「Hearts of Iron IV」開発日記2021年9月29日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は戦闘の変更とソ連について。1.11「バルバロッサ」リリース前の開発日記です。
先週9月22日はお休みでした。
開発日記
開発日記2021年9月29日は、戦闘の変更とソ連について。
戦闘の変更
- 以前の戦闘と能力値の変更に関する開発日記では40幅の最適解を壊し、「総合的に最適な師団」にならないようにしていることを述べた。地形の戦闘正面幅を多様にして簡単にエクスプロイトできるような倍率がないようにしたり(つまり特定の地形に最適な師団は作れるが、すべての地形に最適なものを作ることはできない)、戦闘正面幅を超えた場合のペナルティを減らすなどの変更点も述べた。
- ここから展開して、私たちはさらに目標選定とダメージの拡散がどのように機能するかも変更した。40幅の(あるいはより大きな)師団が小さな師団よりも強かった理由のひとつは、すべてのダメージを1つの目標に集中させることでより簡単に防御値を圧倒できたことだ。
- 目標選定は現在では師団が自師団の戦闘正面幅までの目標を選定するように変更された(つまり40幅師団は20幅師団を2つ攻撃できる)が、これにより自師団の戦闘正面幅に応じてダメージが分散される(念のために言うとこれは40幅に限られたことではないし、30+10のように一致するあらゆる戦闘正面幅に適用される)。
- 今回の変更で言えることは、最適な師団とはなんなのかが明らかではなくなったということだ。敵や戦う場所によって最適なものがあるだろう(組織率とコストや貫徹値などのバランスも考慮すると)が、それがどのようなものかをプレイヤーのみなさんが考えてくれるのを楽しみにしている。
- もう1つ、かなり大きな影響を与えると思われる変更がある。戦闘中に前線に増援に入ることができるかどうかを決定するとき、もはや戦闘に参加した順にチェックすることはなく、待機中のすべての師団の中からその師団の増援確率で重み付けした確率でランダムに選ぶようにした。つまり増援を最適化するために適切な師団を順番に並べる細かい技はもう必要なく、新設計の戦車をより安全に投入して進行中の戦闘で窮地を救うことができる。通信中隊も忘れてはならない。彼らはより大きな影響を持つようになった。
ソ連
- この1か月でソ連の亡命者ルートには変更が加えられた。このルートでは内戦に苦労するということを以前述べたが、「難しすぎる」「勝てない」という声があり、それはある程度現実的かもしれないが面白くはない。そこで戦争をより面白くするために新しい要素を導入しつつ、難易度を少しだけ下げることにした。特にユニットの徴募には政治力ではなく指揮力を使うようにした。また、プレイヤーの理念を支持する国家から得られるものが増えた。
- 新たな国家方針も追加した。ご覧のように、小さな変更はあるが以前のものと同様だ。ほとんどの国家方針は短期のものとなっている。
- 戦争前に新たに利用できるようになったものはこのとおり。これらが必要な理由は戦争を起こすのはプレイヤーでなければならず、プレイヤーはできるだけ多くの土地とユニットをコントロールしたいからだ。そのため、プレイヤーはソ連の政治的パラノイアに気を配りながら政治力と指揮力をやりくりする必要がある。準備ができる前にスターリンが戦争を始めたら、勝つのは困難だろう。「隠密作戦(Covert Operations)」を使ってスターリンの陸軍に損害を与え、一時的にパラノイアレベルを下げることもできる。この他、戦争が始まったときに補給状況を改善する国家方針がある。
- 一番面白いのはこの2つの国家方針だろう。
- 内戦中に独立を宣言した国家への対処に関してさまざまな選択肢を与えてくれる。
- 特に戦争があまりに長引くと、多くの国家が独立を宣言する可能性がある。それを戦争行為とみなすか、(少なくともしばらくの間は)潜在的な同盟国とみなすかについてプレイヤーは選択することになる。小国からの援助でボリシェヴィキとの戦いに必要な時間を大幅に短縮できるが、帝国であろうとするならそのような状況が永久に続くことは望まないだろう。
- このような戦争中に起こり得るイベントと合わせれば、第2次ロシア内戦は亡命者たちにとって困難ではあるが勝てるものになるはずだ。
- みなさんからの最大のご批判はツァーリストとファシストの選択によって西部と東部の拡張ルートが決まるということで、これはもっともなことだ。しかし、この2つの拡張ルートをどちらでも利用できるようにするということは、どちらのイデオロギーにも固有のアイデンティティをもたらすために他の国家方針が必要だということだ。同盟を結ぶ国家方針を増やしてはどうかというご意見をいただき、私たちはフレーバーをもたらす国家方針と組み合わせた。上の画像が内戦後の国家方針ツリーの現状だ。
- ツリーはかなり厚みを増し、新たに10以上の国家方針が追加されている。スウェーデン・バルト三国・フィンランドと日本に関するルートは中央付近にまとまっており、政治的選択に関係なく利用できるようになっている。国家方針「The Lonely Island」が日本の援助に頼りすぎて内戦終了後に傀儡化されてしまった場合に「war for independence」に変わることを除いて、こうした国家方針には変更はない。
- ツァーリストの国家方針「Capital of the Tsars」は首都をサンクトペテルブルクに移し、さまざまなボーナスをもたらす。「Reforge the Triple entente」は英仏とドイツに対する古い同盟を復活させるものだ。
- 「Slavic Commitments」ではスラブ諸国に(その他のボーナスと合わせて)独立保証を行うか選択する。その後、バルカン諸国と地続きになるためにルーマニアに進攻する(「The Fate of Romania」)。最後の「The Iron Wall off Russian Resolve」では超重戦車の研究・生産コスト・信頼性・装甲値に大きなボーナスがつき、超重戦車のもっとも不利な点(生産コスト)を相殺することで使いやすくし、ツァーリストのよりユニークなプレイスタイルを提供する。
- ファシスト側では「Russian Corporate State」で工場と産業ボーナスを獲得する。ベルリン=モスクワ枢軸(Berlin-Moscow Axis)を作る国家方針もあり、これに続く「Japanese Overtures」では1905年の戦争の復讐をするのではなく、日本を新たな枢軸に招聘することを選べる。
- 国家方針「Eastern Expansion」はファシストのみのものとなった(注:東方への拡大に関する国家方針は上で述べられたようにどちらでも利用できるようになっていますが、国家方針「Eastern Expansion」はファシストのみとなったということのようです)。この後、アメリカ大陸に干渉し、最終的にはアメリカ大陸の旧ロシア植民地を巡ってカナダとアメリカに宣戦布告する選択肢がある。一方、2つ目のルートとしてアフガニスタンとイランに戦争目標を獲得し、最終的にはイラク・トルコ(第三のローマとして既に獲得していない場合)・シリア(フランス)・インドに向かう。
- こうした変更により、亡命者ルートのアイデンティティがより明確になり、西では帝政ロシアの領土を回復し、東では1905年の戦争の復讐を果たすという「基本」も満足させることができる。
- 最後にあるキャラクターの画像をご紹介しよう。
- いつものようにこのツリーは開発中のものであり、最終的にリリースされるものとは異なる可能性がある。
コメント
スターリンとのギャップでかすぎて笑う
夢の日独ソ伊四ヶ国同盟が作れるのか
ソちゃう露や
英米仏の胃が壊れる
翻訳お疲れさまです
デニーキンレベル1なのか……
翻訳乙です
テストプレイする人なんて大抵の国家はプレイ済みだろうに
それで難易度が難しすぎるってどんだけ
共和スペインよりも難しいんだろうか
画像のロシア皇帝ってTNOのヴャトカの皇帝?
メレティオス総主教って誰だよと思ったら正教会にメレティオス4世ってのが実在したのか でもこの人1935年没なんだけど
Meletius (Zaborosky) of Harbin and Manchuriaさんらしいですよ。
日本の太陽神を信じろって言われて反発したロシア正教ハルビン支部のおじさん。
だから日本に対してボーナスが存在する。
いつごろ出るんだろ?
40幅は20二個や30+10に分散するけど
こちらが36幅で相手が20幅だけだと分散しないのかな?