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「Crusader Kings III」開発日記#153――ビザンツのフレーバー

CK3 開発日記

「Crusader Kings III」開発日記#153が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はビザンツのフレーバーについて。「Roads to Power」リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#151――領地を持たないAdventurers(その1)


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開発日記

開発日記#153は、ビザンツのフレーバーについて。

今回も開発日記の動画版が公開されています。

  • 以下の画像は開発中のものだ。また、ローマ帝国が正式名称なのは知っているが、私たちは「ビザンツ帝国」と呼称する方針だ。この名称については変更するためのゲームルールを用意している。

Administrative Government​

  • Administrative Governmentはビザンツ帝国をモチーフとしているが、だからと言ってそれ以外で使用されないわけではない。

Cultural Traditions​の改善

  • GreekのCultural Traditions​を見直し、Admin GovernmentなどのDLCの要素と統合した。「Palace Politics」は新たな常備軍種別「Varangian Guards」と宮廷の役職「Akolouthos」をアンロックするほか、Administrative Government向けのボーナスももたらす。GreekのキャラクターはScheme Countermeasureにボーナスがつき、またPolitical Schemesの実行が早まる。Political Schemesは策略の新たなカテゴリーで、Administrative Governmentの中心となる要素だ。

  • Chief Eunuchも重要な立場だ。EunuchはPolitical Schemesの優秀なエージェントとなるため、一般的に封臣から嫌われる。

  • 「Roman Ceremonies」ではディシジョン「Hold a Triumph」、活動「Chariot Race」と関連する宮廷の役職DuumvirateというDiarchyを利用できる。
  • 「Imperial Tagmata」はビザンツの常備軍をアンロックし、Frontier AdministrationのGovernorsがFrontierでない隣人から称号に付属する常備軍を借りることができるようになる。
  • 「Cultivated Sophistication」はさまざまな文化に関する効果をもたらし、Estateの建物による開発度ももたらす。さらにHouse Headsが養子を迎えられるようにする。

新たな常備軍種別

The Varangian Guard

  • Varangian Guardsはビザンツ皇帝の称号に基づく常備軍として利用できる。867年で始めた場合、直ちに彼らを雇用することはできず、先にディシジョン「the Found the Varangian Guard」を行う必要がある。
宮廷の役職「Akolouthos」

  • Varangian Guardsを率いるのは宮廷の役職「Akolouthos」で、適性に応じてHeavy InfantryのToughnessを高め、特性「Varangian」を持つキャラクターを増やす。

ビザンツの常備軍

  • Varangian Guard以外にGreeksには3種類の常備軍種別を追加した。これはCultural Tradition「Imperial Tagmata」でアンロックされる。

追加の常備軍

  • さらに、ArmeniansにはAyrudzi、NormansにはConroisを追加した。

家系の遺産「Bureaucracy」

  • Administrative Governmentのキャラクター向けの家系の遺産も追加した。

  • すべてのパークはAdministrativeの勢力でよりよく活動できるようにしてくれる。

  • 2つのパークは固有のEstateアップグレード「Reception Hall」「the Cabinet of Curiosities」をアンロックする。この2つは家の構成員に強力なボーナスをもたらす。前者は帝位に就いた構成員にLegitimacyをもたらす。Estateが存在する男爵領で「Feast」や「Grand Wedding」を行うたびにカウンターが上昇し、家の構成員がAcclamation Successionに成功して皇帝となるとカウンターはリセットされる。さらにアップグレードを行うと皇帝になったときに失われるLegitimacyカウンターが減少する。

  • 「the Cabinet of Curiosities」は所有者が展示する宝物の数に応じて変わる。宝物は展示すると取り戻すことはできず、Cabinet of Curiositiesの質に貢献するのみになる。宝物の質が高いほど、Cabinet of Curiositiesの質も上がる。さらにアップグレードを行うと質の高い宝物を安く容易に入手できるようになり、他の家の構成員に対して宝物を要求できるようになる。またStewardshipとLearning、RenownとInfluenceの獲得にもボーナスがつく。
  • 家系の遺産「Bureaucracy」ではディシジョン「Order Mass Arrests」がアンロックされる。

Political Schemes

  • Administrativeの勢力では戦争より陰謀と策略が主流であるべきだ。例えば策略「Slander」では政敵の中傷ができる。成功すればAcclamationとAppointmentにおける目標のCandidate ScoreやGovernor Efficiencyも低下する。

  • Raid EstateはNoble FamilyのEstateを略奪するもので、潜在的な報酬は非常に大きく、資金を得られる一方で、他のNoble Familyからの政敵を減らせる。
  • こうしたPolitical Schemes以外にも多くのキャラクターインタラクションを追加しており、権力を手に入れるために必要なあらゆる手段がある。

活動「Chariot Racing」

  • この活動には歴史的、政治的な背景に沿うようにいくつかのカスタムIntentを追加した。デフォルトのIntentは常にIncrease Influenceだが、Popular Opinionが低い場合はAppease the Populaceを選ぶこともできる。GuestsにはPopular OpinionとCounty Controlを低下させるIntent「Sow Discord」もある。
  • また、レースの一番最初に賭けをする機会もある。DLCで追加される宮廷の役職「Bookmaker」に賭けるか尋ねられ、どのチームに賭けるか、チーム内の特定の個人に賭けるかチーム全体に賭けるか、どのように賭けるか(1位のみ、2位以内、3位以内)を選ぶ。

  • Cultural Tradition「Roman Ceremonies」を持つ領地持ち・領地なしの称号保持者はすべて、宮廷の役職「Charioteer」を利用でき、雇用するとChariot Racesに参加させることができる。Charioteerは特性「Charioteer」を持ち、所属チームや競技経験を示す。

  • Charioteerの訓練は10年に1度実施でき、Estateの建物「Stables」をアップグレードして行える。

  • レース前に勢力の要人と政治的な話をする機会がある。

  • レースは皇帝の挨拶から始まり、Intentや現在の状況に応じて特別な選択肢がある。

  • 画面横のUIでCharioteersの位置を見ることができる。
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Duumvirates

  • 皇帝という地位が物事を掌握しているなら、プレイヤーは第二の皇帝を任命する。2人目の皇帝を任命することで、次の皇帝を誰にするかを決め、強力な僭称者をなだめ、自分の子供に経験を積ませることができる。

CK3における共同統治

  • 私たちは3つの共同統治を導入した。
    • Duumvirates
    • Nominal Duumvirates
    • Co-Monarchies
  • duumviratesは完全な共同統治、他の2つは限られた状況における小さな目標に注目した共同統治だ。共同統治者は共同統治を継承せず、共同統治者が死亡した場合は共同統治が終了するが、それ以外に共同統治を強制的に終了させることはできない。誰かを共同統治者にすると、それが同じ家系であるならその人物が常に後継者となる。

Loyalty​

  • 共同統治者のLoyalty​は彼らがすぐに相続できるかどうかで決まる。

  • 年齢差が大きいほど満足し、何十年も共同統治者がいる場合、相手はプレイヤーが死なないことにイライラし始める。

Nominal Duumvirates​

  • 自分の幼い子供を共同皇帝にするのは、彼らが次の皇帝となることを保証はしないが、その助けにはなる。

  • 名目上の共同皇帝はBorrowed Powersを利用できず、Scales of Powerが自分に傾くにつれて彼らはAdministrativeの官職に就くための費用効率が高まり、成人したときに付与される基本スキルポイントの進捗を得られる。彼らが16歳になったときに多くの力があるほど、皇帝としての見習い期間から多くの技能ボーナスを得ることができる。名目上の共同皇帝が年を取るほど、Scales of Powerは彼らに傾く。小さなパートナーが成人すれば、共同統治は直ちにDuumvirateに移行する。名目上の共同皇帝と完全な共同皇帝はプレイヤーのinfluence獲得量を増やし、その一部を自身が受け取る。

Duumvirates​

  • 共同皇帝は、名目上の共同皇帝が成人するか成人のfamilyの構成員を指名する以外に、派閥を解散させるために派閥の指導者を指名する場合もある。一般的な共同統治者に与えられるBorrowed Powersを利用できるが、「Diarch Revoke Title」「Diarch Retract Vassal」のようなことはadministrativeの封臣に対しては行えない。
Scapegoat Counterpart​

  • 共同皇帝にアンロックされるBorrowed PowersのひとつがScapegoat Counterpartだ。上位の皇帝(注:共同皇帝でないほうの皇帝)もこれを使用できる。使用にはもう一方の皇帝より外交能力か陰謀能力が高い必要があり、influenceとtyranny/strifeを獲得し、相手はさらにtyranny/strifeを得て評価を失う。
Demand Despotate​
  • このインタラクションでは私領として王国級の称号を要求する。存在しない場合は直ちに王国が創設され、その正当な封臣が共同皇帝に与えられる。拒否すると、上位の皇帝は共同皇帝が支払ったinfluenceの倍のinfluenceを支払う。
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Imperial Expedition​

  • このBorrowed Powerは共同皇帝に開戦事由「Imperial Expedition」を使用させる。これは帝国と国境を接するか、帝国が正当に領有すべき土地を持つ勢力に対して使用できる。防衛側と国境を接するすべてのgovernorは味方として強制的に参戦させられる。国境を接していないmartial Province Administrationsのgovernorsは参戦するか選択できる。
  • 勝利すると、共同皇帝には4つの選択肢がある。
    • 征服した領土を上位の皇帝に譲り、領土の量に比例した評価とinfluenceを得る。
    • 征服した領土を自分のものとし、それに比例する上位の皇帝の評価とinfluenceを失う。
    • 領土のほとんどは譲るが、最良の公爵領は自分のものとする(influenceと評価を少し失う)。
    • 暫定的なgovernorsを任命し、任命されたgovernorsからの評価とフックを得る。
God’s Perfect Vessel​

  • 皇帝・共同皇帝以外に、教養のある共同君主も使用できる。これにより、相手の睾丸、目、鼻、脚、腕のどれを切り取るかを選択できる。共同統治者が上位の統治者を不具にした場合、彼らは直ちに上位の統治者の称号と首都公爵領を獲得する。上位の統治者が共同統治者を不具にした場合、共同統治は終了し、共同統治者は保有する称号に降格させられる。同様の論理が処刑にも適用される。

共同君主制

  • 私たちは封建領主向けに、共同皇帝制の縮小版を共同君主制として追加した。新たなBorrowed Powersはなく、主にゲーム序盤のシステムとなることを意図している。共同統治者は指名された後継者であり、通常よりずっと早くに指名された後継者のシステムを利用できる。共同統治者は処刑(適切なcultural traditionがあれば不具も)によってのみ排除でき、共同皇帝と同じくloyaltyシステムなどを持つ。

新たなディシジョン

Hold Triumph​

  • ビザンツ皇帝は戦争に勝利するなどの大きな功績を残した後にHold Triumph​を行えるようになった。これは成功に乗じて正統性・Influence・威信などの報酬を得るものだ。

  • 続くイベントは皇帝として直近に行ったことに対応する。

Prepare Greek Fire Dromons​

  • 「Roads to Power」ではCK3に海戦を追加したりはしないが、Greek Fireは追加する。

  • ビザンツ皇帝としてこのディシジョンを実行すると、新たなSchemeがアンロックされ、首都近くの軍を運ぶ船に損害を与えることができる。

Establish Silk Production​

  • このディシジョンでは強力なボーナスを得られるEstateの建物「Mulberry Copse」がアンロックされる。レベル4までアップグレードすると、固有の宝物を獲得できるディシジョン「Commission Silk Regalia」がアンロックされる。

地形の変更

  • 少し前にアナトリアの地形変更を提案する投稿がフォーラムにあったが、私たちは少し手を加えてこれを実施した。上の画像は更新後のアナトリアの地形。ステップ地形を大量に追加し、キリキア周辺の通過不能地形の配置を変更し、Soloi・Tarsusの男爵領周辺の伯爵領の境界を調整した。

用語のツールチップ

  • 「Roads to Power」では用語機能を追加した。この拡張はビザンツギリシャ語の語句を追加しないわけにはいかないため、上の画像のような新たな種類のツールチップを用意した。今後も拡張でさらに追加していく予定だ。

2024年8月27日追記開発日記#154はアートについての内容となっています。当サイトでは記事にして紹介しませんので、気になる方はスレッドを直接ご覧ください。

次回:開発日記#155――滅びた帝国

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コメント

  1. 共同統治いいねワクワクしてきた

  2. 跡取りがゲームルールの縛りで一伯爵(or男爵)みたいな状態が改善できるのかな

  3. 共同統治者に据えた長男に裏切られた後、転生先を次男にして復讐するプレイが捗るな

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