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「Crusader Kings III」開発日記#161――2024年の振り返り

CK3 開発日記

「Crusader Kings III」開発日記#161が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は2024年の振り返りについて。「Wandering Nobles」リリース後の開発日記です。

前回:開発日記#159――アクティブな生活

開発日記#160は「Western Slavic Attire」のビジョンとアートに関する内容となっており、記事にして紹介していません。


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開発日記

開発日記#161は、2024年の振り返りについて。

  • 私たちはいくつかの大きな節目を迎えた。これには私(注:ゲームディレクターのrageair氏)が2015年にCKシリーズに加わってから夢見ていたものも含まれている。CK2の拡張「Holy Fury」の機能を計画していたとき、私は初歩的なAdventurerシステムの設計を考えていた。その設計の一部の要素は現在も残っている。例えばofficers、傭兵、マップ上の契約などだ。
  • 今年取り組んだ大きな機能は黒死病、Administrative government、Adventurersが挙げられる。「Chapter III」ではマップをより面白くすることに重点を置いた。このようなマップとの連動に重点を置いた機能は今後もぜひ取り入れていきたい。
  • また、コミュニティからのフィードバックを収集し、活用する方法を変更した。短い開発日記(「Legends of the Dead」の頃)から事実や機能に関する長い開発日記(「Roads to Power」「Wandering Nobles」の頃)に移行したことで、まだ変更を加える時間がある間にみなさんの議論から有益なフィードバックを集めることができた。
  • しかし私たちが今年行った最重要のことは将来のための基礎を築くことだ。その内容についてはまだ触れないが、大きなものになるだろう。

Chapter III

Legends of the Dead

  • 「Legends of the Dead」と付随するアップデートでは、マップ上に何かを広める新システムを導入した。コミュニティのみなさんが長いあいだ疫病を求めていたことは知っていたし、遅かれ早かれ導入したいと思っていた。また、CKにふさわしい挑戦も導入したかった。疫病を没入感のあるダイナミックなものにするという目標はおおむね達成できた。バランス調整には時間がかかったが、現在はいい状態にあると思っている。
  • 疫病機能は最初から無料にしたいと考えていた。私たちは一般に、「pay-to-lose(注:有料の機能を導入することによってむしろ不利になる)」の感覚を拡張に持たせないようにしている。そのため、マップ全体に広がる他の機能について考えたものが伝説機能だ。
  • この開発サイクルでは、実に非効率的なコミュニケーションがあった。開発日記ではあまりに装飾的で華美な方法で機能を紹介していた。そのため、私たちが得たフィードバックは作っている機能に対するものではなく、適用が難しかった。開発日記の段階では大きな方向転換はできなかったため、システムの大幅な変更のほとんどはリリース後に行われた。
  • 伝説システムには賛否両論があることを私たちは承知しており、ほとんどのプレイヤーは伝説が真に伝説的であると感じられるような変更を望んでいることはわかっている。多くを約束するわけではないが、伝説機能の開発に携わったチームはフィードバックを集め、没入感とプレイヤーの主体性を高める提案をしてきており、実施できるタイミングを現在検討中だ。私たちはいくつかの拡張を並行して開発しているため、スケジュールが厳しい。そのため、何かを追加する適切なタイミングを見つけるのに時間がかかる。とはいえ、来年中には確実に行われるだろう。

Roads to Power

  • LotDとは逆に「Roads to Power」では開発日記を早い段階で公開し、誤解の余地を残さないように事実に即したものにした。これが成果をもたらし、私たちは機能が完全に完成するよりもかなり前にみなさんがその機能についてどう考えているかを測ることができ、その機能についてどう考えているかを測ることができ、多くのフィードバックを取り込むことができた。もちろん、あまりに初期の段階のものを見せることによって期待をしぼませるリスクもあるため、バランスを取る必要がある。
  • この拡張はこれまででもっとも高い評価を得た。その理由として、CK3がリリースされる前からみなさんがずっと求めていた機能を選んだ点が挙げられる。補完的な機能もあり、あらゆるプレイヤーのプレイスタイルに向けたなにかがあった。
  • CKシリーズで初めてビザンツ帝国の行政を表現できるようになった。これまでのCKシリーズでもこの統治形態を表現しようとしてきたが、RtPには遠く及ばなかった。この重要な勢力を適切に表現できるようになったのは、素晴らしいことだと感じている。
  • Adventurersは昨年導入された旅システムとの相乗効果があり、領地を持たないキャラクターは資源さえあれば好きなところへ自由に行くことができる。この機能で私が気に入っているのは、歴史上の人物と置き換えることなく、領主デザイナーで作成したキャラクターを作成できるようになったことだ。歴史上の人物と置き換えるのは個人的にしっくりこなかった。
  • 領地なしプレイはゲームの幅を広げた。最後の称号を失うというゲームオーバーをなくし、復讐と再起の物語に置き換えることができた。領地の世襲ではなく都市に所在する強力な一族が政治的影響力を持つことで権力を握るというビザンツ帝国の統治を表現できた。

Wandering Nobles

  • 「Wandering Nobles」も旅システムと相乗効果を持ち、領主に旅に出る理由をもたらした。新たなライフスタイルも初めてリリースしたが、これが最後にならないことを祈る。このライフスタイルは双方向的なもので、各ツリーで新たな活動がアンロックされる。
  • 先に述べたような並行開発体制においてRtPのAdventurer機能が形になり始めたころ、このライフスタイルは当初は領主だけを対象に計画していたが、Adventurersも利用できるようにしたいと開発途中で気づいた。その結果、RtPのパークボーナスを動的に切り替えるシステムを使って冒険者固有のシステムにも影響を与えるようなものにできた。これには面白い効果もあり、Monument Expeditionsはモニュメントがだんだん遠くなるという「ゲートシステム」(スキルポイントを獲得するためだけに10年間領地を離れたくはないかもしれない)だが、adventurersには真の「観光」プレイスタイルを可能にした。
  • WNの教訓は一般にイベントの集まりより目に見えるもの、即座に利用できるものに注目したほうがよいということだ。何が手に入るかわかりやすいし、新たなプレイスタイルも可能にする。今後のイベントパックも同じような構成になる可能性が高い。

「Chapter III​」の販売終了

  • 今年で「Chapter III​」の販売を終了し、コンテンツはCollection Bundleに統合される。もちろん、拡張はそれぞれ個別に購入可能だ。まだこのチャプターを現在の割引価格で購入したいなら、直ちに購入することを考えてもらいたい。「Chapter III​」を最後に購入できるのは1月9日だ。それだけでなく、12月19日にはCollection Bundleの割引率を10%から20%に引き上げる予定だ。(注:12月19日からSteamウィンターセールが開始されます)
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Content Creator Packs​

  • 今年、私たちはMod制作者と共同して協力してContent Creator Packをリリースする計画を始め、Community Flavor Packの開発リーダーEl Tyranosと協力して2つのパックをリリースした。Western Slavsと同時に、新たにゲームをポーランド語に対応させもした。私たちはゲームにより多くのコンテンツを追加するため、素晴らしいMod制作者コミュニティとの協力を続けていくつもりだ。既に2025年に向けて一緒に仕事ができることを楽しみにしているMod制作者もいる。現在はグラフィックアセットに注力しているが、将来的には他のものにも広げられないか検討している。

Legends of CKIII​

  • 2024年中に開始した取り組みであるLegends of CKIIIでは、ゲーム内外のキャラクターたちにスポットを当て、新規のプレイヤーにゲームをより親しみやすくすると同時に、既存のプレイヤーにも興味深いものを提供した。ゲーム開始時におけるMatilda of Tuscanyの結婚のジレンマ、Vratislav of Bohemiaと彼の兄弟Jaromirの対立など、特注のコンテンツを作る時間を捻出したりもした。
  • この開発日記と並行して、新たに注目するキャラクターを発表している。将来的には何もないキャラクターのために特注のコンテンツを作る可能性もある。キャラクターはこちら
  • また、今年もたくさんのプレゼントを用意している。サイン入りのディスプレート、コミック「Many Roads to Power」の物理版、Legends of CKIIIのマウスパッドだ。こちらのクイズに答えるとどれかひとつを手に入れるチャンスがある。

2025年に向けて

  • 現在は「Chapter IV」の制作に取り組んでおり、具体的な内容をお伝えするにはまだ早いが、これまでで最大の年になることは間違いない。2024年の拡張と機能によって2025年以降多くのことができるようになった。現時点ではこれまで作ったものをベースにして相乗効果を生むような拡張を作りたいと思っている。
  • 最近では商人に関する議論をよく目にするが、来年これを実装する予定はない。その前に商人の体験を強力なものにするものをやりたいと考えている。商人に関する拡張は次のチャプターで計画される可能性が高い。上に書いたように、私たちは拡張を並行して開発するため、非常に早い段階で拡張テーマを決める必要がある。

来年リリース予定の自動戦争機能。開発中のもの。

宮廷の役職の見直し。コンパクトで没入感があり、すべての役職に任務を持たせるのに役立つ。数値は開発中のもの。

  • 来年は第1四半期中(おそらく終わり頃)に無料アップデートを行う予定で、改善や修正、プレイしやすさに関する変更を行う。例えば戦争AIの改良を検討している。また、宮廷の役職などのインターフェースの改善や、コンソール版に搭載されている自動戦争機能の導入なども検討している。

終わりに

  • 今年は素晴らしい1年だった。コミュニティのみなさんのおかげだ。CK3は無限の可能性を秘めたゲームであり、来年以降も新たな高みへと成長していくことになるだろう。

次回:開発日記#162

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コメント

  1. 正直今年がかなり大きなdlcだったけど来年はこれまでで最大の年になるってのが楽しみなところ

  2. 最大のっていうのは発売するDLCの数が多いのか大型DLCの割合が多いって事なのかどっちだろ?
    なんとなく後者のイメージだけど

  3. おー宮廷役職見やすくなってる
    以前は小さくて縦に長かったけどこれなら視覚的にも誰に任命したのかわかりやすいな

    自動戦闘は旧ローマ領回復でもしないと各個撃破されそうで怖いな

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