カネは天下の回りもの! ウェブで遊べる「ナショナルエコノミー」

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Civ4天帝プレイで有名なスパ帝さん作のボードゲーム「ナショナルエコノミー」がブラウザでプレイできるという情報をいただき、実際にやってみました。


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概要

本タイトルはスパ帝氏が作成したボードゲームを、@rev84氏が1人用ウェブ版として開発・公開しているもののようです。

国家戦略シミュレーションゲームなどではなんらかの形で「経済」が登場することがありますが、本作では、国家戦略シミュレーションでもほとんど出てこない、マクロ経済学的な考え方に基づいた経済循環が基本的なゲームルールとなっています。プレイしてみて、私はかなり新鮮な印象を受けました。

ちょっとだけ詳しく

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ゲームはこんな感じの単純な画面。ちょっと単純すぎてなにをどうしていいのかわかりません。ゲームを始める前に、ある程度のルールを知っておく必要があります。

詳しいルールはこちらのPDFファイルをご覧いただくとして、やることを簡単にまとめると以下のとおり。

  • ゲームの目的:10ラウンド目のゲームの清算時に100ドル以上を獲得すること。
  • ラウンドが始まったら、公共の建物か自分の建物から使いたい建物を選び、ダブルクリックして労働者を配置する。建物の効果はその場で発動する。労働者を一人配置すると、使われていない中で最も新しい(最も右側に配置された)建物から使用不可となっていく。
  • すべての労働者を配置し終わるとラウンドが終わり、賃金が支払われる。支払う資金が足りない場合は自分の建物を売却して資金を得なければならない。それでも賃金を支払えない場合は未払い賃金に計上され、ゲーム清算時にその3倍の額がマイナスされる。
  • これを10ラウンドまで繰り返していく。

という単純なもの。以下、具体的に経過を見てみましょう。

1ラウンド目

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一人目の労働者を農場に配置して消費財2枚を獲得し、二人目の労働者を大工に配置したところ。

大工に労働者を配置すると手札の建物を建てることができますが、このとき建物のコスト分だけ手札を捨てなければいけません。ここでは農場を建設するため、消費財を1枚捨札に指定しています。指定が終わったら、左側のチェックマークのついたボタンを押すと実行されます。

2ラウンド目

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1ラウンド目終了時に賃金が支払われ、資金が5ドル→1ドル、家計が0ドル→4ドルとなっているのがわかります。そして2ラウンド目から新たに公共の建物として加わる露店は、手札を1枚捨てて家計から6ドル得るというものですが、家計が6ドル以上持っていないと使用できません。家計に購買力がないということの表現なのでしょう。

さて、このラウンドでは農場に労働者を一人、大工に一人配置してどれを建てるかというところ。今度は不動産屋を建てるため、消費財3枚をコストとして捨てます。

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すると2ドル×2人=計4ドルの賃金が手持ち資金では支払えないので、不足額を満たすまで建物を売却しなければなりません。不動産屋は売却できないので、農場を手放して賃金を支払います。売却額は評価額の半分なので、農場(評価額6ドル)を売却するとぴったり4ドルですね。

3ラウンド目

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3ラウンド目、また農場に労働者を配置し、このままではこのラウンドの賃金を払えないので、露店に労働者を配置して家計から6ドルを得ます。

賃金は一定ラウンドごとに上昇していくため、3ラウンド目では賃金が3ドルに上がっています。

……と言うような感じで進めていきます。

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最終結果はこんな感じ。賃金の未払いを出さないためにひたすら農場で消費財を作って市場で売るということで時間が過ぎていきました。労働者も2人のまま。

やってみていただくとわかりますが、スコア100ドルというのは非常に難しいです。私はどんなに頑張っても18ドルが最高でした……。

こちらの記事で100ドルに到達するやり方が紹介されていますので、ご参考にどうぞ。

考えられるポイント

このゲームは一般によくある「生産によってカネを獲得し、消費によってカネが消滅する」というものではなく、プレイヤー(生産者)→労働者(家計)→プレイヤー→……と、カネが循環するため、なにも考えずとも労働者と生産を増やせばより多くのカネが手に入るという「牧歌的」な思考ではスコアが伸ばせないゲームと言えるでしょう。

初期状態では、ゲーム中に存在するカネはプレイヤーが持っている5ドルしかありませんが、建物を売却することでカネの量を増やすことができます。もう一度遡って見ていただくと、2ラウンド目に農場を売却して得た3ドル分、3ラウンド目にはゲーム中のカネの総量が増えていることがわかると思います。

つまり、いかに建物を売却してカネの総量を100ドル以上にするのかというのが、攻略の重要ポイントとなると考えられます。また、労働者には賃金を支払わなければならないため、カネの総量が(少なくともそのラウンドに支払う賃金の総額よりも)増えてから労働者を増やすべきであるというのもポイントになりそうです。

ただ、これを考えながらやっても、私は18ドルが限界でしたので、他にもなにかあるかもしれませんね……。


1回のゲームは長くても10分程度なのでちょっとした暇つぶしにも向いていますし、じっくりと腰を据えて長考もできるというものになっている印象。なにより、こうしたマクロ経済学的な経済観がとても新鮮に感じました。こういう考え方に則った国家戦略シミュレーションなんかが出てきたら面白そうだなと思うのですが……ゲームに落とし込むのは難しいのでしょうかね?

この「ナショナルエコノミー」、ボードゲーム版はAmazonで購入することができます。

ボードゲーム版は複数人でのプレイもできますので、ご興味がおありならいかがでしょうか。