「Hearts of Iron IV」開発日記2016年11月16日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はインドについて。
概要
開発日記2016年11月16日は、インドについて。
- インドはイギリスの支配する植民地であり、これまで紹介してきた自治領とは違って、より強い制限や制約を受けている。こうしたものは、プレイヤーが望むなら取り除くことができる。例えば、自治領の地位を得ることができなければ、技術共有の恩恵を完全に受けることはできない。
- “Provincial elections(地方選挙)” を取った後、インドは自由に向かうふたつの道に直面する(歴史的にはある程度同時に両方とも発生したが、プレイヤーはどちらかひとつを選ばなければならない)。
- 一方はイギリスと協力し、軍を出したり自治権システム(先週の開発日記参照)を使うことで自由と自治領の地位を得るものだ。このときのインドは、ガンディーが自由のために推進した「インドを去れ」運動、力を失うことを恐れてイギリスを支持していた多くの藩王国、独立の支援とパキスタンの建国の間で揺れていた巨大なムスリムのコミュニティに分かれていた。一番右側(注:上の画像では2枚目の右端)にあるイギリスの投資家のツリーはインドを強化し、軍事・民間投資で短期的な利益を得ることができるが、独立への闘争に逆行する。
- もう一方は非協力ルート “Swaraj(スワラージ)” だ。こちらはプレイヤーがチャンドラ・ボースの立場となり、他の勢力からのインドの独立を支援する。プレイヤーはコミンテルンと枢軸国どちらにも援助を求めることができる。援助なしで進めることも可能だが、それはとても難しい。援助を得ると(あるいは得なくても)内戦が始まり、独立とイギリスの帝国主義者どもからの自由な国家の建設のために戦うことになる。ここには古典的な「ファシストか共産主義者か」というルートがあり、支援によって国家の行く末が決まることに注意してほしい。私の見立てでは、ボースはイデオロギーの称揚よりも実際的なことや独立の達成により大きな興味があり、彼を支援したどちらの側も離れていっている(歴史的には最初にソヴィエトに頼ったが、断られている)。これは平和的に共産主義者などになれないというわけではないが、通常のメカニクスをつかうことになる。
- インドの軍事面は、歴史ではWW2の最後に最大の義勇軍を出していたことが知られている。これをモデル化するため、高い自治レベルを得るまでは義勇軍は厳しく制限される。だが、グルカやシク教徒などからの軍を得られる方針がある。インドは明確なインド人による陸軍を建設することについて、いくつかの方針がある。地元の士官を起用したインド人や山岳砲兵の訓練、ジャングルでの訓練などだ。
- インドは “risk of famine(飢餓の危機)” の国民精神を持った状態で始まる。これは深刻な国内問題で、プレイヤーはまずこの解決に取り組むことになる。飢餓はこのエリアで長く問題となっていたが、戦争や汚職などがことを限界点へ推し進めるだろう。地方政府をコントロールし、汚職を一掃し、鉄道やインフラを改善できるだけの充分な自治権を得れば、飢餓全体を抑えることができるが、第二次世界大戦に一旦巻き込まれれば、ことは急がなければならない。
従属国の軍
- 先週ヒントを出したように、新たな自治権システムは従属国から軍を召集することを可能にする。これは通常の訓練・配置インターフェースで、プレイヤーのところにコピーされてきて従属国のものであるアイコンがついている従属国の師団テンプレートを選ぶことで行える。このテンプレートはプレイヤーと従属国の人的資源の混合で編成される。植民地なら、宗主国30%、植民地70%だ。装備は宗主国が供給する。傀儡国のような他の自治レベルでは、要件はより低くなる。
- こうした軍は母国にのみ配置でき、そこから他の戦域に配置しなければならない。こうした軍を使うことで、従属国の自治権は義勇軍と同様に増大するため、宗主国はこのことも考慮する必要がある。
来週は、ニュージーランドについて。
コメント
コメント0人