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「Crusader Kings II」プレイリポート:ブリタニア帝国建国記 第1回

その他

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今回から、言わずと知れた近年の名作ストラテジーゲーム「Crusader Kings II」のプレイリポートを連載します。このプレイリポート”ブリタニア帝国建国記”は、769年のGwynedd伯から文字通りBritannia帝国の建国を目指していきます。史実ではイングランドに敗れて飲み込まれたウェールズですが、今回のゲームではアングル人とサクソン人を打ち破り、最終的にはブリテン島とアイルランド島の全土をウェールズ人の支配下に置くのです!

2015/12/12 タグを追加。

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ゲームの概要

プレイするゲーム「Crusader Kings II」は、タイトルの通り中世ヨーロッパ、十字軍が派遣されていた頃の領主となるRPG色の強いストラテジーゲームです。……が、当初は確かに十字軍とその前後の時代がメインだったものの、度重なるDLCの発売によってどんどん時代が前倒しになり、今では769年、シャルルマーニュ(カール大帝)の時代まで開始年が遡っています。

詳しくはゲームのWiki(http://ck2.paradoxwiki.org/index.php?FrontPage)があるので、そちらをご覧ください。なお、公式サイトはこちら(http://www.crusaderkings.com/)。

 

プレイ環境については以下の通りです。

  • バージョン:2.3.4→2.3.5(第20回)→2.3.6(第21回~)
  • DLC:”Sunset Invasion”以外の全DLC
  • MOD:なし
  • 難易度:Normal
  • 開始シナリオ:769年シナリオ”Charlemagne”
  • 開始キャラクター:Gwynedd伯Cynan
  • 最終目標:Britannia皇帝位の創設、Britannia帝国の全de jure領の制圧

なお、記事の編集や筆者のプレイスキルの関係で、アイアンマンモード(やり直しがきかないゲームモード)ではありません。ご了承ください。

Gwynedd伯Cynanと史実のウェールズ

medieval_wales中世のウェールズ(注1)

ck2-gwynedd1-map1ゲーム中のウェールズ(左上のGWYNEDDが初期の領地)

開始キャラクターとして選択したGwynedd伯Cynan ap Rhodriは、769年の段階ではGwynedd(ウェールズ北西部)の一地方領主となっていますが、史実では798年にCaradog(ゲーム中では769年時点でGwynedd小王(Petty King))からグウィネズ王位を継承しています。治世の後半は弟のHywelと内紛を繰り広げ、遂に816年、Hywelに敗れてグウィネズを追放され、放浪中に死亡しました。

Cynanの家系は遡ると最初のグウィネズ王Cuneddaへ、下るとCynanの娘Esylltを経由して、今もイギリス皇太子が名乗る”プリンス・オブ・ウェールズ(ウェールズ大公)”の称号を創設したLlywelyn the Last(ルウェリン最後公)までつながります。

更にその後14世紀になって、Owain Lawgochという傭兵隊長がルウェリン最後公の祖父Llywelyn the Greatの子孫であると名乗って継承権を主張しました。彼が暗殺されたことで、長くグウィネズ王家/ウェールズ大公家だったCuneddaの直系は絶えましたが、分家のWynn家とAnwyl家が存続し、現代まで続いているのだとか(出典:Wikipedia英語版の各種関連ページ)。

 

史実ではルウェリン最後公の処刑(1282年)以後、ウェールズは独立を失ってイングランドに併合されてしまいますが、今回のゲームでは逆にウェールズがイングランドを併合し、ブリテン島とアイルランド島を平定し、最終的にブリタニア帝国を建国することが目標です。

そもそも、イングランドを支配するアングル人とサクソン人は、デンマークやドイツからやってきたよそ者に過ぎません。ブリテン島の支配権は、ブリテンの民であるウェールズ人にこそ相応しいのです!

ゲーム開始時点の状況

ゲーム開始時点では、領地はGwyneddの1プロヴィンスのみ、主君にGwynedd小王Caradogがいます。

769年シナリオでスタートする場合、ブリテン島の領主として最も面倒なのは、ヴァイキングの相手をしなければならないことです。スタート時にはまだ出ませんが、数年もすればヴァイキングがブリテン島沿岸部を荒らし回るようになります。最初のうちは200~300程度の小軍勢ですが、こちらも小領主なのでバカにできません。兵力に余裕ができるまでは、元帥(Marshal)は常に軍隊の訓練に割り当てておくのがよいでしょう。

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当のCynan本人の能力はこちら。「教育(Education)」が”ミダス王の手(Midas Touched)”という幸運です。

「最も重要な能力値は外交能力(Diplomacy)だ」とよく言われますが、1プロヴィンスのみの小領主で始める場合には、私は管理能力(Stewardship)を重視します。

小領主から成り上がるにはとにかく金が必要です。独立してそれなりに封臣もできるようになる頃には外交能力が最重要の能力値になることは確かですが、小領主のうちは傭兵を雇って自衛できる金の方が重要でしょう。そのため、税収が増える管理能力を重視しています。

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さて、「請求権の捏造」に必要なもうひとつの要素である宰相(Chancellor)ですが、こちらは外交能力が18と極めて良好なレベル。Cynan本人の”ミダス王の手”と合わせて、かなりラッキーな状態からのスタートです。

気になる点としては、Cynanの陰謀能力(Intrigue)と密偵長(Spymaster)の能力値が低いことがありますが、まあ余程のことがない限り暗殺されたりはしないので、大丈夫でしょう。……たぶん。

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最後に法律。継承法が分割相続(Gavelkind)ですが、即座に長子相続(Primogeniture)に変更できるので問題ありません。

国内法については、私は兵力よりも税収を上げるように変更することがほとんどです。というのは、封臣から供出される兵力は徴兵直後は士気がゼロなので即座に戦えない上に、いちいち兵力を遠くから集めなければならず、また、封臣から徴兵した軍勢がいると王権(Crown Authority)によっては指揮官を変えられない場合もあり、不便極まりないからです。

 

今後の方針ですが、

  1. 主君であるGwynedd小王Caradogの領地への請求権を捏造し、戦争によって領地を奪う(主君も1プロヴィンスしか領有していないので、自動的にGwynedd小王位も手に入る)。または独立する。
  2. Wales王位創設を目指して、Wales王国のde jure領を平定する。
  3. England王位を剥奪、もしくは創設を目指して、England王国のde jure領を平定する。
  4. 残りのPictland(スコットランド)、Irelandを平定し、Britannia帝国位を創設する。

という流れになる予定です。


さて、長くなりましたので、今回はここまで。次回からいよいよウェールズ人によるブリテン島奪回の戦いが始まります。

次回:ブリタニア帝国建国記 第2回

注1:(出典:http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Medieval_Wales.JPG
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