「Stellaris」の開発日記#250が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は構造物・Scholarium・Holdings・決議案・起源について。3.4+「Overlord」リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記#250は、構造物・Scholarium・Holdings・決議案・起源について。
- 今週は2つの構造物、Scholarium、特化帝国のHoldings、起源について。
- すべてのプレビュー・数値・テキストは最終的なものではなく、変更される可能性がある。
軌道リング(Orbital Rings)
- 軌道リングは技術「Starholds」「Galactic Administration」「Ceramo-Metal Infrastructure」を必要とする工学技術で、技術「Mega-Engineering」を必要としない軌道上居住地(Habitats)のようなものだ。これは星系基地の派生型として扱われ、星系の支配権は依然として星系基地によって決まるものの、軌道リングを無効化するまで、これがある惑星を攻撃することはできない。
- 最初は軌道リングに2つのモジュールスロットがあり、建造物スロットはない。星系基地技術が進んで(Star FortressとCitadel)惑星の首都建造物をアップグレードすると、軌道リングは2段階アップグレードできるようになり、各段階でモジュールと建造物スロットが1つずつ追加される。
- 軌道リングのモジュールのほとんどは星系基地のモジュールに近い。防御モジュールは海賊からの保護と引き換えに船体値や装甲値を追加し、居住モジュールははリング特有のモジュールで、リングがある惑星に区域スロットを追加する。
- 複数の居住可能な惑星を持つ星系は、中央の防塁となる星系基地を支える防衛用の軌道リングを複数建設すれば、非常に厄介な障害となり得る。
- 軌道リングがあれば、興味深い建造物で惑星を強化できる。こうした建造物は惑星のものと同様に効果が重複する。
- 軌道リングには多くの標準的な星系基地の建造物も建設できるが、星系にひとつのみのものもある。
- 軌道リングは軌道上居住地と同じ「軌道スロット」を使用するため、その惑星にどちらを設置するかを決めなければならず、また両者は入植した惑星にのみ建設できる。
量子カタパルト(Quantum Catapult)
- 中性子星やパルサーを中心に作られた量子カタパルトは艦隊を信じられないほど遠くまで飛ばすことができるが、長距離では精度に問題がある。
この星系への明確な経路はないが、このカタパルトには関係ない。
- 量子カタパルトの最大射程はジャンプドライブよりかなり長いが、艦隊が意図した場所に正確に到達しないリスクがある。発射先が遠いほど散乱半径も大きくなる。
- 量子カタパルトが上位段階になるとより高精度で最大射程もより長くなるため、適切な位置に完成した量子カタパルトがあれば、広大な銀河のほぼ全域に脅威を与えることができる。
- 目標となる星系を選択した後、短期間で艦隊は近隣のどこかの星系に到着し、ジャンプによる弱体化もないが、特に渦巻銀河マップではこの「近隣」星系がハイパーレーンでの移動では意図した目的地から非常に遠い場合がある。
- また、量子カタパルトには行方不明になった艦隊が再び出現するまでの期間を短縮する効果もある。
Scholarium
- Scholariumは「Overlord」で追加される特化した帝国の最後のものであり、科学の発展に力を注ぐ彼らは敵から自分たちを守るために宗主国を頼りにしている。
- State of SaathumaはScholariumの従属国で、保護と引き換えに、宇宙の秘密をもたらしてくれる。
- 他の特化した帝国と同じく、段階が進むとボーナスとペナルティがどちらも大きくなる。
- Prospectorium が貴重な鉱脈を発見することができるのに対し、Scholariumは学ぶ機会を見つけることができる。
- アドバイザーパークは宗主国の科学研究を向上させるものだ。
- 他と同様に第1段階でHyper Relay Networkについての効果を持っている。
- 第2段階ではScholariumはリーダーの特別な特性を獲得し、自分たちの科学者を宗主国と取引できるようになる。
- 第3段階ではScholariumは調査船の発展型であるArctrellisを得る。BulwarkのBattlewrightのように戦闘中にオーラをもたらすが、この場合は乗っている科学者がAI操縦の敵艦、すなわち機械知能、知的戦闘コンピューター、the Contingencyを機能不全に陥れることができる。
- Scholariumについて注意してほしいのは、軍事的なペナルティによって宗主国から自由になることが難しいという点だ。強力な味方が必要になるだろう。
特別なHoldings
- 特化した帝国はそれぞれ宗主国が自国の惑星に建設できる固有のHoldingを持つ。
- Prospectoriaには惑星外精錬工場(Offworld Foundry)を置くことができ、従属国の鉱物を宗主国のために合金に変える。
- Bulwarksには警戒司令部(Vigil Command)を置くことができ、宗主国がさらなる防衛プラットフォームを持てるようになる。Bulwarkの段階が上がるにつれてこの値は増加する。
- Scholariumには科学省(Ministry of Science)を置くことができ、さらにその惑星を調査船で囲めば建造物の効果が高まる。
- 今週は起源「生命の樹(Tree of Life)」に関するholdingもご紹介する。これは自国の祝福を従属国にも分け与え、従属国の惑星の居住性と食糧生産を向上させるが、その大部分はその若木によって消費される。
銀河コミュニティ
- 新たなカテゴリー「宗主国と主権(Suzerains and Sovereignty)」に、新たに2つの小規模な一連の決議案が追加される。
- 決議案「銀河系指令(Intergalactic Directives)」は従属国の権利を保護し、弱い社会の保存と解放を奨励する。
- 「官僚的監視」は宗主国の権利に着目し、従属国に対する統制を求め、holdingsの利用を奨励する。この決議案は他の帝国の宗主国である帝国のみが提案できる。
シュラウドの教師(Teachers of the Shroud)
- 起源「シュラウドの教師」はその文明がシュラウドウォーカーによって遥か昔に興味深い文明と認識され、彼らの展望に導かれてきたというものだ。プレイヤー種族は潜在的な超能力の特性を持ち、シュラウドウォーカーの集まりに接触している状態から始まる。
- プレイヤーの文明はアセンションパーク「物質に勝る精神(Mind over Matter)」を持っているかのように扱われ、超越(Transcendence)はそう遠くない(同時に人工生命や生物的なアセンションは行えない)。
質疑応答
Q:宗主国や従属国でなくてもBattlewrightsやArctrellisは入手できる?
A:特化帝国でなければ建造できないが、既に建造したものは特化帝国でなくなっても残る。
Q:1惑星のscholariumが4つあっても研究速度+48%なの?
A:庇護の分割(Divided Patronage)を克服する必要がある。2か国目以降の従属国ごとにすべての従属国の忠誠度が-1/月される。従属国の数が多いとすぐにめちゃくちゃになる。
来週はHyper Relay Network、特化した帝国のパーク、その他のバランス変更と追加、起源について。
コメント
軌道リングは星系基地と入れ替わりで廃止になった宇宙港の部分的復活か。