「Europa Universalis IV」開発日記2023年3月14日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は政府のシステムと無料コンテンツについて。1.35リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記2023年3月14日分は、政府のシステムと無料コンテンツについて。
政府のシステム
- 「Domination」で利用可能になる新たな政府のシステムについて見ていこう。政府画面に同じような箱があり(システムのない国家では表示されない)、これは特別な政府システムの拡張とメンテナンスを容易にするためのものであり、改造のしやすさを高めるものでもある(詳細は来週述べる)。複数のシステムが使える場合は画面内の横スクロールバーで確認できる。
- Prussian Militarizationはフィードバックを受けて以下のように変更した。
- 陸軍上限を陸軍維持費補正に変更。
- Tier 2,3での減衰を半減。
- 減衰を遅らせるような対策を追加。
- Militarization InteractionsはMilitarizationを50→20消費するようにした。
(最上段)この改革は他のMilitarizationの種別と重複しない。(最下段)「Domination」の一部ではないが、幕府は少しバランス調整を行った。
- Forcibly Expel Ronin
- 10年間不穏度-1
- 管理点50
- 10年間従属国のLiberty Desire-5%
- Sankin Kotai
- 10年間Diplomatic Reputation+3
- 外交点50
- 10年間従属国のAutonomyの変化+0.25/月
- Sword Hunt
- 連隊コスト-15%
- 軍事点50
- 10年間従属国の人的資源回復速度-10%
アイディアグループ
- ベースゲームに関して、少し前に新たなアイディアグループの追加と既存のアイディアグループのバランス調整について述べたことがあるが、その後さまざまな変化があり、以下で現在のイテレーションをお見せする。
Infrastructure Ideas
Court Ideas。「Respected Authority」は階級の特権によるAbsolutismの減少量を20%低下させるというユニークな効果を持つ。
Mercenary Ideas。傭兵を分割すると同じプロヴィンスに合流も再統合もできない1kのスタックが混在するという状態につながるため、傭兵の分割機能を削除した。
- 新たなアイディアセットを紹介したところで、注目の変更点を見ていこう。
- Religious Ideas:「Church Attendance Duty」は真の信仰を持つプロヴィンスで人的資源を+10%するようになった。
Economic Ideas
-
- Administrative Ideas
- コア作成コストをスロット3に移動。
- Governing Capacityボーナスを25%→20%に引き下げ。
- Expansion & Exploration Ideas
- 「Idea Factories」を貿易会社投資コスト-10%、貿易会社統治コスト-10%に変更し、Exploration Ideasの5番目のスロットに配置した。ExpansionはExplorationにあったViceroysのアイディアを持つようになった。また関税も調整し、これでもう少し価値が上がることを願っている。
- 「Additional Diplomats」は外交官+1、他の大陸にある従属国のLiberty Desire-5%をもたらすようになった。
- こうした変更の目標はExpansionをアメリカへの入植アイディアに変えることであり、Explorationは一般的な探検やアフリカを超えた先への進出に役立つはずだ。
- Administrative Ideas
Humanist Ideas。時間の関係ですべての変更を紹介するのではなくより大きな追加に着目している。
Espionage Ideas。spy_actions_cost_modifierは新しいもので、すべての諜報関連の行動に適用される。can_claim_statesも補正となった。アイディアグループの選択には常に費用・便益の関係があり、Espionageがより競争力のあるものになることを願っている。
Aristocratic Ideas。最大の変化は強力な騎兵のアイディアを分解し、請求権の捏造コストやunjustified demandsの低下を追加した。
Defensive Ideas
-
- Quantity Ideas:人的資源と戦力上限を+33%するようにしたが、これは実験的な変更だ。みなさんの考えを聞かせてほしい。
- 以下では政策の変更を簡単に見ていこう。
Defensive Policies
Mercenary Policies
Court Policies
Infrastructure Policies
- AIは以下の要素に基づいてアイディアグループを選び、組み合わせるのがうまくなった。
- 自国の国家アイディアがどれほど軍事的か
- 統治者や後継者などのマナ(注:君主点のこと)生成はどうなっているか(アイディアグループを支えることができるか、同種の技術で遅れをとらないかという意味で)
- 近隣諸国からどのような脅威を受けているか、それに対してどれほど対抗できるか
- 自国の地形がどの程度防御に優れているか
- 他にどのようなアイディアグループを選んだか(よりよい政策の組み合わせに関連)
- 以下では新たなアイディアグループのイベントをお見せする。
Infrastructure Ideas
Court Ideas
Mercenary Ideas
- アイディアグループそれぞれに10個ずつ新イベントがあり、ポジティブなものとネガティブなものが同数ある。
その他
- 「Slacken Recruitment Standards」をトグルボタンにした。魔法で2万の兵士を出現させるのではなく、conscription centersが基準を引き下げることで人的資源回復速度を大幅に向上させる。
- 砲兵ユニットの名称と最終的な能力値はこのとおり。
一国ですべての改革を見かけることはない。これはスイスの例。
- Tier 5の軍事政府改革の大部分(国家タグ固有のもの以外)は無料だ。
- 1.35では固有の特権のなかった階級に新たな固有の特権を無料で追加する。
- 将軍・提督・統治者の新たな特性も多数あり、ベースゲームに含まれる。
- 将軍の新たなPersonalities
- Cuirassier Leader: 騎兵戦闘能力+10%
- Cruel Tactician: 士気ダメージ+10%
- Frontline Holder: 士気の被ダメージ-10%
- Strict Drillmaster: Discipline+2.5%、訓練の減衰-50%
- 提督の新たなPersonalities
- Naval Strategist: 離脱確率+10%
- Inspirational Captain: 海軍士気+5%、海軍士気回復速度+10%
- Naval Cannoneer: 砲門数補正+10%
- Wooden Waller: 船体サイズ補正+10%
- Cunning Navigator: 艦隊移動速度+1
- 統治者の新たなPersonalities
- Peasant Revolt Leader: 士気ダメージ+10%、不穏度-1(農民共和国のとき)
- Patron of Arts: 技術コスト-5%、アイディアコスト-5%
- 将軍の新たなPersonalities
過去のDLCへの追加コンテンツ
- 過去のDLCに追加されるコンテンツを見ていこう。「Leviathan」の所有者には新たに7つの巨大プロジェクトが追加される(以下はすべてTier 3の見た目)。
サラゴサのアルハフェリア宮殿
ディヴリーイの大モスクと病院
Lothianのエディンバラ城
江蘇省南部地域の大運河
京都のThe Imperial City
アヴィニョンのThe Palace of the Popes
モスクワの聖ワシリイ大聖堂
- みなさんのフィードバックを考慮してthe Walls of Beninのビジュアルをより現実に近いものに見直した。
- 「Golden Century」の所有者向けには新たなHoly Ordersを追加した。
- 「Rule Britannia」の所有者向けには、以下の海軍ドクトリンの追加やバランス調整を行った。
- Venetian Arsenal(バランス調整)
- 砲門数補正+10%
- 水兵維持費補正-10%
- Korean Panokseon
- 艦船の耐久性+5%
- 艦船の沈没による士気低下-25%
- Japanese Atakebune
- 大型船戦闘能力+5%
- 海軍士気+5%
- Hanseatic Trade Fleet
- 艦船の貿易力+25%
- 貿易保護による海軍伝統+100%
- Ottoman Great Navy
- 艦船コスト-10%
- 海軍上限補正+20%
- Maghrebi Corsairs
- 私掠効率+25%
- Slave Raidを行うことがある
- プロヴィンスの略奪可能量+50%
- Letter of Marque
- 離脱確率+10%
- 艦船の移動速度+1
- 艦船拿捕確率+20%
- Novgorodian Ushkuiniks
- Allowed Marine Fraction+15%
- 水兵維持費補正-10%
- Dvoryane Admiralty
- 海軍伝統+1
- 海軍リーダーのShock+1
- Malayan Seafaring
- 上陸速度+50%
- 海軍損耗-25%
- 海上輸送損耗-50%
- Junk Fleet
- 小型船コスト-50%
- 海軍上限補正+25%
- Chinese Treasure Fleet
- 貿易距離+25%
- 植民距離+25%
- Treasure Fleet収入+25%
- Maratha Naval Bombards
- Naval Barrageコスト-25%
- 攻城戦での封鎖の影響+1
- 封鎖効率+25%
- Polynesian Navigation Seas
- 探検家を雇用することがある
- 植民距離+50%
- Naval Tactica(ビザンツ帝国)
- 離脱確率+15%
- ガレー船戦闘能力+20%
- Basque Marines
- 探検家を雇用することがある
- 上陸ペナルティ-1
- Venetian Arsenal(バランス調整)
- 「Mandate of Heaven」で追加されるthe Emperor of ChinaのUIを見直して、新たなDecreesや改革に対応し、ユーザー体験を向上させた。
数値は最終的なものではない。
- 宗教の改革派を調整し、Aspectsはトグルボタンで有効化・無効化を行うようになり、有効なAspectsごとにFervor-8/月されるようになった。私たちのテストのほとんどでプレイヤーは少なくとも1つのAspectを維持できる水準のFervorを獲得できている。さらに新たなAspect「Diplomacy」を追加し、これはFervorが高まるとさまざまな恩恵を得ることができる。
見た目の変更
- ベースゲームに見た目の変更も行った。日本を建国する際には、建国する大名の色を採用するようになった。以下で一部をお見せする。
Shimazu Japan
Oda Japan
Takeda Japan
So Japan
元の国名を使いたい方向けに、国名についても同様のディシジョンを追加した。
- 元の日本の色で遊びたい場合のために、10年間元の色に戻すディシジョンを追加した。
イングランド国旗
Angevinの国旗
- 以前話題にしたイングランドとAngevinの国旗については、みなさんにご意見を伺った。
来週はMod制作について。
コメント
今回、改修範囲デカすぎだろ!
たまげたなぁ〜〜
court(宮廷?)アイデアいいなぁ
特権数+1は序~中盤にありがたい
君主統治点+1もシンプルに強い
絶対主義確保しつつ特権突っ込めるでのもすごくいいし、統治アイデアとのポリシーで中核化コストを更に圧縮できる(統治ポリシー無料枠+1で負担も少ない)
統治アイデア自体はナーフされるっぽいけど、そのフォローにこれどうぞって感じかな
京都のInperialCityって何だよと思ったけど普通に補正が有能で困る。最大絶対主義と階級忠誠で特権を使いやすく、LD減少は幕府としては勿論、植民国家の管理にも便利だし。
人的資源の搾取は即効性なくなったけど、軍量で圧倒するから質はどうでもいいという国には有用そう。後砲兵に選択肢が出たのは砲兵好きとして嬉しい。
政府システム全部微妙に左によってるの気になるな