「Victoria 3」開発日記#157が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は「National Awakening」の物語コンテンツについて。1.10リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記#157は、「National Awakening」の物語コンテンツについて。
モンテネグロ
- モンテネグロのキャンペーンは2つのジャーナル記事が特徴的だ。すなわち列強諸国からの敬意を得るためのもので、正式な君主制に移行するもの、そしてオスマン帝国領への略奪行為に関するものだ。
- 略奪をやめるのが早すぎると国家は破産状態になるが、略奪が激しすぎれば正当性が低下して法律制定が不可能になり、ジャーナル記事「反乱から国家へ」が失敗するほど列強との関係が悪化すると、オスマン帝国の侵略に対してモンテネグロの独立を保証する味方がいなくなる。
- 君主制になるにあたっては地主が必要になるだろうし、史実の連鎖イベントも助けになる。
- モンテネグロを国家として確立することに成功したなら、列強は略奪行為をやめて機能的な経済を確立するために必要な領土をもたらす。列強を欺いて略奪を続けることもできるが、オスマン帝国が攻めてきたときに味方を失うかもしれないことを覚悟する必要がある。
- 剣を置くなら世界市場にアクセスする港がほしくなるだろう。オーストリアに対して自国が信頼に足り、ロシアの傀儡ではなく、地中海へのロシアのアクセスを許す危険性もないことを納得させれば、オーストリアはKotor(Cattaro)の港を返還し、モンテネグロを国家として承認する。
- セルビアとモンテネグロがオスマン帝国の支配から解放され、共通の国境線を共有することになれば、セルビア人国家は再び統一を果たすことができる。
- 東方の危機やバルカン戦争を経て、ユーゴスラヴィア建国まで、Njegoš家の野心には限りがない。
セルビア
- Karađorđević家とObrenović家の対立はジャーナル記事「Throne of Thorns」で表現される。現在の統治者は支持基盤を強化するキャンペーンを開始でき、彼らの忠誠と引き換えにコミュニティや利益集団にさまざまなインセンティブをもたらすことができる。
- 一方の家が支配権を失うと、もう一方の家が同様のジャーナル記事を開始する。そうして権力は何度も行き来を繰り返し、最終的に誰かがDynastic Loyaltyを100%にして政権を固める。この国内紛争を解決した後、セルビアは独立を目指すにあたって、自由の欲求関する変更の恩恵を受けられるだろう。開発日記#154で述べた外交行動「分離主義支援」を利用してオスマン領内でセルビア人の独立運動を誘発し、東方の危機を発生させるのが賢明かもしれない。
Greek Bavarocracy
- ギリシャにはジャーナル記事「Greek Bavarocracy」が追加された。これはバイエルン出身のギリシャ王オットーの統治に関するものだ。
- このジャーナル記事では、史実どおりにオットーが退位させられてデンマーク人に代えられるか、非史実の展開としてオットーが権力の座に留まる、他の候補者が王位に就く、あるいは共和国の早期成立が起こる。
- オットーの支配を確立するのは容易ではないが、クレフテスを陸軍に編入して彼らの忠誠を確保し、大ギリシャ主義の実現を目指すのは非常に有効だ。ギリシャは開発日記#155で述べた無料アップデートの恩恵も受けており、後にバルカン同盟を結成する国家のひとつだ。さらにはビザンツ帝国を復活させられるかもしれない。
東方の危機
- ジャーナル記事「東方の危機」は前回取り上げた「諸国民の春」と似た効果を持つが、帝国の従属国は毎週0.35ポイントだけ自由の欲求が増加するなどの恩恵を受ける。
- 反乱はオスマン帝国にとって重要ではないかもしれないが、ロシアもブルガリアとKarsの占領を促すジャーナル記事を得る。
- ロシアが行動を起こせばオーストリアが傍観する可能性は低い。オーストリアに関連するロビー団体があれば、オーストリアはこの紛争に介入してボスニアの支配権を獲得するよう促すジャーナル記事を得る。
- オスマン帝国のプレイヤーがこの試練を生き延びたなら、それに見合った報酬を得る。
- オスマン帝国が10年以内にRumelian Integrityの維持に失敗した場合、危機の影響はその後も続き、10年間で徐々に収まる。
ブルガリア
- 1836年にブルガリアは国家として存在していないが、ブルガリアの分離独立を誘発して反乱側に加わるか、ロシアとしてブルガリアを解放するという手段を取った場合、若いブルガリア国家に政権を移譲するなどの選択肢があるイベントが発生する。
- 独立後、ブルガリアは君主制と共和制のいずれかを選ぶ。発生時期によって君主制・共和制に史実の指導者候補がおり、いずれも利用できない場合には汎用的な選択肢もある。
- ブルガリアは国境を守るために強力な陸軍を組織する必要があり、最終的にジャーナル記事「バルカン半島のプロイセン」につながる。
- このジャーナル記事を完了するには迅速な軍備増強を進め、民間経済のニーズと軍の要求を両立させ、バルカン半島において比類なき強国となる必要がある。ジャーナル記事の完了後には上のイベントが発生する。
- 第一の選択肢は戦争につながり、最終的にブルガリアをイオニア海から黒海に至る範囲に拡大し、ブルガリア第三帝国を建国することを目指す。
- バルカン半島のすべてのスラブ人を統合した国家を建国することもできる。この選択肢ではブルガリアでは通常不可能なユーゴスラヴィアを建国できる。もちろん自国の発展に投資し、国民の生活水準向上に努めるという選択もできる。
バルカン同盟
- 史実でバルカン同盟が結成された1912年は、「Victoria 3」ではかなり終盤だ。私たちはバルカン同盟を汎用的なものにしており、史実の同盟構成国4か国(その時点で存在していれば)がすべて従属国ではなく、かつオスマン帝国が東方危機に直面しているか列強と戦争状態にある場合、いつでも同盟が結成される。
- 私たちのテストではこうした国家が史実と比較してオスマン帝国に対してはるかに苦戦することがわかったため、勝利の可能性が生まれるように追加のツールも追加した。
- 列強がオスマン帝国の従属国の独立を支援している場合、そうした従属国を同盟に招待できる。例えば上の画像ではワラキアがロシアによって独立保証されており、彼らの独立を保証して同盟に加入してもらえれば、こちら側にも勝機がある。
- 第二次バルカン戦争のできごとはジャーナル記事「戦利品」の着想源となった。
来週はアートについて。
次回:開発日記#158
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