2023年6月19日、「Cities: Skylines II」開発日記#1が公開されました。本記事ではその内容を紹介します。今回は道路ツールについて。本体リリース前の開発日記です。
「Cities: Skylines II」発売日発表時の記事はこちら。
開発日記
開発日記#1は、道路ツールについて。
今回の開発日記は動画版も公開されています。今後の開発日記でも同様に動画版が公開されるものと思われます。
- 道路ツールに関する私たちの目標は、以前からのプレイヤーがよく知っている体験を保ち、新たなプレイヤーにとってわかりやすいツールにし、ラウンドアバウト・切盛り道路(cut-and-fill roads)・駐車場のような望まれていたオプションを広げることだ。
道路ツールの概要
- 「Cities: Skylines II」での道路建設は前作より柔軟で、ツールをより創造的に使うことでプレイヤーの思い描く道路配置を実現する手助けができるようになった。道路角度や強化されたカーブツールのような新旧さまざまなオプションがあり、理想の道路網を構築する助けになる。
- 新機能であるグリッドモードでは、3クリックで連続する都市区画を作成できる。まずグリッドの始点を選択し、次にマウスを動かして2回目のクリックで幅を決め、最後に3回目のクリックでグリッドの長さを決める。グリッドの配置は、最後の段階でグリッドの長さを調節するときに表示される。
- 新たな置換ツールはこれまでのアップグレードツールに近いが、既存の道路をより自由に変更でき、芝生・木・広い歩道・防音壁などを追加して道路網を調整できるようになる。
- 並行モードでは、高速道路のように2本の道路を固定の、あるいはカスタマイズ可能な距離で自動的に並行して建設できる。他の道路ツールモードもすべて使用でき、美しく滑らかな高速道路のカーブを簡単に作成できる。
- 道路ツールには複数のスナップに関するオプションと包括的な道路ガイドシステムがあり、険しい地形でも望ましい道路配置を容易に行える。道路ガイドには勾配に関する情報もあり、始点から終点までの傾斜の険しさを数値で表示する。
- 道路建設の各ステップは右クリックで簡単にキャンセルでき、既に建設した道路は撤去ツールで撤去できる。
道路建設オプション
道路が交差したところに自動的に交差点が作成される
- 道路建設は既存の道路と交差して建設できるようになり、より早く柔軟に行えるようになった。また、既存の道路に大きな交差点をより容易に、早く配置できるようにもなった。詳しくは後述する。
都市の既存の部分に高速道路を追加する場合は道路を積み重ねて空間を節約できるし、切盛り道路を地形に通すこともできる
- 道路配置のオプションは拡張され、道路が地形を掘り抜くようにする切盛り敷設(cut-and-fill construction)や、他の道路の上を走る高架道路が作れるようになった。道路の高度オプションを最初に負の値することで、トンネルにならずに開削道路(Cut roads)を作ることができる。高架道路は下に十分な空間が必要となり、道路の高度を高くすることで平行に走る道路をまたぐこともできる。高架道路の建設は橋や陸橋と同じく簡単だ。
- 異なる大きさの道路を接続することで、興味深い交差点の選択肢も生まれる。例えば小さな二方向通行道路を分割して高速道路のランプに接続するのは素早く容易にできるようになった。道路システムで特に優れた新機能として、高速道路に適切な加速車線・減速車線があるようなランプをつけることができる。これはまず高速道路の一部を1車線多い種類の高速道路にし、その追加車線と1車線の高速道路をつないでランプを作ることで作成できる。
道路と交差点
- 道路は小規模・中規模・大規模・高速道路の4種類があり、それぞれ二方向通行・一方通行の道路や非対称道路など、さまざまな選択肢がある。さらにそれぞれの道路の高架バージョンやさまざまな橋もある。芝生や木のあるものは、置換ツールでこうしたものを追加できるため存在しない。
- 道路はネットワーク追加ツールを使ってバスレーンや路面電車の線路を追加できる。また、バスやサービス車両のみが通行できる専用道路や、道路交通とは完全に分離した路面電車の線路を敷設することもできる。
- 歩行者道路や歩行者用の橋を使って都市内に歩きやすいエリアを作ることもできる。歩行者道路はサービス車両や地域に資源を運ぶ配送車以外の車両の通行が禁止される。
- 「Cities: Skylines II」では交差点システムが見直され、より簡単な配置ルールを使用する。ゲームにあらかじめ用意された交差点があり、空き地や既存の道路に配置して交差点を既存の道路網に自動的に接続できる。あらかじめ用意された交差点には複雑な高速道路のジャンクションや、高速道路と一般道の間に配置できるインターチェンジも含まれる。
ラウンドアバウトには4つのサイズがある
- 道路建設における新たな機能はラウンドアバウトで、既存の交差点に好きな大きさのラウンドアバウトを選んで設置するだけだ。郊外向けの小さなラウンドアバウトから複数車線に対応した大きなものまで、さまざまなサイズのものがある。設置されたラウンドアバウトは接続する道路の車線構成をとり、すべての出口に合うように車線を調整する。車両はラウンドアバウトの交通ルールに従って出入りする。
駐車場
- 「Cities: Skylines II」では市民の車が専用の駐車場・駐車施設で処理される。従来の路上駐車に加えて、駐車場と駐車施設を市民に提供できる。市民が都市を回る計画を立てるとき、公共交通機関と同じように、駐車場が利用できるかどうかも意思決定に影響する。
- 市民は時間管理・快適度・お金の使い方にさまざまな好みがあり、ある人は費用にかかわらずできるだけ近い駐車場を求め、またある人は遠くても手頃な駐車場や公共交通機関から歩くのに時間をかけようとする。道路情報画面では市内の駐車場の状況を確認でき、プレイヤーはそれを元に意思決定を行える。都市にはもっと駐車場が必要かもしれないし、さらなる公共交通機関が必要かもしれない。
道路整備
- 道路建設に関するその他のこととして、道路整備施設(Road Maintenance Depot)がある。これは道路をいい状態に保ち、交通事故の発生を抑える車両を派遣するもので、冬季には除雪車が出動し、道路を除雪する。道路情報画面では道路の状態に関するデータが表示され、緑(良好な状態)から赤(劣悪な状態)へ色付けされる。道路の状態が悪かったり雪が多かったりすると、交通の流れが悪くなって渋滞の原因になり得る。また交通事故の発生確率にも影響し、安全が確認されて開通するまで交通が止まり、立ち往生を引き起こす。道路整備はこうした交通事故の後処理を行い、警察が事故現場の安全を確認した後、瓦礫を撤去して安全に交通できるようにする。
追加の道路オプション
- 信号機や横断歩道の設置・撤去、一時停止標識の追加、交通の流れを指示する右左折専用車線の管理も行えるようになる。道路の装飾は異なる道路の種類ではなく道路に装飾を追加・削除するツールによって行い、装飾は視覚的・システム的な効果を持つ。高速道路に追加できる遮音壁は騒音を減少させる。広い歩道は歩行者にさらなる空間をもたらすが、路上駐車ができなくなる。歩道に木を植えれば住宅地の騒音を制御できるし、道路が美しくなる。道路に追加したものは追加したものにカーソルを合わせて右クリックすれば簡単に削除できる。
次回は市民や車がどのように街を移動するかについて。
次回:開発日記#2――交通AI
コメント
もうこれだけで神ゲー確定でしょ
うーん…
正直ここまで機能や要素が増えてくるとライト層は二の足踏みそうな予感
要求スペックも高いし中上級者向けに狙いを定めた作品になるのかね
道路設置の自由度と駐車場の概念が加わっただけで、言うほど複雑にはなっていないと思う。
神ゲーの予感しかなくてやばい。
動画でくっそ小さいラウンドアバウトでてたけどなるほどこういう感じなのか……。
これが欲しかった…
これで、ネットワーク系modの互換になやまずに道路を綺麗に引けるんだね。
色んなMODの機能がバニラに統合されてるのかな
個人的にはありがたい