1980年以降の世界でソフトウェア開発会社を経営するシミュレーションゲーム「Software Inc.」を難易度Very Hardで遊ぶプレイ日記第4回。今回は従業員をうまく使う体制づくりを進めていきます。
前回:プレイ日記 第3回
前回のあらすじ
前回は1980年5月、オフィスを移転し、サポートチームを設置し、新たにマーケティング業務を受注しましたが、運転資金の不足で10万ドルを借り入れました。
前回はマーケティング業務の予算を完全に執行できず、ビジネスの評判が低下してしまったため、今回はマーケティング業務担当者を採用するところから。
1980年6月
マーケティング業務担当者の採用(2人目)
というわけで、マーケティング業務担当者を採用します。今回の募集で親和性が高くもっとも給与の低いセリア・スミスを採用。
マーケティング業務担当者の補助業務設定
これでマーケティング業務を進めてみると、見込みどおりマーケティング予算を全額執行することができましたが、マーケティング業務担当者の勤務時間が少し余るので、余った時間でサポート業務をやらせることにします。
Coreチームで補助タスクとしてサポートタスクを設定(上の画像)し、画面右側のサポートタスクでサポートチームに加えてCoreチームも割り当てます。補助タスクは主要タスク(Coreチームではマーケティング業務と契約作業(設計・開発))の作業ができないときにのみ取り組む業務なので、マーケティング業務担当者はマーケティング業務ができるときはマーケティング業務に、完了してマーケティング業務がもうできない場合はサポート業務に取り組むはずです。
……と思ったら、マーケティング業務担当者はサポート業務と同時並行でCoreチームが担当している契約作業を行ってしまっています。なにか変です……。
Coreチームのマーケティング業務担当者は現在、設計(上の画像の「役割」列の虫眼鏡アイコン)・開発(同じく山かっことスラッシュのアイコン)・アート(鉛筆アイコン)を補助担当、サービス(ヘッドセットアイコン。サポート・マーケティングが含まれる)が主担当となっています。マーケティング業務担当者はサポート業務と開発業務を半々くらいで行っているように見えるので、おそらくこの設定ではCoreチームの補助業務であるサポート業務と、マーケティング業務担当者の補助担当である開発業務が同じ優先度になっていると考えられます。マーケティング業務担当者がサポート業務と並行して契約作業もやってしまうのは、これが原因でしょう。
これまでCoreチームのデザイナーでない従業員には、契約作業で行う設計・開発・アート業務を補助担当としてなんとなく割り当ててきましたが、現在は契約作業に従事するデザイナーが増えてデザイナーでない従業員を契約作業の業務に充てる必要はなくなってきています。マーケティング業務担当者から補助担当をなくし、主担当としてサービスを割り当てるのみにすれば、マーケティング業務担当者がサポート業務と並行して契約作業も行う現象はなくなるはずです。
変更後の状況。マーケティング業務担当者2名はサポート業務を示す受話器のアイコンのみを生み出しているのがわかります。これでマーケティング業務を終えた後にサポート業務を行わせるという分担をうまく設定できました。
翌週(ゲーム内の翌日)には、設定を変えないままでも再びマーケティング業務担当者がまずマーケティング業務に取り組み、それが終わったらサポート業務を行うということが確認できるはずです。
サポート業務担当者の増員
サポート業務で問い合わせ件数が溜まってきているので、サポート要員を増強します。いつものように親和性が高く給与のもっとも低い応募者であるロッコ・メンドーサを採用。
オフィス設備の定期整備・清掃
オフィスで使用しているコンピューターを見てみると、もっとも古いものでは状態が75%とかなり悪くなっています。放っておくと使用する従業員の作業効率が低下しますし、さらに悪くなれば火災の原因にもなるので、コンピューターやサーバーなどの電子機器は定期的に整備を行う必要があります。
定期整備には「スタッフ」からITサポートを呼びます。コンピューターやサーバー以外にエルゴノミックチェアなどにも状態値が設定されており、そうした家具の整備にはメンテナンスを呼ぶ必要があります。個人的には、ITサポートは半年に一度、メンテナンスは年に一度くらいの頻度で呼ぶのがちょうどいいと感じています。忘れがちなので、毎年6月末にはITサポート、12月末にはITサポートとメンテナンスを呼ぶという運用がよさそうです。
今回はITサポートと、部屋が汚れているのでついでに清掃員も呼ぶことにしました。
賃金交渉
前回「マーケティング業務もできるサポート業務担当者はサポート業務担当者の給与(1,000ドル台後半)をベースとして応募してくるため、安くマーケティング業務担当者を雇える」と書いたバーニー・グエラですが、やっぱり業務内容に対して給料が安いんじゃないかと考えたのか、昇給を希望してきました。とはいえ、毎月20ドルの昇給でよいということなので、快く受諾します。
1980年7月
サポート業務担当者の不足
1980年7月になった時点で、サポート業務の取引が原因でビジネスの評判が低下。サポート業務を行っているソフトウェアが好調に売れてアクティブユーザー数が増え、時間当たりの問い合わせ件数が増えていることに対応できていません。人を増やしましょう。
いつものように親和性が高く給与のもっとも低い応募者であるエドナ・ブレナンを採用。
ゲーム上は一気に何人も採用できますが、私は個人的好みから1週で各チーム1名までしか採用しないことにしています(数人程度のチームに一度に何人も採用しても、現実的にはそんなに受け入れ態勢を作れないだろう感じているため)。もちろん、様子見しながら採用することで人の雇い過ぎを防ぐという実質的な意味合いもあります。サポート業務担当者の場合はゲーム中の1日の同じ時間にサポート業務の待機件数を比較し、待機件数が減少に転じたところで採用を止めます。
デザイナーの創造性
契約作業でリードデザイナーをやらせてきたブリジット・オニールの創造性について、遂に上限が100%を下回るようになりました。基本的に創造性は上限と下限が同じ幅で狭まっていくはずなので、オニールの創造性は(97-56)÷2+56=76.5%となる見込み。高くはありませんが、自社開発ソフトウェアのリードデザイナーをやってもらうには十分です。
サポート業務担当者の増員停止
左が7月第1週、右が7月第2週。80件減少しており、このままのペースで減り続けると8週後には待機0件となる見込み。
サポート業務担当者の人手不足について、「サポート業務の待機件数を比較し、待機件数が減少に転じたところで採用を止める」と上で書きましたが、エドナ・ブレナンを採用したところでさっそく問い合わせ待機件数が減少に転じたため、サポート業務担当者の増員を止めます。これ以上増やすと今度はサポートチームの人手が余るようになってしまいます。
欠勤への対応
7月第3週(3日目)、始業前にマーケティング業務担当者のバーニー・グエラから欠勤の連絡がありました。マーケティング業務は担当者2名でギリギリ回る態勢のため、このままだと7月第3週のマーケティング業務を終えられない見込みです。そこで、3人目のマーケティング業務担当者を雇用することにします。いつもどおりの基準でデニス・ベルを採用。
欠勤への対応に人員を増やすというのは特に資金的にカツカツの序盤では苦しい対処法ですが、マーケティング業務は毎週(ゲーム内の毎日)予算を使い切ることが要求される業務なので、人を増やして冗長性を確保していくことにします。
実質黒字
今回は1980年6-7月を進めていきましたが、6月は約-4,300ドル、7月は約-8,500ドルと、現金収支はマイナス。しかし借入金の返済を除外するとプラス(7月はギリギリですが)なので、損益的にはきちんと利益を出せているはずです。
足下では業務をこなせる新たな取引がありませんが、ビジネスの評判が★2つまで貯まっており、さらなるサポート・マーケティング業務が入ってくることを期待しています。
ソフトウェア企業のはずがすっかりコールセンター業と広告業になっている弊社ですが、本格的にソフトウェア開発業を営むにはお金が入ってこない長い開発期間を乗り越える必要があり、それには日銭の入ってくる仕事が必要です。しっかりした財務基盤があれば余裕を持ってソフトウェア開発を行えるので、今のうちにしっかり準備しておきたいところです。
次回:プレイ日記 第5回
コメント
更新お疲れ様です。下請けのIT企業もこういう所多いんかな…と何となく思ってしまいますw
独自開発の為の勉強期間だと思いますし、ソワソワしちゃいますが次も楽しみにしてます
ご覧いただきありがとうございます。実際のIT企業も社員に毎月給料を払わなければならない以上は日銭仕事をやるところが多いのかもしれませんね。
次回もお付き合いいただけましたら幸いです。