「Hearts of Iron IV」開発日記2025年2月11日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は史実のインドについて。「Graveyard of Empires」リリース前の開発日記です。
開発日記2024年11月11日分はパフォーマンスとMod、開発日記2024年11月12日分はアートと実績に関する内容となっていますが、記事にして紹介していません。
開発日記
開発日記2025年2月11日分は、史実のインドについて。
藩王国
- HoI4では藩王国はゲーム開始時に高い迎合度の非中核領土として表現される。つまり後で中核化する方法がある。Mysore・Madras States・Kolhapur・Deccan States・Hyderabad・Central States・Rajputana・Western Indian States・Sindh・Balochistan・North-Western Frontier Provinces・Kashmir・Sikkim・Manipurが主な藩王国で、Khalistanは解放可能だ。
- Adenも支配しているが、これはイギリスに引き渡す前に史実でそうであったためだ。
- 史実ルートでは2つの特別な駐屯部隊法を通じて藩王国に対処する。
ビルマ
- ゲーム上では、ビルマはインドではなくイギリスの植民地となった。これによってインドのプレイヤーはシャム・日本戦線を容易に要塞化できなくなり、自然の防壁に頼らざるを得なくなる。
独立ブランチ
- 独立ブランチは最終的にイギリスから独立するための運動を作り上げるものだ。イギリスの支配にはプラスの面もあるが、成長が抑制されるためマイナスの力として機能する。独立ブランチの鍵となる考え方は、独立を進めるほどインドの潜在的な産業能力を解き放てるということだ。以前の国家方針ツリーでは自由を獲得するために継続国家方針「Increase autonomy」を使っていたが、今回は多くのプレイヤーは主体性が低下するために従属国であることを好まず、ほとんどの場合で自由を手に入れることが既定路線になるという前提で進めた。新たなツリーでは独立運動の拡大をどういう順番で進めるか、どのような産業能力を獲得していくかがより重要になり、継続国家方針を使う必要性は低下した。
- 独立運動を拡大するとそれに対する抵抗という副作用も生じる。意見や利害の異なる人々をまとめるのは容易でなく、暴力につながることもある。
二国論か統一インドか
- 統一インドを維持するか、つまりパキスタン・バングラデシュを分離するかを独立前に選択する必要がある。統一インドを維持するということは宗教的少数派をなだめる必要があり、長期的には迎合度を抑制し、ステートを中核化するのが少し困難になる。
- 史実の結果である二国論はパキスタンを分離する。一部の藩王国も独立する。これは自国に加わるよう圧力をかけることもできるし、直接攻撃することもできる。個々の国家に圧力をかけることができるので、カシミールの分割も起こり得る。パキスタンとインドの間で藩王国に対する圧力についての決定的な勝者が決まらなかった場合、藩王国は独立を維持する。パキスタンと敵対することになった場合はこれを速やかに終わらせるべきだ。さもなくばかつての宗主国が介入してくる可能性がある。
- このルートで領土を失っても「Hegemon of the subcontinent」になることができ、技術や工業生産でパキスタンに大きな優位を持てば大きなボーナスを得られる。
独立後
- 史実に合わせてAIは47年以降まで独立を目指さないが、プレイヤーは独立でき、これによって産業に関する国家方針の最後のものがアンロックされる。ここでは連合国とともに自由主義国家を続けるか、中立を維持して世界中に義勇軍を派遣し、自国の利益のために行動するかを決められる。
- 国家方針「India Indivisible」を通じてすべての藩王国領土を最終的に中核化できる。ツリーのこの部分は産業を活性化させ、他の先進工業国に追い付けるようになることを意図している。
陸軍の共有ブランチ
- これはすべてのルートで利用できる。初めにイギリスとそのドクトリンを手本とするか、他の大国を手本として固有のボーナスを得るかを選択する。
- インドの鉄道網に関するものもあり、こうした国家方針を完了するほど補給ハブ・鉄道・インフラの建設が早まる。
- 右側にはOrdinance factoriesに関するものがあり、工場が追加され、Ordinance factoryごとにMIOの追加特性もアンロックされる。最後まで進めるとアップグレードされたMIO policyが手に入る。
- 技術全体を向上させる国家方針もある。特に戦車・砲兵・歩兵いずれについても山岳地帯を得意とする軍を作るための国家方針がある。
- 以前と同じくペナルティを持つ「農耕社会」はまだ残っているが、いくつかの対処法ができた。
- 国家方針「Local recruitment offices」を完了すると、ペナルティは徐々に減少し始める。さらに国家方針を国家方針を完了することでこれを早めることができる。
- ペナルティを即座に軽減する国家方針もある。
- 最終的には多くの政治力を投じて「農耕社会」を取り除くディシジョンがアンロックされる。
ベンガル大飢饉
- ベンガル大飢饉はビルマがステートを失い、インドと同じ陣営に属したとき、インドがゲームスタート時に領有していたステートを失ったとき、史実の特定の日付以降になったときのいずれかの条件で発生する。
- これは一連のエスカレートイベントの後に特定のステートで始まり、ステート補正と国家補正がつく。国家補正はステート補正のあるステート数に応じてペナルティが変動する。例えば上の画像の回では飢饉がベンガルから始まり、隣接する3ステートに拡大した。
- ステートレベルの混乱に加えて、国家規模での混乱も起こっている。その結果、国際的な援助を求め、闇市場を閉鎖し、緊急医療を手配するなどの措置を講じることになった。
- ツリーの一部の国家方針では、飢饉の拡大リスクを低減できる。
- 予防的措置は「盾」として機能し、飢饉の拡大を防ぐと同時に、飢饉が収まるまでの時間を短縮する。
コメント
開発日記を読んだだけだと想像つかないけど、
せっかくユニークな立地と膨大な人的資源を持ってる国なんだから、
遊びごたえがあるNFになってると良いな
インドって日本ともドイツ(ナチス)とも縁深い国だし非史実ルートが盛り沢山になってそう
というかなってほしい
vic3もhoi4もインドが熱いな