「Hearts of Iron IV」新DLC「No Compromise, No Surrender」発売は11月20日!

「Hearts of Iron IV」開発日記2025年11月6日――フィリピン

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2025年11月6日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はフィリピンについて。「No Compromise, No Surrender」リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2025年10月28日――中国国民党


スポンサーリンク

開発日記

開発日記2025年11月6日分は、フィリピンについて。

今回の開発日記は動画版も公開されています。

経済

  • 大恐慌は依然としてアメリカ経済を苦しめており、フィリピンも影響を受けている。

  • しかし解決策はある。経済ルートは5段階に分かれる。
    • 大恐慌(赤枠):経済の深刻なマイナス補正を緩和して経済が再び機能し始めるようにする。
    • 動揺する経済(オレンジ枠):大恐慌前の経済水準に達するか上回り、雪だるま式の拡大が始まる。
    • 回復する経済(黄枠):経済の特化が進み、補正が緑に変わっていく。
    • 経済成長(青枠):独立後の経済が大きく拡大する。
    • 東洋の真珠(緑枠):フィリピンの経済的潜在力の高さを実証する。

  • しかし回復前に日米どちらと連携するかを決める必要がある。この選択によっていずれかの国のMIOがアンロックされ、装備の表示もアメリカ式と日本式いずれかに変更される。いずれかの陣営に属すると経済を変えていけるようになる。各段階では共通の選択(赤枠)があり、各段階を完了するためにはこのうち5つを選択する必要がある。これによってマイルストーン(緑枠)を選択できるようになる。また、以前に左右の端のどちら(青枠、日米に関するもの)を選んだかによって特別なボーナスがつくこともある。

  • 日本を支持する(右側)と一部の国家方針の期間が70日から35日に短縮され、この短縮効果は時計マーク(黄枠)で示される。つまり日本を支持すれば国家方針を早く進められ、アメリカから独立する「マニラ条約」を早くに完了できる。
  • このブランチの第一の目的は経済復興とその後の好景気の表現だが、全体としては独立を求めており、それは「マニラ条約」で達成される。この設計はプレイヤーに多くの選択肢と決断をもたらし、日米どちらにつくかによってプレイに明確な違いが生まれるようにすることを目指した。

史実ルート

  • フィリピンがアメリカの下に留まろうとするのは、アメリカがマッカーサー率いる極東アメリカ陸軍を創設したことにある。この軍備増強がもっと早く始まっていたらというようなものが、ツリーを作成する際に好んで考察する疑問だ。
  • プレイヤーがアメリカに忠実であり続ければより多くのものを得られる。長いブランチは徴発に関するもの、左側は指揮統制に関するものだ。ここではアイゼンハワーが登場する。アメリカとの連携は史実ルートだが、私たちはプレイヤーに選択の余地を残したかった。フィリピンはマニラ条約の締結を目指すが、その達成は左側か右側かはプレイヤーに委ねられる。このアイディアは機会主義的に行動し、独立という目標に向かってあらゆる優位性を獲得することにある。

ファシストルート

  • フィリピンが経済発展の第一歩としてペソを活用する選択をした場合、Sakdalistaを再建できる。その後、ファシズムに進むか旧来の敵対勢力に支援を求めるかという2つの選択肢がある。後者は「選挙結果の無効化」から始まる。

  • このルートでは日本に接近することになる。まず民主的指導者マヌエル・ケソンを排除することでファシスト勢力が台頭する。このルートでも最終目標は独立で、マニラ条約で実現できるが、長期にわたる複雑なプロセスとなる可能性がある。また、戦争の脅威も選択肢にある。その前に日本に対して保証の提供を打診することもでき、これが認められるとアメリカの軍事介入の可能性は低下する。

スペインとの和解

  • スペインとの和解ルートも「Sakdalistaの再建」から始まり、エミリオ・アギナルドがSakdalistaによって政権を獲得する。その後彼はフィリピンにおけるアメリカの権威の弱体化に取り組み、スペインに協力を求める。アギナルド政権下のフィリピンはスペイン内戦においてどちらにも味方でき、廃位されたスペイン国王を含め難民を保護することもでき、フアン王子を海軍提督にすることもできる。フィリピンはその後、アメリカ大陸のヒスパニック諸国と関係を構築し、アメリカからの独立戦争時に支援を要請し、ヒスパニック諸国による同盟を形成することもできる。スペイン内戦の勝者を支持すればスペインも支援を煮好意的になる。

独立

  • フィリピンがファシストかアギナルドが勝利した後に独立した場合、第二フィリピン共和国を樹立できる。スペイン和解ルートではフアン3世を国王としてフィリピン王国を建国できる。この場合、スペイン帝国の旧領に対するスペインの支配権回復に向けた取り組みを始められる。

共産主義ルート

  • 1938年にケソン政権は共産党の禁止令を撤回し、フィリピン共産党を合法的な政治組織として認めたが、アメリカは必要に応じて介入する構えを見せていた。この事態が発生すると時間制限が始まり、プレイヤーは海軍・空軍基地の使用権や顧問の国外追放などアメリカに譲歩して懐柔しなければならない。成功すればアメリカは独立を認めるが、失敗すれば同盟国なしでアメリカと戦うことになる。フィリピンが資本主義の支配から脱却することに成功した後は、史実よりもゲームの面白みと戦略性が優先されている。このシナリオでは海軍を基盤とする共産主義国家というコンセプトでプレイしたいと考えたため、漁師層が主導権を握る設定となっている。共産主義フィリピンでは陸軍ではなく巨大な海軍を構築でき、ここでの国家方針もそれに沿っている。

海軍

  • 独立を達成した後は戦争を行う。国家方針「海軍インフラ整備」では艦船建造能力が高まる。日本の陣営に参加すると「海軍負担の引き受け」も選べる。この場合、日本艦隊の一部がフィリピンに与えられるが、フィリピンは海軍の脅威に対処する必要があり、日本は陸上侵攻作戦に専念できるようになる。その後はすべて拡大に関するものだ。太平洋全域のさまざまな地域に領有権主張を行うことができ、一部は中核化もできる。

従属と降伏

  • 史実ではフィリピンは日本の侵攻で降伏しており、ゲーム内でも特に史実モードのAIフィリピンがそうなる可能性が高い。プレイヤーがこのルートを選択する可能性と考えているが、フィリピンが負けても必要なツールを提供したいと考えた。このルートは占領軍にとって大きな悩みの種となるよう設計されており、抵抗運動に参加したさまざまな組織が集まっている。フィリピンがアメリカの陣営にいる場合、マッカーサーの指揮下で戦い続ける者たちへの補給が継続される。完全に国家が崩壊すると、日本は第二フィリピン共和国を樹立する。時間経過でステートの中核化が進み、最終的にはこの地域で日本の支持が得られるようになるが、支配の維持には激しい戦いが必要となる。

国防法

  • 「国防法」は軍事に関するほとんどブランチの入口となる。これは245日とゲーム内で最長の期間を要する国家方針だが、時計マークが表示されていて、経済のマイルストーン方針を完了することで最短35日まで短縮できる。つまり「国防法」を開始して再軍備を開始するタイミングが重要だ。というのは、フィリピン軍の状況にある。「国防法」だけで工場生産力が75%、造船所生産力が50%向上する。防衛ブランチではマニラとバターン周辺の要塞化を進め、陸軍ブランチでは戦闘能力と生産力の両面を強化する。これでフィリピン陸軍ががようやく本格的な戦力となる。空軍についてはフィリピンが国内の航空産業に投資していたらという仮想シナリオを探求するものだ。
スポンサーリンク

海上警備隊​

  • 海軍ブランチはフィリピンが本格的な艦隊を保有できるようにするために分離している。これは単にプレイを楽しくするためだ。「国防法」は艦艇建造の障壁であり、艦艇建造には長い時間もかかる。このブランチの序盤ではたくさんの造船所と造船所生産力を高めて、戦争が始まる前に艦艇を獲得できるようにした。しかし国家方針「PTボート開発」以降に進むには「国防法」を完了する必要がある。

  • ゲーム内でPTボートを表現するため、私たちは新たなドクトリンシステムを使うことにし、哨戒艇ドクトリンを追加した。フィリピンはこれに特化しており、哨戒艇ドクトリンの熟練度獲得にボーナスがあるほか、駆逐艦船体の機能も調整される。

  • フィリピンは国民精神「島嶼国家」を持ち、輸送船団の生産と撤退速度にボーナスがつき、視認性が低下してヒットエンドラン戦法が可能となる。輸送船団については、関連する経済の国家方針を完了することで、海上輸送力の一部をインフラや兵器に置き換えることもできる。

人物

陸軍司令官

ジョナサン・ウェインライト将軍は現在のポートレートが投獄後の姿であるため、新たなものを制作予定だ。イギリス軍のアーサー・パーシヴァル将軍も同様。

海軍司令官

顧問

国家指導者

マヌエル・ケソン、マヌエル・ロハス、ホセ・ラウレル、クリサント・エヴァンジェリスタ。

ペドロ・アバド・サントス、エミリオ・アギナルド、アルテミオ・リカルテ、空位。

ユニットアート

フィリピンの歩兵。

フィリピンの偵察兵(レンジャー)。

フィリピンの海兵。

  • フィリピン軍の戦車や航空機はアメリカのモデルを変更してフィリピン軍の識別マークを追加し、色も変更した。フィリピン軍ユニットのテクスチャ品質も向上させている。

次回:開発日記2025年11月日

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました