「Victoria 3」開発日記#179が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は「The Great Wave」の物語コンテンツについて。1.13リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記#179は、「The Great Wave」の物語コンテンツについて。
- 日本はこれまで初心者向け国家とされてきたため、史実ルートを進む場合は初心者向けのままであるように心がけた。
マップの変更
- 以下では1.13では実装されるマップの変更点について述べる。
日本本土
- これまでの中部ステートは北部が北信越、南部が東海ステートとなった。関西ステートも京都と大阪を中心とするように分割された。
琉球
- 1836年に琉球は薩摩藩と清との間で板挟みになっている。砂糖生産が少し増え、自給自足農業や農奴制を解消できれば北東アジアで主要な砂糖輸出国となる。
蝦夷・サハリン・クリル列島
- クリル列島はサハリンステートに吸収された。また、動的命名によってこのステートは名称が変わる。
- 私たちは和人地を本土の一部とし、それ以外の北海道と南クリルを日本の従属国とし、アイヌ文化を持たせた。
資源配分
- 日本は島国だが小規模な産業革命を自国内で行える資源を持つが、工業大国になるには海外市場へのアクセスが必要となる。特に鉄は本土ではやや不足しているが、朝鮮半島、満州、北方諸島には豊富にある。
秘密の日本
- 私たちはMod「Anno 1836」の制作者crownsteler氏から連絡を受け、機会があれば自分たちのマップ制作の協力を要請された。その後彼らと協力し、Mod「Australia & New Zealand Flavor Pack」の制作者も含めてより洗練された形でオーストラリアを改良した。パプア人の場合と同じく、「Victoria 3」のゲームシステムでアボリジニの多様な文化・言語を再現するのは難しく、言語や地理的条件を基準として複数の民族を統合せざるを得なかった。さらに、キャンベラは廃止された。
海域の見直し
- 海軍システムの変更に合わせて海域の配置も見直し、戦略的要所や沿岸部は海域の密度を高めた一方、外洋は統合した。移動ルートを決定するスプラインネットワークも更新した。
物語コンテンツ
日本の初期状況と名誉ある復古
- 初期状況と「明治維新」の節はすべてのプレイヤーが利用できるが、「天保の危機」以降の内容は「The Great Wave」に含まれる。
- 日本の江戸身分制では武士階級が著しく優遇され、労働者も資本家も下層階級に属し、受容度を上から二番目に制限している。身分制度は強化されることも緩和されることもあり、明治維新で廃止されることもある。
名誉ある復古
- 鎖国を廃止すると、日本はジャーナル記事「名誉ある復古」を得る。従来のものとは異なる情報が表示されているが、これは私たちが新たに開発したスクリプト式ウィジェットシステムを元にデザインした最初のジャーナル記事であるためだ。1.13ではMod制作者は任意のGUI要素(ここでは天皇と大名のリスト)をジャーナル記事に表示させることができる。
- 「名誉ある復古」は史実の1853~68年までのできごとをまとめたものだ。このジャーナル記事が有効である間、プレイヤーは次第に過激化する尊王攘夷運動に対処しつつ、天皇と将軍の緊張関係を解決する方法を探る。
- このジャーナル記事は佐幕運動と尊王攘夷運動を中心に展開する。尊王攘夷運動は都市民・下級武士に、佐幕運動は上級武士や伝統階級に支持されている。ゲーム開始時には佐幕運動が圧倒的に大きいが、都市化と外国勢力の強制的開国によって次第に尊王攘夷運動が優勢になる。
- そうした社会的支持以外に、各藩の大名の忠誠度も彼らが支持する運動に影響する。この時代には史実では200以上の藩があったが、ゲーム内では特に富裕かつ影響力の大きい藩を選んでいる。
- 「名誉ある復古」は3つの結末があり、朝廷の動向で決まる。すなわち公武合体、穏健な復古による議会政治、尊皇攘夷運動の支持者による完全な復古だ。
- 公武合体は幕府が望む展開で、将軍と内親王の婚姻という形で統合を確立し、開国によって生じた緊張を緩和する措置を講ずることになる。例えば外国人との条約の即時破棄、鎖国の復活、対外貿易に対する厳格な規制などだ。
- この選択肢は外国との敵対関係を引き起こす可能性が高いが、内戦を引き起こす可能性は低い。
- 議会政治は徳川慶喜が大政奉還で目指した大君制国家で、大名から成る西洋式の議会が設立され、徳川家当主が世襲の首相となる。このためには伝統主義でない将軍を政権に就け、幕府の正当性が高い状態で大政奉還を行い、ほぼ確実に勃発する尊王攘夷派との内戦を乗り切らなければならない。
- 最後の史実の結末には、幕府の正当性が低いときに大政奉還を行うか、通常の立法手続で幕府法を廃止することで進める。史実でそうだったように、このルートも内戦を引き起こす可能性が高い。
明治維新
- 既存の明治維新関連コンテンツは一部が見直された。史実の岩倉使節団は「The Great Wave」に含まれ、使節団の帰国後には改革の着想を得られる。江戸時代の身分制度を解体することもできる。結果に応じてこの改革の時期にはさまざまな結末がある。
天保の危機
- ジャーナル記事「天保の危機」は19世紀初頭の日本を揺るがした政治・経済・外交の大変動を扱う。プレイヤー改革派・強硬派から提示される課題を達成していく必要があり、成功時の報酬はどちらを支持したかで変わる。改革を完遂できなかった場合、幕府の統治能力に対する信頼は失われ、倒幕勢力が力を得る。
- このジャーナル記事が有効である間、大塩平八郎の乱などの当時の日本を揺るがした事件に関するイベントが発生する。
- 各目標を完了させることで、早い時期に日本の方向性を決められる。
西欧派遣使節団
- 西欧派遣使節団を出発させるにあたって、どの人物を団長とするか選択できる。使節団は外国滞在中にその国の現行法や技術に関する情報を収集する。その国が魅力的な法体系を持っていたり、高い開発水準にある場合、使節団を長期間滞在させたいと思うかもしれない。

- 使節団の帰国後、調査結果の中から採用したい内容を選択できる。団長と日本政府がこの使節団から得る教訓は世界情勢、訪問先各国の具体的な状況、彼ら自身の事前の見解によって決まる。
琉球
- 国際情勢「隠された領域」は琉球を中心として、日本が鎖国政策を放棄した後に出現する可能性がある。帝国主義国の台頭によって、日本と中国は琉球の不安定な二重帰属状態を解決するか、これについて全面戦争のリスクを冒さざるを得なくなる。この問題が放置された場合、琉球諸島は西洋諸国の格好の足掛かりとなり得る。
- 清と幕府の間で琉球王位をめぐる綱引きが激しさを増している。
- 琉球にとっては、時間は味方だ。2つの勢力を互いに競わせ、どちらも十分な影響力を獲得できないようにすれば、十分な報酬を得る。
北海道
- 蝦夷地を完全に領土に編入し、ある程度の開発を始めると、ジャーナル記事「北辺鎮撫」を得る。このコンテンツでは北海道を農業・鉱業生産で東北に引けを取らない土地に変貌させる過程を描く。
- この方法は時間と労力を要するが、開拓を進めて耕作可能地を拡大し、米やアヘンなどの新たな作物を導入し、日本人入植者を呼び込んで土地を開拓できる。先住民であるアイヌとの関係はプレイヤーの選択によって主に否定的な影響を受けるが、一定の譲歩の余地もある。
朝鮮の植民地化
- 日本が朝鮮半島を征服すると、20世紀初頭の朝鮮の植民地化政策を表現するジャーナル記事を得る。
- 完了するには植民地企業の設立による朝鮮への支配権の確立、朝鮮半島の編入、朝鮮民族運動による騒乱と行動主義を抑制すること、先住民の同化政策を実施しなければならない。朝鮮の植民地化は完了に使った企業の大きな利益になり、日本の威信も高める。
財閥
- ジャーナル記事「企業帝国」では、国家と財閥の協力関係を続けるか、財閥の力を抑制するかを選択する。力を抑制する方法には、財閥の政治的影響力が無意味になるほど政府を強化する、政府発注の削減によって財閥を困窮させる、外国企業との競争を強いる、介入主義的でない経済法の制定によって市場シェアを縮小させるなどがある。
- 「The Great Wave」では複数の企業が追加され、日本は最大4つの財閥を持つことができる。財閥は通常なら互いに競合せず、複数の財閥を形成した場合、経済のより大きな一部が財閥間で分配される。さらに、財閥の繁栄ボーナスは実業家に政治的影響力をもたらし、繁栄した財閥はその政治的代表者にとって大きな強みとなる。
その他のイベントや登場人物
- 上記のほか、プレイヤーが日本としてプレイする際に起こる多くのイベントを追加した。史実の自然災害、西洋文化が日本社会に与えた影響、江戸時代の娯楽施設に対する日本政府の政策などが含まれる。
- 加えて、史実の人物を多数追加した。Mod「Morgenröte」で知られるLord R氏との協力により、新たな人物のカスタムDNAも追加している。
来週は「The Great Wave」のアートと音楽、その次はチェンジログと実績に関する開発日記で、どちらも当サイトでは記事にして取り上げる予定はありません。4月28日のリリース後に、バージョン1.13リリース後のサポートに関する開発日記が公開されれば取り上げますが、なければ今回で「Victoria 3」開発日記についての記事公開は終了します。これまでご覧いただきありがとうございました。













































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