Steamオータムセール開催中! 注目タイトルはこちら。

「Hearts of Iron IV」開発日記2024年1月31日――アルゼンチン

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2024年1月31日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はアルゼンチンについて。「Trial of Allegiance」リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2024年1月25日――ブラジルの史実の国家方針


スポンサーリンク

開発日記

開発日記2024年1月31日分は、アルゼンチンについて。

  • ゲームでは、軍によるクーデターから不正選挙や政府の腐敗につながった「忌まわしき10年」、世界恐慌によって打撃を受けたアルゼンチンがイギリスとの商業的結びつきを強化したロカ=ランシマン協定、ブラジル・チリとの海軍軍拡競争など、国家の繁栄や拡大のために乗り越えなければならない問題を国民精神で表現している(アイコンはリリースまでに変更される可能性がある)。

政治の史実ルート

  • ゲーム開始時、アルゼンチンはAgustín Pedro Justoの非同盟/中立主義でスタートする。しかしフストが長く留まることはない。というのは、それぞれの政治ブランチでプレイヤーは政府と大統領を大きく変えることになるためだ。

  • 史実の政治ブランチはこのとおり。

  • このブランチは腐敗の排除に尽力したRoberto Ortizから始まる。こうした国家方針を取ることで、既存のイギリスとの関係を強化するだけでなく、国民精神「Political Corruption」の効果を最小化しようとすることになるだろう。

  • このブランチの左側ではアルゼンチン経済を回復させる一方、史実ルートではRamón Castilloを選出することになるが、これは軍によるクーデターを予告する時限ミッションをスタートさせる。軍部を受け入れるか抵抗するかでプレイヤーが適切な行動を取らなければ、アルゼンチンは内戦状態に陥る。

  • 内戦回避のためには2つの選択肢がある。静かな政権交代を行う史実の「March to La Casa Rosada」か、軍によって占領された州に連邦政府が介入して不和を鎮める非史実の方法をとるかだ。

  • 政府の安全が確保されたら、プレイヤーはようやく世界や戦争との関わりを考えられるようになる。連合国に加わらず中立を保つこともできるが、連合国に入ればアルゼンチンの外交政策ブランチに進める。

  • 外交政策ブランチは民主主義ブランチと共有されていることに注意してほしい。「Pan-American Cooperation」から「The Second Argentine Republic」の部分はアルゼンチンを独立民主主義に導いたときのみ利用できる。

民主主義ルート

  • このルートでは腐敗を避けるようになるため、国民精神「忌まわしき10年」はそれほど妨げにならなくなる。そのような中でMarcelo T. De Alvearを新たな指導者として選出し、the Radical Civic Unionを与党第一党とすることになる。

  • 国家が安定したら、アメリカやイギリスとの関係を強化し、軍備を拡大するときだ。あるいは、アルゼンチン国内に注力し、アメリカ大陸における民主主義の新たな砦となることを目指す道もある。

  • 民主主義アルゼンチンの外交政策ブランチは史実と共通だが、民主主義で遊んでいる場合に真価を発揮する。モンロードクトリンに同調することで軍事に関する国民精神を獲得し、英米との同盟に進むことができる。アメリカとの結びつきを強めれば防諜活動を開始し、最終的には南米におけるOperation Bolivar(注:ドイツの南米における諜報活動のようです)を終わらせることができる。このルートは南米大陸から共産主義を排除する機会を得て終わる。
  • もうひとつはロンドンに使節を派遣し、フォークランド諸島とサウスジョージア諸島を確保し、強力な海軍基地として戦争を支援できる。最後には南米のファシスト国家に戦争目標を獲得できる。

産業ルート

  • アルゼンチン中央銀行を発展させることから始まるこのブランチでは、大恐慌以前の経済力を回復させるために多くのボーナスをもたらす複数の道がある。

  • 最初にできることのひとつとして、さまざまな主要国と接触して借款を得ることだ。これは毎日の政治力と引き換えに多くのボーナスをもたらすディシジョンを通じて行われる。もちろん借款を返済すればボーナスと引き換えに失っていた政治力を取り戻すことができる。

  • このブランチでは主に産業と研究の拡大を扱い、多くの国家方針は民需・軍需工場や複数のカテゴリーの研究ボーナスをもたらす。また、アルゼンチンの牛肉産業に投資してゲーム開始時にある「ロカ=ランシマン協定」を変更することもできる。これを「Eden-Malbrán Treaty」とするか、イギリスと手を切って新たな同盟国とこの条約を締結するかのいずれかだ。

  • ツリーの右側ではアルゼンチンのインフラと資源開発に注力する。特に資源については国内の特定地域でより多くの鉄鋼とアルミを産出し、最終的には産業と資源の研究速度を引き上げるYacimientos Petrolíferos Fiscalesを工業会社としてアンロックできる。
  • 右端の国家方針はアルゼンチンの都市建設に関するもので、ウェールズ・ドイツ・イタリアからの移民を奨励し、民間経済を発展させ、昔ながらの地方のライフスタイルから大都市への移動を促す。

ファシストルート

  • これはRoberto Ortizが国粋主義者と協力したらというシナリオだ。このブランチのアイディアはプレイヤーがスペイン内戦中にフランコに援助を送るなど、国粋主義的精神を強化するというものだ。これによってスペインに赤道ギニアを要求し、アルゼンチンがアフリカ戦線に進出する足がかりを得られる。また、かつての国粋主義的準軍事組織Ligas Patrióticasを再結成し、その後の戦争で使用する師団を多く獲得できる。ブラジルとの紛争をエスカレートさせずにウルグアイを攻撃できれば、南米大陸の他の地域を獲得する足掛かりとなる。

  • ここでは国粋主義的になるのか、ドイツを模範とするのかを選ぶ。「Guardia Nacional」を選べば超軍国主義的路線に進み、枢軸国に加わって南米でドイツの手先として振る舞うのに適した立場を得られる。「Unión Nacional Fascista」を選べばアルゼンチンの国粋主義をさらに強化し、戦争支持度や師団攻撃にボーナスがつき、隣国との戦争を正当化するのがより速くなる国民精神「Spirit of the Conquistadors」を獲得できる。いずれにせよ、最終的には枢軸国に参加してヨーロッパでの戦争に参加するか、独自の陣営を立ち上げて南米の征服を開始するかを選ばなければならない。

  • この外交政策ブランチには隣国を服従させたり、直接全面戦争を仕掛けたりといった、さまざまな選択肢があるのがわかるだろう。最終的にはアルゼンチン最大の宿敵ブラジルに向かうことになる。ブラジルを打倒することで南米の残りの地域を確保するのに有利になり、最終的にはthe South American Confederationを創設し、征服した領土を統合する機会を得る。

  • フォークランド紛争を早期に勃発させる機会もある。しかしイギリスと対立すれば連合国の怒りを買うことになる。

共産主義ルート

  • 最初に着手するのは革命に支持を集めることであり、かつてのアルゼンチン共産党の指導者Rodolfo Ghioldiをアルゼンチンに呼び戻すことから始まる。最終的にはアルゼンチン共産党を合法化し、ソ連に援助を働きかけ、労働者を団結させれば、革命を起こすことができる。内戦を戦い抜けば、Argentina Popularesとしてプレイできる。

  • 革命後には、どのような共産主義を建設するかを選択する。左側ではソ連と手を組む。Rodolfo Ghioldiが政権を維持し、アルゼンチンはコミンテルンに加盟する。これ以降、アルゼンチンはソ連企業(「Arms Against Tyranny」があれば軍事産業組織)を利用できるようになり、また強力な諜報プログラムの確立に注力することになる。このブランチはGhioldiが共産主義の独裁者となることでクライマックスに達する。
  • 右側ではFanny Edelmanが政権を握り、南米で独立した社会主義勢力を作れる。一般労働者を支援し、女性に権利を与え、世界中の革命を支援する社会主義義勇軍を派遣する。最終的にはthe Buenos Aires Conferenceを開催し、彼に政権を維持させるか、アナルコ・サンディカリストのAntonio Sotoを政権に就けることができる。
  • 中央のブランチはどちらの側からでも利用でき、共産主義アルゼンチンが行える標準的な経済の強化を行う。最終的には国家無神論か、社会主義理論に沿ったカトリシズムである解放の神学を確立することになる。

  • 共産主義ルートの外交政策ブランチはかなり短く利益の大きなものだ。南米の非共産主義国家すべてに戦争目標を獲得するか、自陣営に南米の共産主義国家を招き入れるかを選ぶ。最終的には征服した領土を自国に統合するか、Operation Ocaso Escarlataで敵対する者すべてにScarlet Sunset(注:「犠牲の大きな滅亡」のような意味合いの比喩か?)を起こすかを選ぶ。

  • the Buenos Aires ConferenceでAntonio Sotoが政権を握った場合、通常の外交政策ブランチではなくアナルコ・サンディカリストブランチがアンロックされ、ここではパタゴニアの強化、当時のストライキの埋め合わせをし、「Establish your Free Association」が行われ、最後に南米の占領地や植民地を解放するために戦う。

軍事ルート

  • 軍事ルートは「Trial of Allegiance」のすべての国家が共有する。これはゲーム開始時に多くの国家が同じような軍事力と問題を抱えているためだ。軍事ルートについては前回の開発日記をご覧いただきたい。ツリーは共有だが、複数の国家方針にそれぞれの国家向けのフレーバーが用意されている。規模は大きいが、大きなバランス問題を引き起こすことなく真にカスタムメイドの軍を作ることができる。ここではすべての国家方針をとることは意図されていないが、アルゼンチンを超大国にするのを阻むものはない。時間がかかるだけだ。

次回はチリについて。

次回:開発日記2024年2月7日――チリ

スポンサーリンク

コメント

  1. ドイツ内戦ルートでやってくる某氏への隠しルート来ないかな

タイトルとURLをコピーしました