振る舞う。
海軍技術ツリーの調整
- 過剰な規模になっていた海軍技術ツリーの整理を行った。上に整理済みの海軍兵装セクションのスクリーンショットを掲載する。このほか、技術ツリーの各所に細かな調整を行っている。
- また、船体の研究可能時期を1年前倒しにし、戦争終結前により上位の艦艇を就役させられるようにした。
石炭と電力
- 石炭の機能については以前の紹介からそれほど変わっていない。ツールチップの改善やアラートの追加を行ってきた。電力不足は工場の基礎出力を低下させる(軍需工場の出力が4.5 IC→4.0 ICなど)が、工場出力・建設速度・造船所出力の補正は補正の合計値が正の場合に限って変動させるようにした。もともと苦しい国家では石炭不足により基礎生産量が低下するが、それ以上の致命的な影響はない。多くのプラス補正を持つ国家や技術研究が進んでいる国家は石炭不足が生産量を大きく低下させる可能性がある。
- ダムがその地域の工場電力使用量に与える影響を反映させるため、使用量低減効果を65%にした。これによってダムがある地域は産業を集中させる価値を持つようになった。
レンジャー
- レンジャーには大きな変更はない。上はレンジャードクトリンツリー。
新たな外交オプション
航空基地使用権
- 外交行動に航空基地を提供、あるいは利用を要請するものを追加した。
海上封鎖
- 他国に海上封鎖を宣言できるようになった。実際の海上封鎖には宣言するのみならず制海権を獲得して維持する必要がある。
次回:



































コメント