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「Hearts of Iron IV」開発日記2025年2月25日――史実のイラン

Hearts of Iron IV

「Hearts of Iron IV」開発日記2025年2月25日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は史実のイランについて。「Graveyard of Empires」リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2025年2月18日――アフガニスタンとイラク


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開発日記

開発日記2025年2月25日分は、史実のイランについて。

  • 今回はイランの史実ルートと君主主義ルートを取り上げる。一貫性を保つため、以下では君主主義ルートを帝国主義ルートと呼ぶことにする。

  • イランはReza Shah Pahlaviを指導者とする非同盟/中立主義国としてスタートする。国民精神「The Anglo-Iranian Oil Company」はの資源獲得効率と工場出力を引き下げているが、市場に出される資源量を増やす。地方ではまだ封建制が残っており、徴兵可能人口や研究速度にペナルティがある。宗教も大きな役割を果たしており、政府には聖職者に大きな権力を与えようとする者もいれば、彼らの影響力を弱めようとする者もいる。国家方針ではイランが宗教的伝統との関係をどうするか決める機会がある。イランの国境内にはクルディスタンやアゼルバイジャンとして知られていた地域もあり、こうした地域は分離主義的な感情を持ち、安定度と戦争協力度にペナルティをもたらす。

To Stand With Giants

  • 史実ルートでは強大な英ソに立ち向かうというファンタジーを体験できるが、その前にやってくる嵐に対して準備しなければならない。史実ルートの最初の部分はReza Shahの改革を反映している。Abadan Technical Schoolや多くのmilitary high schoolsの設立など、教育はさまざまな形で優先された。こうした国家方針は技術的に少し有利になるほか、軍事インフラや将軍の特性を改善する。このほか、イランとドイツの関係の発展、Trial Against the Fifty Threeによる共産主義者の弾圧も表現する。treaty of Saadabadを締結する機会もあり、これは戦争が始まったときに助けてくれる友人を増やす。

  • 軍事については2つの選択肢がある。左側の史実を外れるルートでは、近隣諸国に抵抗運動を起こさせ、インフラを強化してから先制攻撃を仕掛ける。成功すればイランは緩衝国家を設立し、特にソ連に干渉されないようにできる。もう一方は防衛軍備を進め、産業を強化し、起こり得る侵略に備えて国民を動員する。完全に史実に則ったプレイをする場合、英ソがイランに侵略しようとし、侵略された場合、このブランチが利用可能になる。今のところ、このブランチは防衛戦争を戦っている限りどのイデオロギーでも利用できる。

  • 「The Fight for Iran」を完了すると、組織率回復、戦争協力度、大国に対する防衛のボーナスをもたらす国民精神を得る。その後、プレイヤーは防衛的に戦うか、攻撃的に戦うかを決める必要がある。「dig in and defend」を選んだ場合、首都や海岸線などの要衝を守るのに役立つボーナスを得られる。この場合、プレイヤーは敵に資源の一部を提供することを条件に講和交渉を利用できるのみだ。しかし勝てない戦いと感じるなら、この防衛的なルートを選ぶことで自発的に降伏し、傀儡国としてゲームを続けられる。それによって新たなブランチがアンロックされ、従順な従属国として宗主国の好意を得るか、宗主国に抵抗して自由のために戦うかを選択できる。一方、自信があるなら侵略者を追い返すこともできる。こうした国家方針は攻撃と突破にボーナスをもたらす。うまくいけばイランは白紙講和を強制できる。もっとうまくいけば、相手国に賠償金を要求できる。
  • 全体として史実ルートは短く、利点が大きく、まとまっている。これは自国領土を脅かす者を撃退するサバイバルゲームだ。

A Legacy of Greatness​

  • プレイヤーが古い帝国を復活させるのが好きなら帝国主義ルートは最適だ。帝国主義ルートはReza Shah Pahlaviがイランの支配を強化し、イランをこの地域の主要な帝国主義国に発展させる「もしも」のシナリオだ。このルートは政治ブランチ、Unification Initiativeブランチ、戦争ブランチの3つからなる。「A Legacy of Greatness」から始まる政治ブランチでは、成長する帝国をどのように発展させるかをすぐに決める。「The Assassination of Reza Shah」では暗殺事件(史実では失敗)が起こり、後継者のMohammed Reza Pahlaviでプレイする。このルートでは戦後にMohammed Reza Pahlaviが行った決断の一部をたどる。ともに統治する王妃を決め、その後は民衆のために皇帝になるか、遺産と王朝を重視するかを選ぶ。このルートでは最終的にThird Persian Empireとなる。
  • Reza Shah Pahlaviを王位に留める場合、暗殺の陰謀を根絶やしにし、政府をより厳しく統制することを選べる。その後Reza Shahは外国の影響を制限し、資源を支配する大国を追放するか、あるいは経済の近代化に利用するかを選び、イランの近代化を続ける。後者を選ぶならドイツとの結びつきも強まり、戦争が始まったら同盟を結ぶ機会もある。

  • Unification Initiativeブランチではクルド人やアゼルバイジャン人の抵抗運動などの問題に対処する。これは新帝国で宗教にどのようにアプローチしたいかを決めることにつながり、それぞれ長所・短所がある。「Venerate Islam」は波風を立てず、国民や批評家を満足させる。無神論を強要すれば安定度が大きく低下する。本当に物議を醸したいのであれば、ゾロアスター教を復活させることができる。これは内戦に突入する。

  • 戦争ブランチについて、「A Legacy of Greatness」の後、ミッションタイマーがアンロックされ、対立政党が活動を始め、内戦が始まる可能性が示される。この危機によって当初は拡大路線に進めず、国家方針「Assessing the Opposition」を完了することでディシジョンを通じて対立政党を弾圧できるようになる。すべての対立政党を鎮圧して内戦の脅威がなくなれば、拡大を考えることができるようになる。

  • 第一に、イランはソ連におかしな考えを抱かせないようにしなければならない。「the Tehran-Moscow pact」でソ連と不可侵条約を交わせるかもしれない。また、固有のキャラクターモデルを持つ師団テンプレートであるImmortal Legionを編成できる。次のステップは隣国への要求だ。味方してくれる勢力があるなら、イラクとアフガニスタンに国境付近の領土を要求できる。この時点で、残りの戦争ルートが開かれ、3つの戦争計画がある。「War Plan Xerxes」はトルコを戦争目標とし、その領土を帝国に再統合することを目指す。「War Plan Darius」はアフガニスタンを征服するものだ。その結果としてインドへ進出する選択肢も出てくるが、インドには強力な連合国がいる可能性がある。「War Plan Cambyses」はイラクを相手とし、さらにこの地域のフランスの植民地を争う選択肢もある。最終的にはエジプトまで行き、「The Memphis Initiative」でエジプトを完全に支配下に置く。戦争計画は一度にひとつしか行えず、戦争計画の国家方針をすべて完了するまで次の戦争計画は行えない。新帝国が誕生すると「Glory of Cyrus the Great」が行え、指導者に新たな特性が付く。

イラン経済の復活

  • 以下は共通ブランチである産業と軍事について述べる。まず産業から。

  • 産業ツリーには4つのブランチがあり、一番左は研究ボーナスを得られる。最終的には研究枠をひとつもたらす。

  • プレイヤーは多くの国家方針で鉄道網を建設でき、イランの中核地域全体に補給ハブと鉄道を急速に設けることができる。最終的には英独いずれかに列車を発注し、好意を得られる。「White Revolution」は1960年代の改革だが、その重要性ゆえに私たちは経済を改善する機会としてプレイヤーに与えたいと思った。しかしその報酬を得るにはこのブランチを通る前に一定の工場を持たなければならない。「Iranian national bank」のような工業会社、女性の権利の擁護による女性の顧問、国民に十分な食事を提供することで徴兵可能人口引き上げなど多くのものがある。

  • 最後のブランチでは「rapid industrialization」によって工場を獲得し、その後石油生産を増やし、Anglo-Iranian Oil Companyに代わってIranian Oil Companyを設立し、工業会社とする。このあたりから、ちょっとバカバカしくなってくる。プレイヤーは石油王になることもできるし、世界中の戦争から利益を得るために資源を使うこともできる。
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軍事ブランチ

  • 軍事ブランチは主に歩兵の強化と戦車技術の進歩を重視している。戦車に関してはまず軍事施設を拡張してから、ドイツのヘンシェルかチェコスロヴァキアのSkoda Armorかを選ぶ。これによりMIOのレベルが上がる。最終的には独自の戦車MIOを設立できるようになり、強力な戦車部隊を作る選択肢が増える。将軍のスキルを高め、歩兵研究に注力するかスウェーデンと大砲のライセンス契約をするかを選ぶと同時に、歩兵連隊の能力を高めることができる。ここでも他国の設計を利用することから始めて最終的に独自の軍事インフラを構築するという物語的要素がある。このブランチの最後には質か量かの決断を迫られ、それぞれの国家方針には固有のボーナスがある。

  • 空軍ブランチはシンプルだ。このツリーの中心的な特徴は動的補正「Imperial Iranian Airforce」をアップグレードすることで、時間が経つにつれてよりよいものになる。最終的には戦略爆撃、地上支援、制空権獲得のいずれかに特化する。国家方針「Legacy of Ozra Gilani」はイラン帝国空軍に入隊した最初の女性を元にしたもので、徴兵可能人口係数とエース生成確率を補正する。

  • 海軍ブランチは小さいが、海岸線を確保し、上陸作戦に対抗する機会をもたらす。他の軍事ツリーと同様に海軍士官のスキルを高め、海軍ドクトリンのコストを削減できる。

  • 特別作戦ブランチでは諜報組織を発展させ、特殊部隊の規模と能力を発展させる。帝国主義ルートでImmortal Legionをアンロックしている場合、その拡大も含まれる。その後は陸戦施設をもたらし、特別計画を先んじて始められる「The Cyrus Initiative」がある。核兵器プログラムを強化する機会もあるが、これはアメリカとの関係を改善する必要がある。

  • イランの歩兵モデルをいくつか紹介する。

次回:開発日記2025年2月26日――反対派のイラン

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コメント

  1. バカバカしくなってくるって自分で言うのはどうなのよw

    まあでもみんなマハラジャになりたいもんね。仕方ないね。

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