「Europa Universalis IV」開発日記2024年2月27日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は1.37のロードマップについて。1.37リリース前の開発日記です。
前回:開発日記2023年12月19日――1.36と2023年の振り返り
開発日記
開発日記2024年2月27日分は、1.37のロードマップについて。
- 私たちは「King of Kings」の開発から教訓を得て、新コンテンツの全体的な計画を示すことから始めることにし、はじめから期待を正しく持ってもらうことにした。今回はアメリカ、中央ヨーロッパ、中央アジアだ。
アメリカ
- 過去のDLCでアメリカの国家には新たなシステムと機能が追加されたが、私たちはこの地域がもっとも時代遅れのコンテンツを持つ地域だと考えた。これまでのDLCと同様に、インカやアステカのような既にシステムのある国家に対してより深みとリプレイ性を持たせることを狙っている。加えて、マヤ地域にもコンテンツを追加したいとも思った。
- 植民地国家には「Leviathan」で既にシステムを実装しており、他の国家と比べてさらにフレーバーを加えてもあまり得る者がないと感じているため、要望の多かった他の地域に時間を割くことにした。
インカ
- インカはこれまでEU4で十分に描かれていなかった。新たな拡張でインカは国内を統一し、アンデスの金その他の資源を採掘し、太陽神Intiを祭って侵略に備える新たなミッションを体験できる。
アステカ
- 新DLCでは近隣諸国との違いを強調し、花戦争を利用して支配地域を拡大し、血の犠牲を捧げ、ヨーロッパからの来訪者に相対する準備を整えられるようにする。
マヤ
- マヤに関する主な狙いはマヤ文明の崩壊を防ぐことだ。ユカタン半島との交易を利用しながら国外に目標を設定し、近隣諸国を一人の支配者のもとに統一するフレーバーと道を用意している。
中央ヨーロッパ
- ヨーロッパに手を入れるのは、「Domination」でもっと多くのコンテンツを開発する計画があったにもかかわらず、DLCに確実に入れるために優先順位をつけなければならなかったためだ。そのアイディアを開発するときが来た。オランダに大国が持つにふさわしいコンテンツが提供されるが、オーストリアにもプロイセンと同等のアップデートがある。これは「Emperor」のコンテンツが非常に幅広いためだ。これに加えて建国可能国家ドイツにもさらなるコンテンツがある。イタリアでは特に人気のあるヴェネツィアと建国可能国家イタリアにコンテンツが追加され、イタリア諸国にさらなるゲームプレイのレイヤーをもたらす。また、どの道を進むかを慎重に決めれば、列強になる可能性があるボヘミアとハンガリーのコンテンツも見直す。
オランダ
- ここ数年、フォーラムではオランダ関連のコンテンツを増やしてほしいという要望が多く、私たちは新たなコンテンツを追加している。最重要の貿易ノードを支配し、ヨーロッパの列強と関わり、オランダ東インド会社・西インド会社を使って植民地を作り、オランダ文化を新たな水準に高めることができるようにすることを狙っている。
オーストリア
- 新ミッションツリーの導入により、神聖ローマ皇帝は内外の封臣に対処する手段が増え、支配を拡大できるようになる。支配地域の王位を管理するため、オーストリアに独自の機能が追加され、下位のパートナー国との関わりを持つこともできる。さらに、オーストリアにとって頭痛の種となりそうな新たな建国可能国家もある。
ドイツ
- ドイツのコンテンツの主な目的はゲーム終盤の体験を充実させることだ。ドイツは地域を統一し、近隣を征服し、都市を工業化し、革命に対処する必要がある。ドイツを統一できた国家によってフレーバーが変わり、ゲームプレイにも変化が生まれる。
ヴェネツィア
- ルネッサンスが本格化する中、ヴェネツィアには商船団の恩恵を受けつつ、新たなミッションやイベント、さまざまなキャラクターと関われるコンテンツが追加された。ヴェネツィアが地中海全域に拡大できたとしても、その地位をさらに強化するには新たな領土を切り開く必要がある。
イタリア
- 私たちはイタリアへの要望に対処すべく、より長いキャンペーンとより多様なゲームプレイの選択肢を作ろうとしている。新DLCではミッションツリーを完了させたイタリア諸国にさらなるフレーバーをつけようともしている。主な道はヨーロッパの他の地域の征服、ローマ帝国の真の後継者になること、イタリア半島の工業化、世界貿易の支配だ。
ハンガリー
- 新たな拡張ではハンガリーの近隣地域への支配を強めるため、多くの選択肢をもたらす。ハンガリーはポーランド、オーストリア、オスマン帝国、チュートン騎士団、ナポリなどと対決する必要があるが、同時にインフラを整備し経済を強化しなければならない。
ボヘミア
- 新たなアップデートで神聖ローマ帝国と関わり、ボヘミア王位を争奪するような魅力的なミッションを導入し、フス戦争の結果を改善し、宗教と王国に深い味わいを持たせる。さらに、ボヘミアの領土をバルカン半島、ドイツ、ポーランド、さらにその先へと拡大する選択肢も拡張している。
中央アジア
- この地域も「Domination」と「King of Kings」で実装したかったが他を優先せざるを得なかったことだ。ティムール朝、ムガル帝国、the Hordes(地域ごとにコンテンツやブランチを分けて実装予定)、Hisn Kayfa、Hormuz、Oman、Trebizond、Theodoroに手を加えた。
ティムール朝
- ティムール朝は不安定な状態からスタートするが、新たなデザインではモンゴルの相続法による行政の混乱を再現することを目指している。Shah Rukhの死後、無数に存在する相続者の階級を打倒できれば彼らの運命は彼らが進む道に左右されるようになる。新たな遊牧国家を作って先祖の土地を取り戻すか、ペルシャで新たな権力を固めるか。
ムガル帝国
- この帝国はインド亜大陸の征服に着目しているが、私たちはthe mansabdarsのような国内政治を面白くできるようなフレーバーを取り入れようとしている。さらに、ムガル帝国の経済的・文化的地位を高めるような新たな目標にも取り組むことになる。
Hordes
- 私たちは遊牧国家の目標の一部をすべてのHordesで利用できるようにするとともに、特定の地域専用のコンテンツを用意した。Western Tatars・Central Moghulistan・Eastern Mongolsの新たな道が用意され、新たな土地を征服し、略奪することができる。
Hisn Kayfa
- Hisn Kayfaは異教徒や強国に囲まれているが、かつてのカリフの栄光を取り戻し、シリア、エジプト、アラビアを取り戻すためには、サラディンの遺産をより野心的なミッションツリーにする必要がある。
Trebizond
- Trebizondは黒海での覇権を失い、ビザンツ帝国の崩壊も近いが、失われた領土を取り戻し、黒海とアナトリアの支配を拡大し、コンスタンティノープルを取り戻すことができるかもしれない。
Theodoro
- Theodoroは困難な状況で始まり、生き残るにはHordes・Turks・Slavsを倒さなければならない。新たなキャンペーンは黒海の支配権をめぐる戦いのフレーバーを強化し、旗を掲げれば、新たなゴート族の侵略が始まるかもしれない。
Hormuz & Oman
- HormuzとOmanは豊かな貿易中継地だが、新たな機会を得てアラビア、東アフリカ、インドの貿易と国土を支配し、世界的貿易帝国となれるかもしれない。
来週はアメリカについて。
なお、今回始まったバージョン1.37に関する開発日記終了をもって、当サイトでのEU4開発日記についての記事の公開は終了する予定です。
コメント
長い間お疲れ様です
正直最近のコメントの伸びなさを見ても熱心に追ってるファンは少なくなってそうだし、いい区切りかと
…EU5はいつになるやら
お疲れ様でした。EU4はダメだったみたいですね
ええそんなみんなeu4やってないのか!これが一番面白いだろ!
EU4のプレイヤー自体は減っていないと思いますが、当サイトの開発日記に関する記事へのアクセス数は減少傾向であることやその他さまざまな事情を勘案して、1.37で終了ということにしました。
まだDLCも発表されていないので実際に終了するのはまだだいぶ先だと思いますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
いつも翻訳ありがとうございます!
EU4まだまだ楽しんでますが、開発もそろそろ終わりが見えてきてるのかなと思うことも多く、よいタイミングではないでしょうか
今後とも記事楽しみにしております。
そういえばtintoスタジオから新作らしき開発日記が出てましたね
EU5であれば嬉しい
最後に新しいメカニズム追加はあるのかなぁ?
英語読めないので翻訳ソフトを使うしかないか、今までありがとうございました
長い間ありがとうございました。お疲れ様でした!