「Hearts of Iron IV」開発日記2025年10月7日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は史実の日本について。「No Compromise, No Surrender」リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記2025年10月7日分は、史実の日本について。
- 初期状態として日本を非同盟/中立主義としたのは、1936年には選挙を行う民主主義国家だったが、その後急速に権威主義体制へと傾いたことによる。民主主義で始めて非同盟/中立主義してからゲーム進行に伴ってファシズムへと移行させる案も検討したが、ゲームシステム上メリットを見いだせなかった。
- 国民精神「帝国陸軍」は他の国民精神とは異なる特殊な構造になっており、「The Japanese Armor Doctrine」の下にその他の補正が表示される。これは「Götterdämmerung」で可能になったもので、ここでは戦車関連の補正をその他の補正と明確に区別するためにこうしている。
- 日本の海軍ドクトリンは艦隊決戦に集約されていた。
- 日本は陸海軍それぞれに航空部隊があり、ゲームではひとつの国民精神としているが、「Separate Air Services」によって実質的に2つに分割している。
- 日本の産業界が直面していた最大の課題は、国内に天然資源が乏しいという点だった。
- 陸海軍の対立は「帝国の影響力」に反映されており、一方が影響力を強めればそちらは低コストで生産できるが、もう一方は生産コストが上がる。このほか、財閥と文民政府という勢力もある。Balance of Powerシステムを使わなかったのは、当時の日本で展開されていたより複雑な政治状況を描写するためだ。
帝国の影響力
- 帝国の影響力で諸勢力と提携すれば大きな支援を得られるが、いつ、どこと手を組むかを考える必要がある。勢力の影響力には4段階あり、段階ごとに異なる補正を得る。最上位のDominatingになれるのは1勢力のみで、上から2段階目のInfluentialになれるのは2勢力のみだ。
- つまり特定のことに集中するのが効果的だということだ。陸海軍は装備の生産コストを低下させ、財閥は民需工場とインフラの建設速度を速め、文民政府は政治力を増やして貿易法の変更にかかるコストを引き下げる。
- 陸海軍は一方が他方を凌駕すると、劣勢のほうはペナルティをもたらす。
- 影響力レベルは特定の国家方針を進められるかどうかも決め、国家方針から得られる報酬を増加させる効果もある。
- 勢力の影響力レベルは国家方針の完了や帝国の影響力画面で政治力を消費することで変化する。
- ある勢力が十分な影響力を持つようになると、要求を出してくるようになる。要求を達成すればその勢力はさらに影響力を強め、失敗すれば影響力を低下させる。これはイタリアのムッソリーニシステムに近い。
産業ルート
- ここでは植民地や従属国に注力するか、本土に注力するかを選ぶ。
- 拓務省ブランチは工場・ダム・インフラ整備・資源探査を通じて満州国と太平洋の植民地を発展させる。
- 本土開発にはまず「高橋是清の政策を継続する」か「軍事費を増額する」を選ぶ。
- その後財閥にアプローチする。これによって少なくとも1つの工業会社がアンロックされる。
- 「理研への出資」は帝国の影響力で財閥がInfluential以上である場合、各研究施設を得られる。
- このルートの最後の「資源安全保障」で国民精神「Early Industrialization Efforts」は「経済的奇跡」に変化するが、それには厳しい条件がある。
- 新たな工業会社とMIOをお見せする。
軍事ルート
- 軍事ルートでは「The Imperial Defense Plan」から始まり、これによって特定の条件を満たす国家に宣戦布告することで国家精神を獲得できる。
陸軍
- 陸軍では戦車の優位性を認める「陸軍改革」を進めるか、「歩兵攻撃の重視」を選択する。どちらを選んでも、戦車・歩兵・砲兵関連の研究と装備が強化される。
- 「武士道精神の注入」では戦術「大万歳突撃」が利用可能になる。
- 最後は戦況によって、「防御態勢に転換」と「補給線を強化」を選ぶことになるだろう。
航空部隊
- 航空部隊ブランチでは「新型戦闘機開発」で零戦を開発でき、「7075アルミニウム合金」で改良できる。
- 中国に向かうなら「近代的爆撃機」で爆撃機に投資するのが賢明かもしれない。真珠湾攻撃に向けて港湾攻撃向きの「九一式魚雷の改良」も行える。
- 開戦すると「護衛機への投資」が可能になり、「頑丈な航空機」か「長距離作戦」かを選ぶ。この分野に注力する場合、Z爆撃機計画も進められる。
- それが終われば「航空部隊の統一」を行うことができ、ペナルティがなくなる。
海軍
- まず技術ボーナスを得られる「Expand the Navy’s Technical Department」と、東南アジアでの上陸作戦を早める「Prepare the Southern Fronts」を行える。
- この後は「空母への注力」「バランスの取れた海軍戦略」「戦艦中心」のいずれかを選ぶ。
- 注力する分野に応じて「海軍軍備計画」の効果は変わる。
史実ルート
- 政治についてはまず皇道派がクーデターを準備するところから始まるが、クーデター発生時に選択した結果によって進路が決まり、相互排他の政治に関する国家方針が自動的に完了する。これによって史実・皇道派・反軍(民主主義や共産主義)の各ルートのいずれかに進むことになる。クーデター時に皇道派に対する弾圧を選択すると史実ルートに進む。
- 史実ルートと皇道派ルートは外交政策ブランチを共有する。これは左から北進論、南進論、西洋・中国問題を扱う。
- 南北への進出は相互排他ではなくなり、陸海軍が一定の影響力を持つことが重要になった。また、より動的な作戦行動や占領が可能になり、真珠湾の米軍基地に対して襲撃作戦を実施するようなことも可能になる。
- 日本は中国との戦争の可否やその時期を完全に制御できなくなった。侵攻を遅らせたり早期に開始したりする選択は可能だが、史実の日本は中国との衝突を回避することはできない。
- 一部の国家方針では中国への介入までの期間を短縮・延長できるが、こうした措置は関東軍を強化することにつながる。
- もちろんアジアへの進出・占領も可能で、新たな戦略につながる。
- 国内政治については、歴代首相を国家指導者としたが、ゲームプレイをより面白くするために一部の人物を省略した。
- 広田が軍部大臣現役武官制に同意した後は2つの選択肢があり、ひとつは宇垣を首相にすること、もうひとつは林銑十郎を首相にすることだ。後者の場合は国家の権威主義化が強まる。
- これは後に大東亜共栄圏になる陣営に関する最初の選択でもある。
- さらに進むと全体主義的なアプローチを選択でき、ファシズムをイデオロギーとし、独伊と三国同盟を締結する。これによって大東亜共栄圏ブランチがアンロックされ、新たに獲得したアジアの従属国の搾取と開発が可能となる。
- ツリー下部では戦争後半の日本を指導する人物を選ぶ。国内勢力の状況に応じて東条か山本か、あるいは天皇に直接大政翼賛会の指揮を執らせるかを選ぶ。
- このツリー下部のセクションでは資材の徴発やプロパガンダの制作など、戦争の指導や支援に関するものがある。
- 最後に戦況に応じて、永遠の帝国の建国を宣言するか、国家の急速な崩壊を阻止するために全力を尽くすかを選ぶ。






















































コメント
取り合えず悪くなさそうな雰囲気
あとは非史実ルートがどうなるかだな
他の国を見た感じ幕府復活とか誰得ネタやりそうで不安なんだけど
熊沢天皇即位ルートとか出たりして
将軍型戦艦とかあるんだが
元のスレッドでもツッコミが入ってたけど、開発者いわくどうやら非史実ルート向けのネーミングらしい
パラド史観では隊付の中佐が皇道派の中核メンバーになれるのか
一文字三星は安田財閥だったのか
知識がないんでわかりませんが、安田家ってこの家紋だったんでしょうか?
ソースがwikiなんで正しいとは言えないが、大江姓安田氏と混同しているんじゃ…
安田財閥の標章は画像右下のものらしい、TNOでも同じ標章を使ってる
https://kilala.vn/data/upload/article/7224/4%20zaibatsu.jpg
非史実ルートで何かあるのか…パラド側が勘違いしてるか…
史実ルートで東条の代替首相候補が五十六なのはネームバリューが前に出過ぎな気が
それどころか陸軍と海軍の勢力次第では昭和天皇が前面に出て親政しちゃうのはもうそれは非史実よ
でも日本が中道でスタートしたり、北進南進が排他でなくなったり全体的にかなりいい感じ
他にも、腹切り問答、関特演、軍部大臣現役武官制、戦陣訓、隣組、大日本婦人会に女子挺身隊、金属類回収令、プロパガンダの画像に海の神兵、1億総火の玉とかよく調べたと思える様なNFや不穏なNFも多いな
大万歳突撃ってなんだよ(哲学)
こんなのもうルート選択で一択じゃないか
はよ突撃したいぜ
優遇し過ぎたら倒閣政治力マイナスとか無いかな
原文だと工業の国民精神の説明で日本は1900年代後半頑張ったけど主要国と同じレベルには決してならなかったと書いてあるな。結構ぼろくそで悲しい。
全くもって正しい
これを受け入れなかった人が開戦を……