「Cities: Skylines II」が発売されましたが、非常に動作の重いゲームのため、パラドフォーラムで公式からパフォーマンス最適化ガイドが公表されていました。本記事ではその内容を紹介します。
「Cities: Skylines II」発売についての記事はこちら。
「Cities: Skylines II」パフォーマンス最適化ガイド
2023年10月24日に「Cities: Skylines II」が発売されましたが、事前に発表されていたとおり非常に動作の重いゲームのため、パラドフォーラムで公式からパフォーマンス最適化ガイドが公表されていました。以下でその内容を紹介します。
仮想テクスチャリング(Virtual Texturing)
- これはテクスチャーに関してビデオメモリをより効率的に使用する技術だ。テクスチャーの処理が終わるまで待っていただきたい。ゲームがテクスチャーを処理している間、建物が暗く表示されたり、画面が乱れたりするかもしれない。更新されたテクスチャーをレンダリングするのにかかる時間はハードウェアによるが、通常は1分もかからない。仮想テクスチャリングの処理はホーム画面の「通知」タブに表示される。
推奨する設定
- パフォーマンスの継続的な改善は私たちの最優先事項だが、ここではできるだけスムーズな体験にするための設定をお知らせする。
- 解像度を引き下げる。私たちのおすすめは1920 x 1080 x 60Hzだ。(注:私の環境では「画面解像度」の上の「全ての画面解像度を表示する」にチェックを入れないと1920 x 1080 x 60Hzは表示されませんでした)
- 被写界深度モードを無効化する。
- ボリュームのあるオブジェクトのクオリティ設定を無効化する。(注:無効にもできますが、画像では高→中に引き下げるだけに留めています。フォーラムの元画像でも同じ)
モーションブラー・被写界深度・ダイナミック解像度
- この3つは常にパフォーマンスを改善するわけではないが、こうした設定がなんなのかをご理解いただき、「なぜ私のゲームはこのように見えるのか」という疑問を解決する助けとしたい。
- 被写界深度とモーションブラーはゲームの見え方がおかしかったり、画面の動きに酔ったり、体感を悪くさせるFPSの低下を引き起こしたりする。ティルトシフト被写界深度とモーションブラーはFPSが低いと見え方に問題を起こす。
- ダイナミック解像度は解像度を動的に変更することでパフォーマンスを向上させるゲーム設定だ。ダイナミック解像度はFPSを節約できるが、ゲームがぼやけて見えるかもしれない。以下はその例。
- 「自動」の場合。
- 「一定」の場合。
- この3つの設定は必ずやったほうがいいというものではなく、ご自身の環境に合った設定に変更することをおすすめする。
パフォーマンスに関するリリース後の計画と目標(19:15追記)
開発元Colossal Orderからパフォーマンスに関するリリース後の計画と目標というパフォーマンスに関する今後の対応に関する投稿が行われていました。まとめると主な内容は以下の2点。
- 今後さまざまな領域でパフォーマンスを大幅に改善するパッチ群をリリースすること(具体的なスケジュールは記載されず)。
- 30FPSでの安定動作をパフォーマンス目標としていること。
開発元は都市建設ゲームでより高いFPSを目指すことに実質的な意味はないと考えているようです。また、発売タイミング(おそらく発売を延期すべきだったのではないかという批判)についてもコメントしており、すべてのプレイヤーにとってパフォーマンスが合意を破壊するものというわけではなく、発売を延期するほうがより不当であると考えたためであるとのこと。
上記の設定を行った後、Core i5-12400F・Radeon RX6600・メモリ32GB・フルHD(つまり推奨要件以下)のPCでは、十分満足というほどではないですが、問題なく遊べる程度に動作が軽くなったように感じました。
コメント
個人的には影を思い切って無効にしちゃうのがオススメ。
自分の環境だとただちらつく邪魔要素でしかなくなっちゃって、切ってみたら単純なFPS向上以上にちらつき消滅によるスムーズになった感も大きかった
今後アプデで改善予定とはいえ30FPSが目標というのはだいぶ渋いな。個人的にはこういうジャンルでも重い場面で45FPSくらいは出てくれていないとのんびりユニットを観察するみたいな気分も起きなくなってしまう。今後数年でパフォーマンスが改善されるのが先か、グラボやCPUの性能が追い付いてしまうのが先か……