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「Software Inc.」プレイ日記 第16回

Software Inc.

1980年以降の世界でソフトウェア開発会社を経営するシミュレーションゲーム「Software Inc.」を難易度Very Hardで遊ぶプレイ日記第16回。今回は遂に初の自社製品を発売しますが……。

前回:プレイ日記 第15回

第1回はこちら。


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前回のあらすじ

前回は1985年1年間を進めました。業績はサービス業務(サポート・マーケティング業務)・電子機器製造事業・ソフトウェアパッケージ印刷事業の三本柱で会社の業績は安定的に推移。

現在進行中のソフトウェア開発プロジェクト3件はこのとおり。まずオーディオツール「EQ Mix」は既にベータフェーズに入って半年近く経過しており、相当程度までバグを修正できている様子です。3月にはもう発売予定ですが、RTSゲーム「CityLegion Imperium」も既に設計バージョン4を半分ほどまで進めており、1986年中に設計完了の見込み。2Dエディター「Art Canvas」はまだ設計バージョン3のため、設計完了は87年になる見込みです。

1986年3月

「EQ Mix」の印刷

今まですっかり忘れていましたが、今月発売予定の「EQ Mix」の印刷を開始します。とりあえず10万本(自前で印刷すると1本0.2ドルなので2万ドル)あれば当面の需要には応えられるでしょう。

自社開発ソフトウェアの印刷はベータフェーズに入ると行えるようになります。ベータフェーズの間にバグ修正が行われますが、修正前に印刷されていたソフトウェアパッケージにもバグ修正は適用されるので、わざわざバグ修正後に印刷し直す必要はありません(これは既存のソフトウェアでも、ハードウェアでさえも同じような動作です)。

他社の救済

3月第3週(3日目)、ウイルス対策ソフトを開発するTalon Studioが倒産の危機に瀕していることが発覚。手許現金がわずか44万ドルにまで落ち込み、翌週には経営破綻するのは間違いありません。

Talon Studioは1970年1月創業とこの世界では最古のソフトウェア企業で、創業以来一貫してウイルス対策ソフト「Scam Fortress」シリーズを開発してきました。最新作の「Scam Fortress 13」も27万本を販売するヒット作で、会社のファンは約450万人と名前の知られた企業ですが、経営がうまくいっていなかったようです。

現在流通しているTalon Studio株式をすべて購入しても22万ドル程度なのですべて購入し、倒産した際に同社の持つ知的所有権を引き取れるようにします。

流通している全株式を購入すると(正確にはおそらく50%超の株式を保有すると)、「買収」というボタンが出現しますが、買収には全株式を購入する必要がある(今回はさらに追加で44万ドル出資する必要がある)ため、今回は買収せず倒産させてソフトウェアと特許のIPをもらうことにします。

翌週(翌日)、予想どおりTalon Studioは倒産し、同社が保有するIP(古い年代のシステム技術特許、ウイルス対策ソフト「Scam Fortress」シリーズ、ウイルス対策ソフトのフレームワーク)を獲得。特許は77・78年のシステム技術なので特許収入はもうないでしょうが、フレームワークは当社でウイルス対策ソフトを開発する際に仕えますし、「Scam Fortress 13」は現在販売中なので販売収入を得られるはずです。

まだアクティブユーザーがいる「Scam Fortress 11」以降の3作にはユーザーサポートとマーケティングを行うことにします。2週間マーケティングをやって売れなければそこでマーケティングは終了、売れれば前月の売上の半分をマーケティング予算としてマーケティングを続けます(最初は予算無制限)。

Talon Studioの倒産処理はこれで終わりですが、さらにOSを開発・販売しているChaiNest Integratedも近いうちに倒産しそうな雰囲気が出ています。こちらも倒産しそうなら株式を買い占めてIPを獲得していくことにします。

「EQ Mix」遂に発売

81年9月末から開発を進めてきた自社開発オーディオツール「EQ Mix」の発売日を迎えました。ベータフェーズのタスクに表示される「リリース」ボタンを押して、「EQ Mix」を発売します。

販売価格が推奨価格より高すぎるという警告が出たので、推奨価格に合わせます。推奨価格が下がっているのは、開発期間が長すぎて使っている技術レベルが古くなったことによるものと思われます。

こうした警告は以前のバージョンでは出なかったので、最近のアップデートで追加されたのでしょう。

発売したことによる市場の評価。品質にこだわっただけあって品質は高い評価を得ましたが、マーケティングは市場認知度の低さなどにより、全然評価されていません……。ただ、市場認知度は製品を発売していかないとどうしようもないので、仕方のないことでもあります。

既にパッケージは10万本印刷しているので、コピーの注文・印刷はなし。マーケティングのみを指示します(ユーザーサポートタスクは自動的に作成されます)。

1986年4月

「EQ Mix」の初週売上

「EQ Mix」の発売初週売上は、なんとわずか37本……。技術が古いことや当社の市場認知度がまったくなかったことなどによってこの結果となっています。しかしここから挽回することはできるので、まずは技術アップグレードを行います。発売後のマーケティングは、製品の「マーケティング」の欄が「不可避」になること、なった後はそれを保つことを目標に行います。現在は「まばら」ですが、予算無制限でマーケティングを行っていれば、数か月で「不可避」まで到達するはずです。

全然売れていないので本当にわずかですが、当社にも19人のファンが付くようになりました。市場認知度も一応ついているものの、100本も売れていないので見えないくらいにしかなっていません。

さらなる倒産

先月既に倒産しかかっていたChaiNest Integratedがいよいよダメそうなので、流通している株式を買い占めます。わずか7万ドル。保有特許は80年の2D技術と82年のハードウェア技術ですが、これも今となってはお金にはならないでしょう。

こちらも先月倒産したTalon Studioと同じく1970年1月創業と、ゲーム世界で最古の会社です。創業以来OS「TigerSideX」シリーズを開発してきていましたが、もうひとつのOS「CrystalView OS」シリーズとの競争に敗れて経営が悪化していたのでしょう。上の画像ではわかりませんが、在庫もそれぞれ数百万本単位で残っており、在庫の抱えすぎも倒産の一因だったかもしれません。

1986年6月

新機能のアンロック

86年6月第2週(2日目)、OS向けに新たな機能4つがアンロックされました。

1986年7月

「EQ Mix」の売れ行き

発売から3か月が経過した「EQ Mix」ですが、依然として月間販売本数は100本を超えられず。6月には最新技術へのアップグレードも終わり、現在最大のアクティブユーザー数を持つOS「CrystalView OS 5」への移植も終えましたが、それでも月に62本。6月末にマーケティングが「不可避」に到達したので、今後の売れ行きに期待でしょうか。

直近発売のライバル製品「Sound Master」はおろか、4年前に発売してからロングセラーとなっている「The LoopTake 2」にすら勝てていません(そもそもグラフで「EQ Mix」のバーが見えない)。今のところ製品としては完全に売上不振と言わざるを得ない状態です……。

おそらく赤字

今回は1986年1月から7月までを進めました。遂に初の自社開発ソフトウェア「EQ Mix」が発売されたものの、予想外に販売が奮いません。上の現金収支の推移ではわかりにくいですが、86年はここまででおよそ200万ドルの支出超過となっています。足元では電子機器製造機械の購入や「EQ Mix」などのマーケティング費用で足が出ているものと思われます。

現行の開発プロジェクト2本の状況はこのとおり。RTSゲーム「CityLegion Imperium」はもうまもなく設計が完了し、アルファフェーズに移行予定。2Dエディター「Art Canvas」も設計バージョン4が6割ほどの進捗で、来年初頭には設計完了の見込みです。「CityLegion Imperium」の設計が終わった後、手の空いた設計チームは「EQ Mix 2」の設計を始める予定です。


調子よく利益を出せていた85年とは異なり、86年は厳しい1年となりつつあります。マーケティングはまさに穴の開いたバケツに水を注ぐがごとくお金が消えていきます……。

次回:プレイ日記 第17回

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コメント

  1. お疲れ様です。何とか少しでも知名度がここから上がってくれれば…
    しかし競合表も見応えありますねこれ
    「WebForge4」の大ヒットからの駆逐されっぷりよ…

    • ご覧いただきありがとうございます。
      今後いったいどうなっていくのでしょうね。うまく売れてもらいたいものではありますが……。
      競合のグラフは実際にその市場を考える上で役立ちますし、想像も広がりますし、いい機能ですよね。

  2. やってないので見当違いなら申し訳無いですが、
    会社の知名度が低い時に出した製品も、会社の知名度が上がれば売れる…
    みたいなシステムはありそうと思うんで長期的口コミヒットを祈っております
    しかしこの世界のコミュニティだと「The LoopTake 2はいいぞおじさん」みたいな人が居そうな…w

    • > 会社の知名度が低い時に出した製品も、会社の知名度が上がれば売れる
      古い製品でもちゃんと技術アップグレードすれば会社の知名度が上がったときに売れるというのは確かにありそうですし、長期的口コミヒットしてほしいですね。品質を最高水準にしているのも、第一には私の好みではありますが、ロングセラーにならないかなというスケベ心もありますし。
      「The LoopTake 2はいいぞおじさん」にはぜひ「EQ Mixはいいぞおじさん」になってもらいたいです……。

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