「Victoria 3」新DLC「Pivot of Empire」発売は、Steamの表記によれば日本時間21日18時の予定です。

「Victoria 2」ミニプレイ日記:フィンランド編 第1回

その他

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今回から、パラド社の近代を舞台としたストラテジーゲーム「Victoria 2」のミニプレイ日記を連載します。プレイ国家は、ロシア帝国から独立させたフィンランド。

2016/1/4 内容を追記、第2回へのリンクを追加。

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概要

去年のクリスマスに突然のアップデートが行われたので、それをきっかけに私の中でにわかにVic2熱が高まり、年末年始はちょろちょろとプレイしていました。

ふとプレイ日記を書こうと思ったのですが、私がプレイしていた日本はもう多くの方がプレイされており、Wikiを見れば面白いAARもたくさんありますので、ここは少しマイナーなところで行くべいとフィンランドを選択。

「ミニ」プレイ日記としたとおり、3,4回で完結する予定です。

プレイ環境とプレイ目標

  • バージョン:3.04 Beta
  • DLC:「A House Divided」「Heart of Darkness」
  • MOD:なし
  • プレイ開始年:1836年(The Grand Campaign)
  • プレイ国家:フィンランド
  • 最終目標:1936年まで国家として存続し、できればロシアの衛星国から独立する

その他のオプションはデフォルトのままとしています。

2016/1/4追記:独立後に「Play As」でプレイ国家を切り替えた場合、衛星国ではなく完全な独立国となる旨、コメントでお教えいただきました。ありがとうございます。

80年早いフィンランド独立

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史実では1917年に独立するフィンランドですが、ロシア帝国でプレイを始めると、衛星国としてフィンランドを独立させることが可能です。「Release Nation」をクリックすると出てくるダイアログで「Play As」をクリックすれば、衛星国として独立したフィンランドにプレイ国家が切り替わります。

フィンランドは、1809年にスウェーデンからロシアに割譲された際に「フィンランド大公国」が建国されており、フィンランド人による議会と政府が認められていたそうです。そのため、衛星国としてフィンランドが独立しても特に変ではない……と思いたいところですが、1836年は「ヨーロッパの憲兵」を自称したというニコライ1世がロシア皇帝だったので、フィンランドがより強い自治権を獲得するのは難しかったかもしれません。

フィンランドの状況と初期の行動

さて、今後どのように国家を動かしていくかを考えるためにも、どういう状況かを詳しく見ていきましょう。

生産と貿易

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フィンランドの主な産品は材木と鉄です。これ以外には、首都ヘルシンキで穀物、トゥルクで魚が取れるのみ、工場はなしという、非常に心もとない経済と言えます。これ以外の品目は、人口の5.7%を占める職人が細々と作っている状態。なんとか工業化していきたいところです。

貿易は面倒なのですべて自動です。

人口

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フィンランドの労働人口はおよそ37万2,000人。その3/4が南部フィンランド、1/4が北部フィンランドという偏った人口分布となっています。

フィンランドの人口に関する問題というと、まず資本家がいないことが挙げられます。資本家がいないとなにかと工業化には不便なので、そこはなんとかしたいところですが……。

National Focusは、開始時点でフィンランドの識字率が10%程度しかないので、とりあえず南部で聖職者を増やすのに使います。

政治

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現在は絶対君主制ですが、地主投票制が採用されているため、すぐにプロイセン立憲主義、そして立憲君主制に切り替わっていきます。誰が君主なんでしょう。やはりフィンランド大公を兼ねているロシア皇帝?

最初から政権与党となっている「Suomalainen puolue(フィンランド人党)」は保守主義政党ですが、軍事政策が平和主義なので、軍拡路線を取ることができません。

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実を言いますと、この後すぐに戦争に巻き込まれることが確定しているので、反動主義政党の「Vikingar(ヴァイキング党)」を与党にすることにしましょう。

軍事

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最初の状態では、フィンランドは3個連隊しか編成できませんが、上述のとおりすぐに戦争になるので、一応編成しておきましょう。ここでは歩兵2個連隊、竜騎兵1個連隊を編成しています。主力として戦える陣容にはとてもなりませんが……。

士官比率が0.1%と比較的高いので、将軍もすぐに作れるようになります。

外交

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フィンランドはロシアの衛星国として独立したわけですが、特に外交や内政に縛りがあるようには感じられません。衛星国ってなにか制限があるのでしょうか? 英語版Wikiを見ると条約締結や宣戦布告に制限がかけられているという記述がありますが、上の画像のとおり同盟も締結できますし……。

さて、この後すぐに戦争になるのですが、何度かプレイした結果としてロシアはまったく守ってくれないということがわかっていますので、仕方なくプロイセンと同盟を結ぶことにします。

予算

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予算は基本的に税率・支出ともに最大に振ります。軍事支出はまだ50%ですが、余裕ができ次第上げていきます。

技術

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技術は重要技術である「取引の自由」を研究。これを研究しておくと財政的にだいぶ余裕ができます。

戦争を控えているので陸軍技術をとってもいいのですが、メインで戦う戦争ではないので、あまり取る意味がないような気がします。

全体

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全体としてはこんな感じ。識字率10%は、研究する上ではけっこうな足かせですし、資本家を作る上でも障害になるので、できるだけ早く上げていきたいところです。

 

初期設定はこんな感じ。それでは時間を進めていきましょう。

独立直後の戦争

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1836年4月25日、スウェーデンが北部フィンランドの「解放」を名分として宣戦布告してきました。同盟国プロイセンはこれを受けて即日スウェーデンに対して宣戦布告。頼れる同盟国です。

ロシアと同盟している場合は、スウェーデンの宣戦布告前に同盟関係を破棄されるか、宣戦布告された後に参戦を拒否されることが多いです。ロシアとスウェーデンの間で密約でもあるのかと言いたい現象です。

2016/1/4追記:3.04 Betaではバグでロシアの初期兵力がゼロなので、これが同盟不履行の原因なのではないかというご指摘をコメントでいただきました。私もどうもそんな気がします。ありがとうございます。

過去に何度かプレイしたときには8月になってからの宣戦布告が多かったのですが、今回はかなり早めです。そのおかげで、将軍を出せるほどリーダーシップ点が貯まっていません。困りました。とりあえず逃げまわることにしましょう。

1836年9月 ルレオの戦い

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スウェーデン領ルレオにて、フォン・ヴランゲル将軍率いるプロイセン軍27,000とメーナー将軍率いるスウェーデン軍17,000が激突。

プロイセン軍が危なげなく勝利し、歩兵8,000を失ったスウェーデン軍はウメオに退却。プロイセン軍はこれを追撃せず、ルレオの占領にとりかかります。

1836年10月 ウプサラの戦い

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今度はオーランド諸島を渡ったフォン・ズィーテン将軍率いるプロイセン軍32,000を、スウェーデン軍22,000が迎撃。

砲兵を擁するプロイセン軍がまたも勝利し、5,000まで兵力を減らしたスウェーデン軍はイェヴレへと退却。プロイセン軍はこれを追撃します。

フィンランド軍出撃

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12月、リーダーシップ点が貯まったので、将軍を雇用して第1軍を任せることに。

登場したのはヨハネス・ヤルネフェルト将軍。名前からしてスウェーデン系でしょうか。火力重視の経歴の将軍に砲兵なしの軍を任せるのはアレですが、頑張ってもらいましょう。

ウプサラをプロイセン軍29,000が占領中なので、基本的にこれに金魚のフンのようについていくことにしましょう。あわよくばストックホルムを陥落させたいところですが……。

1836年12月 第二次ルレオ会戦

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フィンランド第1軍が出撃したのと同じ日に、ルレオでは再び会戦。しかもスウェーデン王カール14世ヨハンが直々のお出まし。

兵力ではスウェーデン軍24,000に対してプロイセン軍21,000と劣勢ですが、スウェーデン軍は歩兵のみであるのに対してプロイセン軍は騎兵・砲兵も揃っており、質的には勝っていると言っていいでしょう。

しかし、2か月に渡る激戦の末、プロイセン軍は敗退。フィンランド領トルニオに退却してきました。

フィンランド・プロイセン連合軍の勝利

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が、ストックホルムを含むスウェーデン北部の主要都市を軒並み攻略できたことが奏功し、年が明けて1837年3月2日、スウェーデンがプロイセンとの講和を受諾。スウェーデンは講和条約に従い、ノルウェーの一部独立を認めました。

かくして、独立早々に亡国の危機かと思われたフィンランド・スウェーデン戦争は終結しました。同盟国を救って祖国に帰っていくプロイセン軍が、フィンランド人の目にはとてもカッコよく映ったことでしょう。ありがとう、プロイセン。

ノルウェーからの同盟申し入れ

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戦争が終わり、フィンランド軍も帰国の途についていた最中、スウェーデンから独立したばかりのノルウェーから同盟の申し入れが舞い込んできましたが……。


というところで、今回はここまで。

80年早く独立したフィンランドは、無事に1936年まで独立を保っていられるのでしょうか。私も少し不安になってきました。

それから、このプレイ日記は本当に「ミニ」で終われるのでしょうか。そっちも不安になってきました。

次回:「Victoria 2」ミニプレイ日記:フィンランド編 第2回

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コメント

  1. 初めまして。
    掲載中のAAR面白いですねぇ。
    自分も似たようなゲームを持っているのですが、今のところゲームのしくみを理解するのが精一杯で、楽しむまでには至っていないのが実情です。
    このサイトの記事を読んで勉強させてもらいます!

    • ありがとうございます。
      特に外国産のゲームとなると、理解するまでが大変なものがけっこうありますよね。
      当サイトの記事がお役に立てれば幸いです。

  2. “Play As”で操作を受け継ぐ場合、衛星国ではなく完全独立国としてスタートします。
    あと3.04betaパッチではロシアの初期兵力がゼロというバグがあり同盟不履行の原因はその辺にもあるのかもしれません。

    • >“Play As”で操作を受け継ぐ場合、衛星国ではなく完全独立国としてスタート

      そうだったのですね。特に制限がないので変だなとは思っていましたが……。
      ロシアの兵力も、最初はロシアで始めるにもかかわらず全然気づきませんでした。ご指摘いただきありがとうございます。

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