HoI4の発売が来年まで延び、最近は週一の開発日記を楽しみにする日々が続きますが、来年の発売まで、HoI3にMODを入れて遊んでみるのはどうでしょうか?
というわけで、普通にやっていてクラッシュしない程度には安定していて、バランスもよく、とても遊びやすい大型MOD「Black ICE」のご紹介。
2016/3/27 8.5.2についての記事へのリンクを追加。
概要
パラド社の戦略シミュレーションゲーム「Hearts of Iron 3」用のMODです。導入には、Hoi3の拡張DLC「Their Finest Hour」が必要。動作するバージョンの指定はBlack ICE側ではされていませんが、私の環境では最新版の4.02で動いています。
また、HoI3TFHをインストールすると導入されるhoi3_tfh.exeでは動作に不具合があるようで、Podcat’s LAAバージョンのexeファイルを導入するよう書かれています(下記参照)。
なお、MOD導入前には必ずバックアップをお取りください。
なお、「安定している」と冒頭で書きましたが、[Alt]+[Tab]キーでウィンドウを切り替える(たぶんこれが原因)と、セーブに失敗してCTDしてしまうことがよくあります。セーブデータも壊れてロードできなくなってしまいますので、その点はお気をつけください。
2015/8/22追記:その後確認したところでは、セーブしてロードすると月初に発生するイベントが発生しなかったり、リーダーシップ点が変化していたりするようです。仕様とは考えにくい動きなので、たぶんバグかと思います。
インストール手順
2016/1/10追記:最新版(v8.5)ではインストール手順が変更されています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
- 海外のMOD情報サイト「MOD DB」のBlack ICEダウンロードページから、exeファイルをダウンロードする(記事執筆時点での最新版は7.53)。
- ダウンロードしてきた「BI7_53.exe」を、HoI3をインストールしたディレクトリ(hoi3_tfh.exeとhoi3game.exeが存在するフォルダ)に移動させる。
- Podcat’s LAAバージョンのexeファイルをダウンロード(例えばこのパラドックスフォーラムの投稿にあるリンクから)して、元からあるhoi3_tfh.exeと置き換える。
- 「BI7_53.exe」を実行してBlack ICEをインストールする。インストール時には、インストール先ディレクトリなどをいじらない。
- Steamの場合は、起動してHoI3ランチャーにBlack ICEと出てくるはずですので、チェックを入れて起動。ちゃんと動けばインストール成功です。
ちょっとだけ詳しく
大型MODなので、インターフェースを含めて各所に変更がありますが、そういうところを見ていくのもMODの楽しみのひとつだと思いますので、ここではプレイしてみてちょっとわかりにくいなと感じた部分と、すぐわかる変更点をちょっとだけ解説します。
Decision
まず、Diplomacyタブの右下、Decisionの欄。ここは「Black ICE」特有のイベントのほか、「Black ICE」側で設定した難易度の変更などのDecisionが入っています。
Decisionは、「史実イベント」「年間のフォーカス」「技術と結びついたイベント」「戦時用のイベント」の4つくらいに大きく分けられます。
「年間のフォーカス」というのは、1年ごとにDecisionイベントが起こせるものです。1936年日本では、Annual Espionage Focus、Annual National Focus、Economic Boost、Bank for International Settlementの4つがあります。
Annual Espionage Focus、Annual National Focusは、それぞれ諜報機関と国力をどの分野にフォーカスするかを選択します。前者は中立度低下や与党の人気化工作など、後者は三軍・経済・研究などのうちどれを強化するかを選ぶことができます。
Economic Boostは、ICを犠牲にして資金を増やすか、資金を犠牲にしてICを増やすかを選べます。
Bank for International Settlementは、補給物資をスイスに預けることで当座の資金や資金収入にボーナスがつくイベントです。
「技術と結びついたイベント」というのは、技術開発によって実行できるようになるDecisionです。
技術タブのNATIONという括りにある技術には、それだけを見ると微妙な修正の割に難易度がやたら高いというよくわからない技術がありますが、これらの技術開発を進めるとDecisionがアンロックされて、そちらのほうで大きな利点のある修正が入ります。
また、「Black ICE」では海軍司令部や空軍司令部などをHQユニットとして開発することができるのですが、そういったものの設置(Productionタブから生産はできないようです)についても同様に、技術開発→Decisionという流れになっています。
「戦時用のイベント」は、戦時になるとアンロックされるDecisionです。民間船を徴用するイベントなどがあります。
「史実イベント」はそのまま。パラドゲーでは軽視されがちな1936年日本についても、2・26事件以降の組閣なんかがDecisionとして存在しています。
その他のイベント
Decisionによらずに勝手に発生するイベントについても、「Black ICE」ではかなり増えている印象です。
例えば上の画像の、エンジン・航空機・装甲の開発方針についてのイベント。どうやら最初の1回で今後すべての方針が決まるらしい重要イベントです。それぞれの組み合わせで入る修正が異なりますが、私が気に入っているのは重装航空機・ディーゼルエンジン・溶接装甲の組み合わせ。高価で少数精鋭な感じの選択肢です。
ユニット
ユニットについては、各国で主要な部隊・著名な部隊は上の画像のように特別にユニットが仕立てられているようです。上の画像は第7″熊”師団ですが、このほかドイツではSS、ソ連ではNKVDなども登場します。
また、通常の生産ができる部隊でも、種類がかなり増えています。例えば砲兵とは別に山砲(Pack Artillery)、混成支援部隊(Mixed Support)、オートバイ偵察部隊(Motorcycle Recon)などなど……。
支援部隊の選択肢が増えた代わりに、バニラのように歩兵旅団を何個入れて……という感じの編成ではなくなりました。上の画像を見るとわかりますが、中核となる歩兵旅団は1個のみで、あとはすべて支援部隊です。1個師団には6部隊まで入れられるようになっていますが、このように中核部隊1個+支援部隊5個で編成するのが通常のようです。
まだまだ書きたいことはあるのですが、あんまり書いてしまうと初めてのMODを入れたときのワクワク感がなくなってしまいますので、このへんで。
HoI4発売までのヒマつぶしとして「Black ICE」、いかがでしょうか。
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