「Crusader Kings III」開発日記#166が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はDominanceと季節について。「Khans of the Steppe」リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記#166は、Dominanceと季節について。
Dominance
- 遊牧民はDominanceレベルごとに所領の最小数と最大数、Vassal Limitが決まっている。こうした数値はDominanceレベルとYurtの建造物のみで増やすことができる。Dominanceは遊牧民の支配者としての力を示す。次のレベルに進むのに必要なHerdに達したときに威信を消費して高めることができる。Dominance 1は伯爵相当。
- Dominance 2は公爵相当で、彼らのFertility Equilibriumは高くなり、長い期間同じ土地に留まれるようになる。遊牧民でないholdingを領有している場合、「Forsake the Nomadic Ways」で定住することもできる。
- Dominance 3は国王相当で、封臣と領地の上限は大きく増え、De Jure王国を移住の対象にできるが、王国や帝国を移住目標とする場合はその中のどの公爵領を狙うかを選ぶ。勝てばその公爵領とその王国内で国王が保有していたde jure称号を得る。移住に成功すると開戦事由「Expand Dominance」を利用でき、さらなる土地のde jureを変化させられる。
- Dominance 4は皇帝相当で、帝国を移住目標にできるが、このレベルの領主はまったく移住しない。Paiza Systemが確立され、開戦事由「Overrun Kingdom」が利用できるようになる。Paizaを与えることでキャラクターをObedientにでき、ディシジョン「Summon Wealthy Visitors」で資金を投じて特別な宝物を入手したり、資金を増やしたり、Nomadic Hordeを改良したり、ランダムな革新が進捗する。Paizaを持つキャラクターはキャラクターインタラクション「Leverage the Khan’s Authority」で別のキャラクターを従わせることができ、ディシジョンを通じて「Abuse the Gurkhan’s Authority」を使えば他人の土地のfertilityを搾り取って威信や資金を増やすことができる。ハンがこうした行為を知ればキャラクターの投獄・処刑・追放の理由となる。paiza投資の効果は首都のyurt建造物を通じて高めることができる。
- 開戦事由「Overrun Kingdom」は非遊牧民王国のいずれかを目標とし、勝利時はその称号を獲得し、封建制・氏族制・部族制のいずれかになる。
- Dominance 5はGurkhan、Great Steppe全体で最大のHerdを持つ者のみがなれるものだ。Gurkhanはディシジョン「Become the Greatest of Khans」を実行できる。
- Dominanceは移住範囲にも影響し、高いとより遠くへ移住できる。
Dominate Title
- ディシジョン「Dominate Title」で自身の土地にde jure称号を創設できる。これは遊牧民において称号創設を置き換えるもので、その土地の中の全員と戦う必要がある。
Fertility Equilibrium
- Equilibriumは時間経過で到達するFertilityで、Fertility GrowthとConsumptionが釣り合うところであり、地形・季節・kurultaiの任務・称号保持者のスキルに影響を受ける。領地が大きいほどEquilibriumは高くなる。
Settlement Issues
- County ControlはFertilityの成長を遅らせる。Fertilityの成長が最適になるのはControlが100%のときだけだ。Controlに対応するため、Settlement Issuesを導入した。
- 遊牧民は移住に関する問題についていくつかの契約を結ぶ。これはCounty Controlを高め、Fertilityを利用するために役立つ。
- 契約には3段階あり、追加報酬もある。
ステップの季節
- Great Steppeは西部・中央部・東部の3つに分かれ、それぞれ季節がある。季節はFertilityやキャラクターに影響する。
- Abundant Grazingはfertilityが25%高まり、封臣からの評価も高まり、キャラクターインタラクション「Demand Herd」で得られるHerdが増え、常備軍の維持費が20%安くなり、Huntsの開催は50%安くなる。Everlasting Summerはfertilityとfertility growthが75%高まり、Great Steppeの補給上限が50%高まり、封臣とTributariesの評価が高まり、契約によるherdの上納も増える。The Severe DroughtはFertility Consumptionが20%増え、平和的な移住後に廷臣からの評価が高まり、平和的移住の要請も受け入れられやすくなる。開戦事由「Conquer」では通常得られない威信を得られるようになる。Herdの増加が遅くなり、Horde Ridersへの転換も遅くなる。
- Zudの季節はキャラクターインタラクション「Demand Obedience」「Demand as Tributary」が受け入れられやすくなり、キャラクターは特性「Ill」を獲得しやすくなる。Cold Zudは暖をとるためにエネルギーの大半を使わざるを得なくなる。White ZudはFertility Consumptionが40%増加し、開戦事由「Retaliation」が無料になり、Horde Ridersをより優れた常備軍にするのが25%安くなる。補給上限は20%低下する。
- Havsarsan ZudはCounty Fertilityが完全に失われる。「Demanding Tributaries」が高い確率で受け入れられ、ディシジョン「Desperate Times」が利用可能になる。これは少しの威信を支払って配下を全員Obedientにできるもので、開戦事由「Invasion」をアンロックする。開戦事由「Retaliation」「Humiliation」は無料になり、キャラクターのストレス増加量は30%上昇する。
- Blessing of the Blue SkyはFertilityが300%高まり、補給上限も100%高まる。Tributariesと封臣から主君への評価も高まり、キャラクターのストレス増加量は25%低下する。
Stargazer
- Stargazerは次の季節を予測する手段で、この宮廷の役職はCourt Chaplainとしても機能する。
- Stargazerには「Oversee Preparations」「Guide Shepherds」の2つの任務があり、前者は効果が季節によって変化する。Cold Zudの間はfertilityを管理し、Blessingの間はpietyを高める。
- 後者はHerderのsubjectsを助け、特性「Seasoned Pastoralist」を獲得する。これは領有する伯爵領のfertility増加を助ける。
Kurultai Succession
- すべての遊牧民はKurultai Successionという敬称法を持つ。これは資格のある性別で年長の2名とKurultaiの構成員4名で、プレイヤーが選んだ後継者を承認するか決める。承認するかどうかは彼らがObedientであるかによって決まる。Stable Successionではすべての称号がプレイヤーの選んだ後継者に相続される。
- Kurultaiの誰かがobedientでない場合はChaotic Successionとなり、正統性や威信を失ったり、封臣がherdを盗んだり、モンゴル帝国の分裂のようなことが起こり得る。
- 結果は完全に制御不能ではなく、プレイヤーが公爵であってobedientでない構成員が1名しかいない場合は、嫌われ者の皇帝ほどひどい結果にはならない。
- 継承時の季節がHavsarsan Zudだと、勢力の安定は揺らぎ、chaoticとなる。
Nomadicのライフスタイルツリー
- 外交
- 「Defensive Negotiations」にFellow Tributary OpinionとFellow Confederation Memberの評価を追加。
- 「Praetorian Guard」に宮廷の役職Boyan/Cherbiの適性引き上げを追加。
- 「Inspiring Rule」にBlood Brotherがいた際のRenownを追加。
- 「True Ruler」にDemand as TributaryとOffer Confederationの受容値増加を追加。
- 「Bound by Blood」にBlood Brotherごとに月次の威信を追加。
- 「Friendly Counsel」にBlood Brotherがいる場合のランダムなスキルポイント獲得を追加。
- 軍事
- 遊牧民のOrganized RetreatにHorde Ridersボーナスを追加。
- 遊牧民のHit and RunにHorde Ridersボーナスを追加。
- 遊牧民が最初から宿敵と決闘できるようにした。
- 「Stalwart Leader」で遊牧民が近親者以外のmartial genderのキャラクターと決闘できるようにした。
- 「Loyalty and Respect」で配偶者とVizierのObedienceが高まるようにした。
- 「Prepared Conscription」にHorde Ridersを常備軍に転換するときの割引を追加。
- Stewardship
- 「Heregeld」にTributaryの税を追加。
- 「Detailed Ledgers」にDomicileのherd増加を追加。
- 「Cutting Cornerstones」を「Cutting Wood」に変更し、遊牧民のDomicile Buildingsに10%割引を追加。
- 「Professional Workforce」にDomicile Buildingsの速度ボーナスを追加。
- 「Centralization」にHerd獲得を追加。
- 「Organized Muster Rolls」にHerdからHordeへの転換を追加。
- 「Large Levies」を「Planned Herd」に変更し、Herdからの収入と封臣からのHerdを追加。
- 「Likable」にTributary Opinionを追加。
- 「Honored to Serve」に満足している有力封臣のHerd上納を追加。
- 「Honored to Serve」で評議員のObedienceが高まるようにした。
- 特性「Administrator」にTributary Opinionを追加。
- Intrigue
- 「Kidnapper」にraid intent「Capture」のボーナスを追加。
- 「Fear Tax」にIntimidated/Cowedの封臣からのHerd獲得を追加。
- Learning
- 「Religious Icon」でキャラクターインタラクション「Inspire Conversion」を通じてobedientのキャラクターを改宗させられるようにした。
- 「Zealous Proselytizer」でキャラクターインタラクション「Inspire Conversion」の受容値が高まるようにした。
- 任務「Aid Stargazer」でpietyの上昇量が10%増加するようにした。
- 「Planned Cultivation」でFertility Growthが高まるようにした。
- Wandering
- 「No Stone Unturned」で活動の開催時に伯爵領のFertility上昇量に関するDevelopmentを変更。
- 「Souvenirs Aplenty」を「Changing of the Seasons」に変更し、季節変化時のFertilityとControlのボーナスを追加。
- パーク「Of the People」でKurultaiの任務「Explore Cultures」の速度を引き上げるようにした。
遊牧民のLegitimacy
- 遊牧民のLegitimacyはすべての階層で同じであり、戦争の勝利時と敗北時の変動が倍になり、決闘や同等以上のDominanceの貴族生まれの廷臣との結婚でも獲得できる。LegitimacyはTributaryやConfederationの受容値やHerdの獲得、Tributaryの評価に影響する。
遊牧民派閥
- 遊牧民派閥は定住民の領主に対して出現することが多く、非常に強力で、多数の常備軍からなる。彼らの目標は定住民の領主が遊牧民の土地に関心を持たなくすることだ。遊牧民派閥が勝利すると派閥に属していた公爵領は分離し、新たに遊牧民の領主が生成される。
封臣のスタンス「Belligerent」
- ほとんどの封臣のスタンスは遊牧民にはあまり意味がないと感じたため、新たにBelligerentというスタンスを追加した。Belligerentの封臣は主君が強力であることを望み、物理的・軍事的な力を誇示しようとする。
来週はフレーバーと戦争について。
次回:開発日記#167
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