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パラド社が2021年第4四半期・通期レポートを発表

Paradox Interactive社

2022年2月22日、パラド社が2021年第4四半期・通期レポートを公表しました。2021年第4四半期は前年同期比で減収増益ですが、2021年通期では減損損失もあって減収減益となりました。

前四半期:2021年第3四半期


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概要

2022年2月22日、パラド社はウェブサイトで2021年第4四半期・通期レポートを公表しました。

以下では1スウェーデンクローナ=12.32円で換算し、千の位を四捨五入しています。

業績と財政状態

このグラフは単位が千クローナなので、記事中の数値(百万クローナ)から桁が3つ大きくなっています。

  • 2021年第4四半期業績:前年同期→当四半期(単位は百万クローナ)
    • 売上高:433.7→390.5-10%・4,811百万円)
    • 営業利益:79.5→148.1(+86%・1,825百万円)
    • 当期純利益:78.6→147.5(+88%・1,817百万円)
  •  当四半期の注目点
    • 「Surviving the Aftermath」が早期アクセスから正式リリース
    • 当四半期新規リリース
      • Stellaris: Console EditionのDLC「Necroids Species Pack」
      • Europa Universalis IVのDLC「Origins」
      • Empire of SinのDLC「Make it Count」
      • StellarisのDLC「Aquatic Species Pack」
      • Hearts of Iron IVのDLC「No Step Back」
    • Cities: Skylines、CK3、EU4、HoI4、Stellarisが主に収益貢献
  • 2021年通期業績:2020年→2021年(単位は百万クローナ)
    • 売上高:1,793.8→1,447.5-19%・17,833百万円)
    • 営業利益:632.1→307.5-51%・3,788百万円)
    • 当期純利益:628.0→303.9-52%・3,744百万円)

このグラフは単位が千クローナなので、記事中の数値(百万クローナ)から桁が3つ大きくなっています。

CEOコメント

  • 2021年はコンテンツのリリース数が少なすぎること、一部タイトルの質が低すぎること、複数のプロジェクトの中止などにより、満足からは程遠い通期業績となった。
  • 私たちは力強いオーガニック成長(注:既存の経営資源を利用して実現する成長)を望む企業であり、またそうでなければならない。2021年の問題はそのための適切な前提条件を整える方向へ事業をシフトさせるのに役立った。下半期にはそうした努力が実を結び、発売したものの質にはおおむね満足しているし、「No Step Back」や「Aquatic Species Pack」は予想を上回る好評を得ることができた。
  • 私たちの全体的な注力点は、私たちの中核事業に立ち戻ることだった。特にリリースするすべてのコンテンツ開発速度とコンテンツの質を高めることを重視した。
  • ゲーム開発においては質と速度を高めパイプラインのリスクプロファイルをさらに改善する取り組みを始めた。自社開発ゲームでは、問題の早期発見、品質の向上、機敏な対応のために、ゲームとコミュニティにより近いところで決断を下すようにした。外部開発ゲームでは、今後の当社のコアセグメントから外れたプロジェクトへの投資や、サードパーティの開発会社との協業方法を見直した。こうした投資は開発組織の外の専門チームによって管理され、金額的にも小規模なものになる。
  • すべての変更と並行して、私たちは500万以上の月間アクティブプレイヤーを安定的に維持できた。これは2022年に向けたいいスピード感をもたらし、私たちの前途を明るくしてくれている。

前四半期の赤字転落から黒字に戻ったのは予測どおりですが、為替レートを見ると2021年第4四半期は対2020年第4四半期でむしろスウェーデンクローナ安(つまり為替要因だけなら増収になる)に振れているにもかかわらず減収となっており、実質的な売上は数値から見るよりもさらに下がっていると考えたほうがよさそうです。

新型コロナウイルスによる規制が世界各国で撤廃され始めている中で、ゲームから旅行など他の娯楽へ人々の関心が移っていくことも充分に考えられるため、CEOコメントとは裏腹に、2022年の業績もあまり楽観視できないのではないかと個人的には考えています。

次四半期:2022年第1四半期

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コメント

  1. CK3のDLCもコンテンツの割に値段が高いということで結構叩かれてますね。パラドゲーのファンはこういうのを求めてるんじゃないっていうことなんでしょう。

    VIC3はいまのところガチ硬派感しかないので、期待してます。

    あとはそろそろEU5なんじゃないかなあ・・

  2. 当四半期のラインナップを見ればわかるけど、いわゆる必須的なDLCがなくてほぼお茶を濁すレベルの作品が多い。そうなるとよっぽどのファンでなければスルーするか、セールを待つ。
    しかも値段も別に安くもないとくれば答えはわかっているようなものだと思う。
    2021年はnemesisとno step back、大ゴケしたLeviathanくらいしか目につくものがないんで

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