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「Victoria 3」プレイ日記:日本編 第5回

Vic3 その他

19~20世紀が舞台の国家シミュレーションゲーム「Victoria 3」を日本で遊ぶプレイ日記第5回。今回は1873~85年、まさかの事態が発生します。

前回:日本編 第4回

第1回はこちら。


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1874年

1月、「保護主義」の制定に成功。日本は史実のように外国の圧力によってではなく、国内の改革の結果として開国することになりました。

現在の農業党(佐幕派・平民)・帝政党(仏教僧)連立政権で次に制定できる法律は上の画像のとおり。この状況で次に制定したいのは佐幕派の影響力を落とせる「入植」ですが、制定しようとすると佐幕派の承認が大幅に低下して革命になるため除外。次に制定したいのは「慈善病院」ですが、これを制定してしまうと仏教僧が「公共健康保険」制定に反対するようになるためこれも除外。ほかには「人種隔離」でもいいですが、「保護主義」の制定で権力がかなり低下していてこれ以上減らしたくないのでこれも除外します。

残るは「国家警備」くらいですが、この先「平等主義」などの技術開発で期待生活水準が上がって急進派が増えやすくなることを考えると取りに行って悪くはないはずなので、「国家警備」を制定します。

1875年

すっかり忘れていましたが、せっかく開国して海外貿易が可能になったので、不足している原料を輸入します。現在の日本市場では軟材が高騰しているので、ポルトガルなどから輸入することにします。

このほか、タバコや茶のような一次産品の消費財も積極的に輸入していきます。

1876年

1月、「国家警備」の制定に成功。現在の政権では制定するものもなくなってきていますが、「干渉主義」制定運動が始まっていて制定できるようになったので、やるだけやってみることに。

しかし78年には案の定失敗し、遂に制定するものがなくなりました。

1879年

9月の選挙の結果、農業党・帝政党の連立政権が維持されることに。徐々に佐幕派の影響力は低下してきていますが、大きく影響力を削り取ることができていません。

選挙が終わったところで、新たに「比例課税」の制定を始めることにします。今のところまだ現在の「土地ベース課税」より税収はわずかに低いですが、今後すぐに「土地ベース課税」の税収を追い抜いていく見込みなので、先に変更してしまうことにします。

1881年

5月、イベントで佐幕派の承認が低下する選択肢を選んで-5を下回った結果、佐幕派がクーデターを企ててしまうことに。もちろんクーデターは鎮圧します。

長引くかと思いましたが、7月には「密告者」イベントであっさりクーデターは失敗。佐幕派の影響力がわずかながら低下します。

1883年

「比例課税」の制定成功

8月、ようやく「比例課税」制定に成功。制定されてみれば税収は+18,000ポンドと大幅に増加しました。次は「公共健康保険」を制定します。「慈善病院」を制定していないので仏教僧も賛成に回り、問題なく制定される見通しです。

イギリスとの外交戦

11月、イギリス共和国(おそらく革命で大統領共和制となっていました)から「琉球諸島を割譲せよ」との外交戦を仕掛けられます。突然のことで面食らいましたが、とりあえず日本幕府としては主要な要求として「日本幕府の認識強要」を決め、全陸軍を動員します。

現在の陸軍は合計97個大隊、3個軍からなり、うち36個大隊が最新鋭の部隊(散兵・自走砲・槍騎兵)、残りの61個大隊は旧来の非正規歩兵です。完全に油断していて将軍も当たっていない状態だったので、慌てて将軍を任命しています。

動員オプションでは「追加物資」と補給物資の3種すべてをオンにします。

イギリス陸軍は方式こそ進んでいるものの、歩兵・騎兵は同じ散兵と槍騎兵、砲兵も一部は榴弾砲兵ですが自走砲もいるという状況。数で圧倒されなければ負けない戦いはできそうな気もしますが、希望的観測かもしれません。

海軍は軍艦12、軽巡洋艦18の合計30隻。第2回で軍艦:軽巡洋艦=1:2と書きましたが、コメントにて2:3程度のバランスでよいのではないかということを教えていただき、そのバランスで揃えています。こちらも提督はいなかったので慌てて任命。

イギリス海軍は陸軍とは異なり、装甲艦・モニター艦とひとつ先の世代のユニットを使っています。数でも圧倒的不利なので、勝ち目はなさそうです。

外交では懐柔に唯一乗ってくれそうな清に対して恩義を与えて味方につけます。

しかし清を味方に引き入れたところで焼け石に水という状況。ここで譲歩して琉球諸島を引き渡すわけにはいかないので、やれることをやって戦争することにしましょう。

1884年

3月、日英が開戦。

すっかり忘れていましたが、貿易路もすべて切って輸送船団に被害が出ないようにしておきます。

軍の配置は陸軍は日本司令部で待機、海軍は東シナ海ノードに配置しておきます。どうするのがいいのかよくわかっていない状態で戦争をしているので、これでいいのかはわかりませんが……。

4月、イギリス領インド帝国の艦隊が東シナ海に到達し、海戦が発生。しかし相手はフリゲート艦のみで数も少ないため、難なく勝利。問題は近代的な本国の艦隊がやってきたときです……。

5月にはカナダ海軍のフリゲート艦7隻を撃破することに成功。なかなか調子よく戦えていますが、この先どうなることか。

6月、イギリスは本命の日本ではなく同盟国の清に上陸作戦を敢行。黄海から上陸しようとしているようで、100個大隊の後を100隻超の大艦隊が追いかけてきています。100隻の艦隊にはさすがに勝てないと思うので、戦わずに切り抜けて陸戦に持ち込みたいところ。

7月、どうにか日本艦隊は日本海ノードに逃亡でき、清は上陸してきたイギリス陸軍相手に優勢に戦闘を展開。最終的に上陸軍に勝利します。東シナ海にはイギリス海軍の別動隊がいますが、装甲艦・モニター艦の組み合わせで数も多いので、日本艦隊では戦っても勝てないでしょう。ということで、日本艦隊は司令部に撤退します。

9月には上陸作戦第2回戦が始まりますが、今回も清陸軍が優勢。10月には清の勝利に終わります。

11月には第3回戦が始まりますが、清はこれも12月に撃退。イギリスの上陸作戦は失敗に終わります。

しかしイギリスは続いて九州への上陸作戦を開始(アイコンが九州ではなく小笠原諸島に出ているのでわかりにくいですが……)。仕方ないのでやられるのを承知で艦隊を使って妨害させることにします。

1885年

戦争の最中に時代II技術の研究が完了。時代III技術の最初は、戦争中なので砲兵の次のレベルのユニットがアンロックされる「後装砲」を研究。

3月、英領インド海軍の大部隊が東シナ海に来たため、日本艦隊は司令部に撤退。英領インド陸軍の上陸作戦が始まりますが、日本陸軍は優勢に戦闘を展開。4月には撃退に成功します。

4月にはイギリスが再び清に対して上陸作戦を開始。二正面作戦とはずいぶん余裕ですが、イギリスの戦争支持率は既に+34まで低下しています。

5月、第2回戦が行われますが、これも難なく撃退。清がイギリスの主力を受け止めてくれているため、こちらには英領インド陸軍の部隊しか来ていません。清さまさまです。

6月の第3回戦も撃退し、英領インド陸軍の上陸阻止に成功。

「公共健康保険」の制定

10月、「公共健康保険」の制定に成功。続いて制定運動が発生している「干渉主義」の制定を考えるも佐幕派は反対しており、再びクーデターを起こされることになると面倒なので、誰も反対しない「児童労働の制限」を制定することにします。


今回は1873~85年、まさかイギリスに戦争をふっかけられるとは思いませんでしたが、財政的に足を引っ張るにもかかわらずある程度の軍備を整備していたことが転ばぬ先の杖となりました。次回はちょうど100年のプレイ期間折り返し地点なので現在の日本の状況の確認をやり、対英戦の続きをやっていくことになりそうです。

次回:日本編 第6回

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コメント

  1. 初期の支配的AIは開国だけなんで受諾してしまえばいいんですけど、
    80年前後になってかつ開国もしてると支配的AIは割譲要求して戦争吹っ掛けてくることがたまにありますね…
    さすがに列強と防衛協定結んでると吹っ掛けられたことはありませんが、(守護的AIに恩義売ってでも結んでおくとお守りにはなる)外交関係の薄い孤立気味だとよく食い物にされます。

    というか最近のバージョンはAIの東アジアの考え方が変わったのか、日本や朝鮮も結構頻繁に征服されてますね、昔は中国と東南アジア中心だった気がしますが。

    • 私の場合はこれまでこのタイミングで戦争をふっかけられたことがなかったので驚きましたが、そういうものなのですね。
      今回のプレイでは外交は漫然と関係改善をやっているだけでした(以前のバージョンではそれくらい適当でも問題なかった気がします)が、1.5以降はAIの挙動が変わったためにもっとちゃんと外交を考えたほうがいいということなのでしょうね。

  2. 清がアヘン戦争でボコボコにされる光景を見てアジア圏はヨーロッパ列強に勝てない印象をはじめは抱いていましたが、あれはアヘンイベントのペナルティが大きすぎるだけなんですよね……
    強襲上陸ペナルティが大きいのと数的有利の効果が大きい事が作用して、アジア圏の戦列歩兵がヨーロッパ列強の散兵部隊の海上侵攻を跳ね除ける光景を頻繁に目にします。

    散兵の攻撃と戦列歩兵の防御は同値で塹壕歩兵の攻撃は散兵の防御に劣る事、
    戦闘状況で防御が上がる事はあっても攻撃は上がらない事、
    技術で上がるのは攻撃よりも防御である事、の3つを意識するようになってからは列強の攻撃はあまり怖くなくなりました。
    毒ガスと火炎放射を装備した攻城砲が配備されるまでは防御側が圧倒的に有利であり、経験上1920年代になってもAIはそのような軍隊をそうそう使ってはこないようです。

    • これまでVic3で戦争をやることがほとんどなかったので参考になります。ありがとうございます。
      少なくとも19世紀の間は、陸軍についての技術的優劣はそれほど大きくないということなんですね。確かに今回の戦争でも清がかなり余裕を持って上陸を跳ね返していて安心感があります。
      せっかくの新しい軍事システムなので、ゲーム終盤のAIにもうまく使ってもらいたいですね。

  3. 友好度が高いと宣戦できなくなる仕様があるので、開国後は日本に遠征できそうな列強全員に関係改善を送って仲良くなっておくといいですよ。ライバル等で向こうから敵視されない限りは安泰です。

    • 今回のプレイではできる範囲でとりあえず関係改善は行っているのですが、イギリスは直前まで関係毀損をやってきていて全然改善できなかったのですよね。
      上のコメントに書いていただきましたが、現在のバージョンではAIがそれなりに積極的に戦争を仕掛けてくるようになったようなので、関係改善だけではなくいずれかの列強と同盟するのがいいのかもしれません。

  4. ここで清を引き込むのは先を考えると悪手だったかもしれません。
    朝鮮に請求権を持つようになるのもあって、対立が避けられなくなっていくので…
    そしてイギリスの征服戦争…開国前に市場開放で来て欲しかったですね…

    • 今回のプレイでは朝鮮をどうにかしようとは特に考えていませんが、そうすることになったらなったでそのときにまた対応すればいいのかなと考えています。
      どうせ来るなら開国前に市場開放できてほしかったというのは本当におっしゃる通りですね……。

      • 全部と仲良くなんてのは成立しないのが今のVic3なので、英米とあえて関係改善しない、清を意図的にライバル指定みたいな動きはどこかで必要なのかもしれません。(同じ国と対立してると協定なんかで補正入ることすらあるので)

        • なるほど、あえてある国と対立してより有利な相手と手を結ぶというようなやり方もできるわけですね。
          使いどころが難しそうでもありますが、うまくやれれば有効な手立てになりそうですね。

  5. 毎度のプレイレポありがとうございます。楽しく拝見させていただいております。

    認識の強要を通すだけなら私はロシアとオーストリアを使います。
    どっちか片方と同盟(防衛協定)を結んでもう片方をライバル指定すれば、隣接してるので勝手にやってくれます。1プロビでも押せれば認識の強要が通りますし、日本の開始時点の海軍がいない状態でも関係ないですし、拮抗している場合は102の陸軍を派遣すれば戦列歩兵でも大体どうにかなります。(負けてたら…しょうがないです…)

    時期が早いとロシアが強くて時期が遅いとオーストリアが強い印象です。
    参考になれば幸いです。

    • 全く関係なくてすいません。今回の戦争目標に認識の強要を入れていたので記載してしまいました。
      同盟の面でもイギリスとかに攻められなくなることも踏まえております。

      • お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただけているようでなによりです。

        認識の強要は日本プレイでは目標のひとつになると思いますし、うまいやり方について書いていただいてありがたいです。
        ロシアは近いのでなんとなくイメージがつきますが、オーストリアというのはちょっと意外な相手ですね。教えていただきありがとうございます。

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