「Crusader Kings III」開発日記#181が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は自然災害について。「All Under Heaven」リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記#181は、自然災害について。
- 「All Under Heaven」で実装される新機能である自然災害は、特に中国で大きな影響をもたらす。この機能を設計する際に、私たちは自然災害が地域の政治情勢を適切に揺るがす一方で、過失がないのに巻き込まれたプレイヤーを不当に罰することのないよう細心の注意を払った。そのために、私たちは自然災害における統治の側面、つまり災害対応に着目した。
- 1081年のファーティマ朝のカリフal-Majidを例に取ろう。今年のナイル川の氾濫は水位が上昇を止めない。何かがおかしい。
- 自然災害は状況のひとつで、「Khans of the Steppe」のThe Great Steppe、「All Under Heaven」のDynastic Cycleやシルクロードのようなものだ。参加キャラクターと地理的範囲があり、各段階ごとに効果や補正がある。現在、私たちはこの災害の警告段階にあり、効果はないが、これはすぐに変わる。最初の警告が出されたとき、事態の推移を待つか、即座に災害に対応するかを選ぶ。災害が宮廷に影響を与えているなら措置を取るのもいいが、これは短期的には世論の批判を招く。
- 災害は影響段階に進み、人々は自らが置かれた恐るべき危険についてプレイヤーを責め、正統性を失う。中国皇帝の場合、天命と国家の繁栄が結びついているため、正統性の損失が大きい。Dynastic Cycleが不安定な時期だとすれば、影響はさらに深刻になる。
- 人々は死に、異母兄弟のMuammarもその一人だった。
- 人だけでなく土地も影響を受ける。
- プレイヤーの伯爵領は災害によるさまざまな影響を受ける。
- 最悪期が過ぎて、失われたものを再建し、民衆の統治への信頼を回復する復興段階へと進む。荒廃した状態が続くと、毎月プレイヤーは正統性を失う。
- 人々の心をつかむには資金がいるが、この事業が完了すれば災害によって被ったネガティブな補正の大半、あるいはすべてを取り除けるほか、貢献した分だけ報酬を得られる。特に洪水については、被災したプロヴィンスは堆積した土砂と残された湿気からボーナスを得る。
- 復興費用は被災した伯爵領の数、開発度、災害の深刻度によって決まる。例えば土地の排水は資金調達後すぐに直接の封臣の評価が永続的に+10されるが、10年間にわたって軍の多くを拘束する。正統性やLearningの経験値はプロジェクト全体が完了するまで得られない。被災者救済は着手時に民衆の評価が高まるが、プロジェクト完了まで継続的な税負担がある。任意の貢献はプロジェクト完了に必須ではないが、より大きな報酬を得られる。難民の再定住にはプロジェクト完了まで土地の一部を諦める(ほとんどの文化のキャラクターの領地上限が低下する)必要があるが、正統性が倍になり、徴募兵の補充が強化される。こうした報酬とコストはすべて革新によって変動し、例えば象は瓦礫除去が容易になる。ただ、時間経過で開発度も上昇するため、特に技術進歩を怠った場合、終盤の自然災害からの復興には莫大なコストがかかる。中国は1066年時点でも災害の制御に有効な革新を多数持っているが、他国が追い付くには時間がかかる。
- 自然災害復興プロジェクト画面では、このプロジェクトの費用を一部負担してくれる可能性のある人物を把握できるほか、彼らを説得しようとすることもできる。封臣のEmir Hisn al-Dawlaは良好な関係にあり、住宅再建に取り組む間に土地の排水に協力してくれるかもしれない。
- 強いフックと引き換えに協力してくれたが、しばらくの間は彼の徴募兵補充率が-75%される。
- 数年後には最後の部分を任せられる富裕な別の封臣が得られるかもしれない。しかし自分で資金を調達できれば正統性を得て支配を固めることができる。
- 自然災害はマップ上で2つの方法で表示される。
- 発生地はピンが表示され、自領外で発生した場合でも容易に確認できる。
- ズームイン時には地形シェーダーが適用され、破壊を確認できる。
- 単一の災害が複数の領地にまたがる場合、領地ごとに復興プロジェクトが行われる。プレイヤーは自分の領地にのみ費用を支払い、貢献の恩恵を受けるのもそうしたプロヴィンスのみだ。最後の復旧を行うと災害の状況は消滅する。
- 自然災害は稀なできごとであり、何世紀もプレイしても被害を受けないこともある。この時代に地震や洪水に見舞われた歴史を持つ地域は発生確率が高まる。発生する場合、災害に適した地形が中心となる可能性が高い。山岳地帯は地震に見舞われるが、大河から離れたプロヴィンスには洪水は起こらない。
- 中国ほどの広大な領土では災害に対処せざるを得ない可能性が高いが、中国の皇帝は大プロジェクトを帝国の国庫で賄うことができ、多くの総督がいる。
次回:開発日記#182
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